国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/06/11

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
 平成16年(2004)6月12日(土曜日)
         通巻 第847号
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 中国の強欲はとどまるところを知らず
  東シナ海の日中中間線で一方的にガスを盗掘し始めた
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 中国は日本の領海でガスの盗掘を始めた。

 「春暁ガス田プラットフォーム」(採掘施設)は日中の中間線から僅か五キロの現場、水深90メートルに櫓を設置し、海面上に足場を出した。ヘリポート付きだという。

 この「春暁プラットフォーム」の周辺には「天外天」「断橋」「残雪」などのガス田がある。

 中国はまず「春暁」「天外天」を開発し、つぎに断橋、残雪の開発に取りかかる。
 春暁全体で天然ガスの埋蔵量は540億立方メートルと推定され、年内におよそ20億立方メートル強(年間)の生産を始める。
 
 この現場は「日中中間線」であるにもかかわらず、日本の抗議を無視し、「沖縄トラフ」までが中国の「排他的経済水域(EEZ)」と身勝手な主張を繰り返す。
 なにしろ調査船などという面妖なスパイ船、工作船を繰り出し、尖閣諸島の領有権まで執拗に主張している。強欲な精神! (どのみち日本が海軍を派遣してくる懸念はないからね)

 すでに中国は98年に日中中間線から70キロの「平湖ガス田」を開発し、原油とガスをパイプラインで上海方面へ輸送している。

 日本はといえば、ささやかな抗議をしただけで、中川昭一経産相は「外交ルートを通じ、中国側に、日本の排他的経済水域(EEZ)を侵す可能性がある」と伝えたのみ。

 この施設は中国海洋石油総公司やロイヤル・ダッチ・シェル建設したが、なんと、なんとパイプライン鋼管の40%は住友商事経由で住友金属工業が受注(およそ19億円)。パイプラインの長さは3500キロ、必要な鋼管は六万六千トン。

  日本の財産が脅かされているのに、この国の政府はなんの行動も起こさない。
独裁国家の国家犯罪=拉致と同じで、國としての威信が問われているにもかかわらず。           ♪
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 三島由紀夫はさまざまな比喩(メタファー)を用いたが、そのひとつに「薔薇」がある。薔薇のメタファーがどのように登場し、どのような展開を経たのか?
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              記 

 とき   平成16年6月15日(火曜日) 午後6時半開場/7時開演  
 ところ  大正セントラルホテル・3階大会議室
      【高田馬場駅前・ビッグボックス前】 
       http://www.taisho-central-hotel.com/  
 講師   谷川 渥氏(國學院大学教授)  
 演題   「三島由紀夫の薔薇」
 会場分担金 おひとり二千円
 問い合わせ 03-3200-2295
 miura@nippon-nn.net(三島研究会)
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(休刊予告)6月18日―21日および26日から7月6日まで小誌は休刊の予定。
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(読者の声1)ジェンキンスさんの問題についてはかねがねおかしいと思っていました。曽我ひとみさんはかわいそうですが、たとえば よど号事件でいま北朝鮮にいるハイジャック犯人の誰かがこれもまた仮定ですが、ロンドンで北朝鮮に拉致されたイギリスの女性と結婚させられたとした場合、イギリス政府が、拉致された維持リス情勢のみが開放され、その女性がハイジャック犯の夫とイギリスで暮らしたいから、といって日本政府に対して、当該ハイジャック犯を イギリスで引き取るからに眼をつぶってくれといってきたらどうしますか? 日本政府は絶対に応じないでしょう。日本政府はイギリスに「いい加減にしろ!!」 というでしょう。 これが文明のルールなのです。
  日本政府は アメリカに対してこの「いい加減にしろ!!!」 と言われて当たり前のことをお願いしているのです。 それは必ずしも曽我さんへの愛情からではなく、政治的な人気取りの目的でしかない。
  真に心あれば一度、アメリカの軍法会議を沖縄ででもやってもらって、ジェンキンスには形だけでも短期間牢屋に入ってもらう。その後 特赦するというような高度の政治的シナリオが必要でしょう。アメリカ政府と 事前の非公式の了解を 得ておくことが必要です。外交文書にも残しにくい裏工作です。公式了解はいまはありえません。
  ジェンキンスは誰よりもアメリカの軍規を知っているので、軍法会議のい厳しさを知っています。この奇策もジェンキンス自身を裏切ることを前提とせざるをえない。 
  非常にに手の込んだ操作であり、それが出来る政治家はいまは見当たりません。
山崎/平沢程度のへぼ将棋では到底ムリ。 また出来るとしても大統領選挙の後でしょう。この考えは曽我さんにもっとも好意的に見た、ごく甘い常識人の見方です。
あくまで単なる ごく甘い常識人の見方に過ぎず、本当の常識人なら以下の兵頭二十八氏の見方がまったく正しいことを知っています。 小生も 兵頭二十八氏にまったく同感です。
彼の言うようにメインストリーム・メディアの無知と怠慢と一部 故意はひどいものです。
  それにしても 小泉さんは ジェンキンスに対して よくも "I guarantee" などと馬鹿なことを言ったものです。
参議院選で頭がいっぱいだったのでしょう。時間の経過とともにこの問題は表面化するでしょう。こればかりは25万トン(いや 100万トンでも)の穀物を人道援助してもどうにもならない「実根」のない方程式です。 日本、アメリカ、北朝鮮、ジェンキンスの四者が合意することが必要ですが、その四元四次方程式には「虚根」しかありえない。金正日はこの混乱を 最大限利用するでしょう。  
(TK生、世田谷)

(添付資料 兵頭二十八氏の論文)
「イタすぎるジェンキンズの恩赦要求兵頭二十八 軍師のたわごと/兵頭二十八《四十四》」
   イタすぎるジェンキンズの恩赦要求

  1965年1月5日午前中の深更、朝鮮半島38度線の非武装境界線で、3人の分隊兵を率いてパトロール中のチャールズ・ロバート・ジェンキンズ三等軍曹(24)は、「物音が聞こえた」と言い、部下にその場で待っているように命じて、一人で暗闇の中へ進んでいった。
 ジェンキンズは、在韓の米陸軍・第1騎兵師団・第8連隊・第1大隊・C中隊に所属していた志願兵で、まだ24歳だった。
 午前4時頃になり、動哨分隊はジェンキンズが戻らぬと中隊へ知らせた。他隊も出てのべ6000人が3昼夜にわたり、境界線に沿う一帯を捜索。が、何者かが越境をしたような痕跡は発見できなかった。
 彼の兵舎のフットロッカー(ベッドの下のブリキ製の施錠できる私物入れ箱)の近くで置手紙が発見された。それは、彼の母宛てで、文面は“I am sorry for the trouble I will cause you. I know what I have to do I am going to North Korea. I hope Dan gets out of the hospital. Tell family I love them very much. Love, Charles.”(めんどうかけてすまん。北朝鮮にいかなくちゃ。義父は退院できるといいね。家族に愛していると伝えてな。チャールズ)だったという(『星条旗』新聞の太平洋地域版03年1月2日号、ウェブサイト参照)。なお彼は実父を13歳のとき亡くし、再婚した母は、姓がジェンキンズではない。
 失踪からおよそ5日後、北朝鮮側の境界線の拡声機は、ジェンキンズが亡命し、讃えられていると放送した。
 1月19日の米軍発行の『星条旗』紙は、UPI配信として、ジェンキンズの失踪を報道。
 26日に、北朝鮮の英語ラジオ放送がジェンキンズの入国を伝えた。対して米側では「AWOL(無許可離隊)で行方不明」と発表。
 28日、こんどは朝鮮語の放送で、「彼は亡命することを選んだ」と。
 前後して北側の散布したパンフレット『Fortune’s Favorites』に、62年以降に北に亡命していた他の3人の脱走米兵らとともに湖で遊ぶジェンキンズの写真が載る。
 65年2月17日、北朝鮮の英語ラジオ局は、平壌で亡命歓迎式典が開かれて「ジェンキンズ氏は、地上の楽園に来るという願望がついに実現したと述べた」などと伝えた。
 90年代に入り、経済が破綻し困窮した金王朝は、クリントン政権に関係改善を働きかける。そこで米国は逃亡米兵の尋問を求めたが、北鮮は言を左右にしてそれだけは回避しようとした。その交渉の過程で米国政府はジェンキンズの母親に、同軍曹が北朝鮮で生きていることを通知した。96年1月だった。 97年に北朝鮮の外交官は、不明米兵全般の帰還を推進している有力NGOを通じてジェンキンズの9歳下の妹とニューヨークで面会。ジェンキンズは健康で、北朝鮮の女性と結婚し、北朝鮮国籍を持ち、子供は大学に通っている、と伝える(この配偶者が実は日本人だったのだと判明するのは、曽我ひとみさんが帰日した2002年11月である)。喉から手が出るほどアメリカとの国交を切望していた北鮮だが、アメリカが何度も要求した逃亡米兵の情報開示および面接調査について、これ以上のことは何もしようとはせずに今日に至る。

 −−以上はこれまでの日本のマスコミ報道からもだいたい分かることです。
じつは兵頭は、2002年秋以来、このジェンキンズの問題については低度の関心しか抱けず、ほとんどスルーしてきました。それはそうでしょう。米側から日本政府がちゃんとブリーフィングを受ければ、彼奴めに「救済」などありえぬことは、小泉純一郎氏以下、確実に理解されることだと、漠然と確信できたからです。
ところが 5/22の小泉氏の第二回訪朝後の報道をみたら、どうも首相とその周辺は、ジェンキンズの地位がぜんぜん分かっとらんと判断をせざるを得なくなった。首相みずから訪朝前にブッシュ大統領に直電してジェンキンズの話をしたそうですし、6月4日には外務官僚の薮中アジア太平洋州局長に国務省を訪ねさせています(さすがにそろそろ外務省は少し分かってきたのか、アーミテージ副長官やボルトン次官とはその話柄を避けて、ランクの下るロードマン次官補と形ばかり相談をした模様)。おそらくは8日にサミットでブッシュ氏に会ったら、また同じ話を持ち出すのでしょう。かなりイタすぎる展開となっています。
2年ちかく使い走りをさせられた安倍晋三氏も、首相に之繞(しんにゅう)を掛けて全く分かっていないようです。ほとんど官民挙げて、筋違いな「赦免願い」を米国要路に向けて反復している。きっと、若くして米国に留学しようがしまいが、民主主義国家の軍人の名誉/不名誉について、日本人は体得ができないのでしょう。情けないことです。これは北京とTVマスコミの完全勝利です。いつもは北に厳しい雑誌の編集者たちですら、この件に関してはすっかりTVの画像に先入観を与えられ、北朝鮮に良いように思考を操作されているのです。
そこで仕方なく兵頭が、ジェンキンズの正体につき、今月中旬に発売予定の雑誌に、まとまった文章を書くことと致しました。
この記事を書くにあたっては、兵頭は多くの情報を英文のウェブサイトから集めることができました。そしてその読み込みの過程で、日本のマスコミの嘆かわしい怠慢、というより意図的不作為に、驚かされました。
ようするに、日本の大衆向けメディアは、ジェンキンズの正体に関する情報を、日本国民に対して意図的にブロックし、伝えぬようにしてきています。そしてどうやらこの国内メディアのシンプルすぎる誤導に、拉致被害者の支援グループや、小泉氏の周辺までが、コロリとひっかかっている。とうとう首相が率先して愚にもつかぬ「ジェンキンズ放免運動」をするに至っている。北京だけが大笑いですよ。
北朝鮮専門家の方々も怠惰ではないですか。ジェンキンズの所属した部隊や、拉致事件が相次いでいた頃の米朝支関係のクロニクルを調べるのは、初歩の初歩であるはずなのに。
53年の停戦後、北朝鮮の敵対活動が急にアクティヴになるのは、1966年後半からです。これは要するに、65年から本格化するベトナム戦争の側方支援を北京から命じられて、いろいろやったわけです。だいたい71年までの期間に、朝鮮半島およびその近海で40人以上の米兵が殺された。日本人が誘拐され出したのもこの頃ですね。
そもそも中共という大親分の教唆があったればこそ北鮮もせいぜいムチャやってやれと思えたわけで、両国は完全な共犯関係にあった。ヤクザの息子が学校で暴れてたようなものです。
69年から北鮮の表立った反米行動はテンションを下げましたが、これも対米関係改善を密かに推進し始めた中共が平壌に「やめろ」と命令したからです。ところがヤクザの息子には、一度覚えてしまったらもうやめられぬとても面白い活動があった。それが工作員による人さらいです。何しろ日本政府も左巻き野党もこれには全く文句を言ってこないものだから、大いに調子にのって80年代までし続けました。
さて、米中の裏談合でベトナム戦争の終わりが見えてくると、米国人はアジアでの戦争に倦んでおりましたから、ついでに半島からも足を抜きたいと、これはもう自然に考えたわけです。
1970年、米政府は、5年間で韓国軍を強化して、武器類も自給できるように韓国メーカーを育成し、米軍を削減する方針を定めます。そして71年3月に第二歩兵師団が38度線から後退し、韓国軍に役目を任せた。以後の米軍は、板門店付近の約1キロメートルだけ、直接警備するのみとなりました。4月には第八軍から第七歩兵師団が米本土に戻された。
70年代の中ごろに、青瓦台襲撃事件、プエブロ号拿捕事件、板門店ポプラ事件などが相次いで、38度線で緊張が高まりましたが、大きな流れとしては、韓国が強大になって、北鮮はそれをにくみ、米軍は空と海からの打撃力が十分なので陸軍は後方に退げても よいと思っていた。
それで民主党の大統領候補カーター氏は、81年までの在韓米軍の完全撤退を公約に選挙を戦って勝利し、77年1月に就任するやただちにその実行に着手できたわけです。76年6月から恒例となりますチームスピリット大演習は、駐留兵力を縮小するいわば補償です。
ところが当時はソ連の元気が良かったため、北鮮に、平和を望む様子はちっとも見られなかった(たとえばプエブロ号事件のときにはウラジオ艦隊が、エンプラと半島東岸の間に割って入っているのです)。それでとうとう79年にカーターは公約を停止せざるを得なくなり、選挙ではレーガンに負け、レーガンは就任直後の81年2月に米軍撤収をキャンセルしました。
いま、注目を集めている日本人の拉致被害者は、この期間にさらわれた人が多いようです。
この間、非常に気を揉み、心境の落ち着かない人たちが北側にはいました。それは62年から65年にかけて北鮮に亡命した6人の米兵です。
そもそも志願兵ジェンキンズは第一騎兵師団とともに65年9月にベトナム最前線へ転出するのが厭で1月に脱走したんです(その穴埋めに第二歩兵師団が65年7月に韓国に復帰)。最近の報道で、90日以内にアフガンかイラクに出る予定のある部隊に所属している米兵は任意で除隊することは許されない旨の通達が出されているようですが、当時も同じでした。ジェンキンズが既に大激戦を2、3年もやってきているなら「ああ、ゴクローさん」と除隊願いも認められたかもしれませんけど、いままで7年もラクな勤務をしてきて、これからいよいよ実戦を頼むぞというときに急に辞められたものではない。まして彼は当時24歳で、法定兵役登録年齢の26歳までは「現役兵」もしくは「予備兵」として国家の召しにいつでも応じなければならない年まわりだった。
その彼が、ベトナム戦争が終わり、脱走兵には次々と大統領特赦が与えられ、米軍が韓国から逐次に引き揚げていくのをニュースで聞いてしまって、気持ちが動揺しないでいられたでしょうか。心やさしい金親子はこの裏切り者たちの淋しい気持ちをお汲み取りになって、外国人女性をあてがおうとしたのです。78年8月発生のレバノン女性4人誘拐事件はそれを世界に知らせることになりました。そしてそのとき同時に、北朝鮮は工作員を佐渡島に送り込み、曽我ミヨシさんとひとみさんの母娘もさらわせたのです。

78年4月に海保が支那船を尖閣海域から追い払った事件があって、ちょうど北京が面白くなく思っていたタイミングで北鮮は何人もの日本人を誘拐した。日本政府は相変わらず騒がないし、けっきょく北京も黙認しとこうということになったのです。
金親子がジェンキンズを82年に宣伝映画に出演させたのはなぜか。ジェンキンズに家庭人としての元気を与え、且つまた、絶対に二度と米国には戻れない身分を確定させる措置だったでしょう。米政府はこれでジェンキンズの逮捕状を準備しました。
かかる経歴を重ねたジェンキンズが北鮮または中共の圏外に出られるわけのないことは、米国政府からみたら判断のついていることです。ジェンキンズは王朝の国際法違反について知りすぎているし、自分がいかに破廉恥漢かも分かっているでしょう。80年代のマヤゲス号救出事件のときに沖縄の海兵隊がカンボジアまで出張してみせました。90年代のアキレラウロ号の乗っ取り犯人は、民航機で移動中に米軍戦闘機によって強制着陸させられ、捕縛されています。第三国にジェンキンズが出てくることは、そもそもありえないと見るべきでしょう。
この常識を国民に伝えないどころか、マスゴミは、北京と平壌に使嗾された野心ある議員たちと共謀で、政府や拉致被害家族を間違った方向へ誘導しました。
それにしても、取るに足らぬ連中のつくりだしている映像情報によって、人々はいかに理性を盲目化されてしまうことでしょうか。飯島勲・首相秘書官は、かつてはTVのニュース映像をうまく演出していましたが、このたびに関しては、逆にワイドショーと女性週刊誌の欲した「絵音」のために、首相の男を下げさせてしまったのではないかなあと兵頭は疑います。
ジェンキンズは民主主義国軍隊の警衛勤務中に逃亡し、独裁王朝に協力した重犯罪者で、しかも外国人女性拉致事件の紛れもない「関係者」。なのに小泉政権は、日本も奉ずる「民主主義」の国是の破壊を、北京の望むままに米国に対して要求していることに気がつきません。惜しいのですが、日本のマスコミと北京との悪魔的な協商が、小泉氏の政権の天命を尽きさせつつあります。
(詳しくは今月18日頃発売の『新潮45』を参照されたし)
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