国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/05/27

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
  平成16年(2004)5月28日(金曜日)
         通巻 第838号
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アフガニスタン東南部は再びタリバンの軍事支配地域になった
 次はカブール攻撃とタリバン、アルカィーダが豪語し始めたが。。
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 マスコミの目がイラクに釘付けとなってアフガニスタン情報が不足してきたが、この間、多国籍軍の犠牲は11名の死者を数え、米軍主導のテロリスト撲滅作戦が限界に来たことを示唆している。

 とくに南東部はイスラム原理主義過激派の温床でタリバンが復活、ここにアルカィーダが再び軍事組織を再建した。くわえてヘクマチアル(元首相)武闘派が個別のゲリラ作戦を展開し、アフガニスタン全土が混沌としてきた。

 カブールだけはカルザイ大統領の統治がいきとどいているかにみえるが、タリバンは近くカブール攻撃をおこなうと豪語しており、予断を許さない情勢となった。
 イラク同様、イスラム過激派の不思議な復活現象をどう見るべきなのか。
◎ ○ ◎ ○ ◎
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(読者の声1)フランスのえげつなさ(貴紙、837号)。よくぞ書いていただきました。スカッとしました。 20数年も前、二次大戦の記録を読んで以来、ドゴールの偉そうな演説の姿を見たとき以来、そして日本人がショッピングツアーに出かけるようになって以来、フランスを『腹の黒い狡猾な国』と嫌うようになりました。中華思想の欧州版とも言うべき鼻の高さは、言行不一致の専横振りとあいまって、警戒心だけが植えつけられました。
 台湾への軍艦売り込みにおける賄賂戦術、その軍事機密を北京に売りつけて二重に商売するえげつなさと不道徳のきわみ。数年前にこのことを知り、さらに最近では台湾総統戦直前の中仏合同軍事演習やITER(核融合実験炉)の誘致をめぐる中仏共同戦略、ガリレオ計画への中国招き入れなどなど、怪しげな接近密着振りは警戒せざるをえません。まっとうな思考をしない国同志なのですから。
  本当に見逃されがちな両国の共通性と密着振りを描いていただき、ありがたく思います。
            (HS生、豊橋)
           □ ◎ △

(読者の声2)ずるいのはフランスだけではありません。若き日の山本権兵衛がプロシア国王に拝謁したとき、プロシア国王が、こんな優秀なやつが日本の指導者になったらたまらんと思ったそうである。そこで彼が首相になった後、かれの失脚を狙ってプロシア政府が謀ったのがジーメンス事件だそうです。当時の日本の検事総長が後にそう語っています。名前を失念したのが残念ですが。あのとき、日本のマスコミはたった3人の中堅将校がさほど高額でもない礼金を受け取ったものを大々的に書き立てついに内閣は倒れました。その将校たちは賄賂ではなく挨拶くらいに思っていたのかもしれません。
ひとつ私が疑問に思うのは、多分山本内閣を倒そうと考えたのは、プロシア国王ではなく彼のブレーンの誰かでしょう。あの国王はそんなに優秀な人物ではありません。
 ジェンキンス氏の件の解決策は簡単です。法務大臣が「阿波丸事件の犯人を軍法会議にもかけず、最後は少将にまで昇進させるほど軍人の軍法違反行為に寛容な米軍が、ジェンキンス氏を訴追するはずはない。俺はまったく心配していない」ととぼけた調子で有力な第三国報道機関記者との会見でポロット言うのです。
これが、報道されれば事情を良くわかっている米軍関係者の心胆寒からしめること疑いなし。ただし、1993年クリントンが橘 曙覧=(たちばな あけみ)の和歌を記者会見で引用したときのように、日本人記者はポカーンとすることでしょうが。
            (ST生、神奈川)
           ◎○◎○◎

(読者の声3)政治は[理念]と「妥協」の二大要素のゲームでありドラマです。小泉さんを見ていると、状況適応(妥協)と信念一徹(理念)の2つの要素のうち、はじめは後者でスタートし、難しい現実に直面すると徐々に前者に方向こう転換する。誰でもそうなので、一概に非難はできないのだがが、小泉さんの場合、信念を固持しながらやむを得ず現実に妥協するのではなく、信念のものが 現実の前で溶解し、それが新しい信念になっていく。道路公団にしても構造改革にしてもすべてそうです。
自己肯定せざるを得ない立場にいる以上、そうせざるを得ないものの、コントラストが目立つ。小泉の信念が もっとも不動なのは「靖国参拝]じゃないか? たとえ行動は多少妥協せざるを得なくでも、彼の信念は不動です。世の一般の評価は「小泉は状況も考えずに頑固すぎる」です。拉致事件には どうみても「靖国」の信念は感じられない。
  もっとも、そういう言い方をすのであれば、「信念」がある政治家ってそもそもいるのだろうか? 小泉批判をしながら、いつもそう思う。
  中途半端ではあるが、中途半端すらできなかった 野中、金丸、中山・・・橋本・・・・に比べれば比較優位は小泉にあるのではないか(?)
  複雑でね。 (KT生、世田谷)


(読者の声4)私は金と豪ドルに投資しているのですが、両方とも中国経済の動向に深く関わっているので宮崎先生のレポートはいつも大変参考にさせていただいております。
 ときどき経済予測や通貨問題をおやりになりますが、もう少し経済情報の頻度を増やしていただけると有りがたいと思います。むかし経済予測をたくさん著作にされていましたが、最近、先生の関心は中国が多くて(その切り口も中国経済からなので大いに参考になりますが)。日本経済分析もお願いします。
ちなみに金に関する情報は「日経DIGITAL」の金投資の情報コーナー(http://www.nikkeihome.co.jp/gold)、豪ドルに関する情報は、?マネースクウェア・ジャパンが発行しているメールマガジン「豪ドル・NZドルの動向と見通し」(http://www.m2-j.com/melmaga/index.php)が抜群にいいですね。

(宮崎からのコメント)日本経済は論じても批判ばかりになり、いますこし距離を置いています。中国経済は日本の近未来の最大のライバルですから研究を欠かせません。
ご指摘の情報サイトは小生もほぼ毎日、読んでおります。
              ◎
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(サイト情報)1. ブッシュ大統領が陸軍戦争大学でイラクへ主権移譲を行なうための5つのステップを表明した演説:"President Outlines Steps to Help Iraq Achieve Democracy and Freedom,"  Remarks by President Bush on Iraq and the War on Terror, United States Army War College, Carlisle, Pennsylvania, May 24, 2004 
http://www.whitehouse.gov/news/releases/2004/05/20040524-10.html

2.英国とアメリカが国連安保理に提示した新たな決議案テキスト: "Text of U.N. Draft Resolution on Iraq," by the United Kingdom and the United States, May 24, 2004
http://www.newsday.com/news/nationworld/world/wire/sns-ap-un-iraq-text,0,4727225,print.story?coll=sns-ap-world-headlines

3.国連安保理で決議案に関して行なった米英両国の国連大使の記者会見: Remarks by Ambassador James B. Cunningham, Deputy U.S. Representative to the United Nations, and Ambassador Jones Parry, the U.K. Representative to the United Nations, on the Situation in Iraq, at the Security Council Stakeout, May 24, 2004 
http://www.un.int/usa/04print_088.htm
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『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円税込み)
http://www.fusosha.co.jp/senden/2004/046355.html
目次
プロローグ 誰が中国経済を本当に動かしているのか
第一章   新興チャイナ成金の人脈と金脈
第二章   中国経済繁栄の原型をつくった香港在場atsu
第三章   “開放”以後の政商と“太子党”
第四章   中国新人類のベンチャー成功譚
第五章   台湾財閥がIT産業を牽引
第六章   日本企業はどうするのか
第七章   金融、エネルギー、通貨リスク
巻末ドキュメント 上海繁栄街道の裏道をゆく
エピローグ  されど中国人
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2004 ◎
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