国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/05/09

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
   平成16年(2004)5月10日(月曜日)
         通巻 第825号
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 日本の援助は先進国のなかで最悪の非効率、英『エコノミスト』誌が酷評
  先進21ケ国の「援助大国」のなかで日本の援助は方法も金額も異質だ、と批判
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 いつも辛口の日本批判には馴れているが、英誌『エコノミスト』(5月8日号)には、深く考えさせられた。
「日本の海外援助」は非効率的で貧乏な国々の貧困な人々を救ってはいない、と大胆に断定しているのだ。

 ならば効果的援助を展開しているのはどの国?
前掲誌はランキングをつけて、一位はオランダ、二位がデンマーク。以下、三位イギリス、四位米国,五位ドイツ、六位フランス、日本は先進21ケ国中、なんと14位だそうです。
 
 語彙を選んで日本の援助の遣り方を同誌は冷淡に批判しているのだが、要するに「近年の援助減額と「貸しはがし」はケシカラン」と言い、その一方で過去には日本をさんざん批判した安全保障方面での国際貢献について「カンボジア、東チモールへの自衛隊派遣は評価できるし、イラクへの取り組みも世界水準に近づいた」と持ち上げるのである。

 「金額で米国とならぶ援助大国・双璧の日本は、援助相手国の貧困を救援するべきであり、そのためには市場を開放し、被援助国家から物資を輸入して“成果”をあげるべきなのだが、日本はカネを投げ与えるばかり、日本の民衆にいたっては一セントたりとも貧困の人々に身銭を切って援助してはいない」。

 この雑誌の東京特派員は、いったい何処を観察しているのでしょうか?
 あの拉致王国の北朝鮮にも人道的援助をなし、台湾で地震があれば、身銭を切って民間人が何百、何千と駆けつけた日本のことをあまりにも知らなさすぎませんかね。
 
 またランキングの付け方は欧米水準で日本を裁断しているわけで、視点は欧米のものであり、軍事面での貢献は憲法の制約があって低くとどまっている事実も、そっけなくネグレクトされている。
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(サイト情報)?日本李登輝友の会」の下記のホームページが充実してきました。
http://www.ritouki.jp/
?「日本政策研究センター」(伊藤哲夫代表)のHP↓
http://www3.ocn.ne.jp/~nskc/
?「三島由紀夫研究会」のHPです。↓
http://www.nippon-nn.net/mishima/contents/
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(読者の声1)前から指摘されていたイラクに対する経済制裁の裏側で、独仏露(中)などが国連幹部と組んで不正資金を得ていた疑惑が次第にはっきりしてきました。
イラク戦争でバグダッドを陥れた米軍が、石油省の建物だけは爆撃せずに占領した意味も最初からここにあったのでしょう。1年の時間をかけてしっかり調べ上げているようです。
米英軍のイラク開戦は、大量破壊兵器の摘発とか石油が狙いとか、さらには民主化とかいろいろいわれますが、反米の一部西側と結んだサダム・フセイン(体制)の打倒と、テロ資金供与国サウジに対する威嚇が主たる狙いだったと感じています。とくに一部西側とサウジ中心のアラブ諸国が、その石油決済資金をドルからユーロへと移す動きを見せていたことが米国の危機感を強めたのではないかと思います。
新聞によれば国連中枢幹部の不正を槍玉に挙げていく具体的戦法がスタートしたことを報じていますが、重いドアをこじ開けるのに(米国が)「国連分担金のカット」から「不払い」までを(政治的駆け引きの)梃子に使うのは、わが日本も何とか見習いたいものです。
(HS生、豊橋)
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(読者の声2)8日の宮崎さんの講演をうかがいに横浜から駆けつけた者です。講演の面白かったこと、次々と飛び出してくる具体的数字にも舌をまかされましたが、全体の講演の論理構築といい、しかも絶叫調でなくて淡々とくりだされる名調子ぶりといい、往年の村松剛さんを彷彿としました。
 帰りがけに御新刊の『中国財閥の正体』を買いましたがサインまで頂いて嬉しかった。
 帰り道の電車のなかで読み始めましたが、途中でページを畳めず、うっかり大船まで乗り越し、慌ててもどって家に戻ってからも読み続けた。こんなに面白い中国の内幕! 実に参考になりました。一言御礼まで。
         (EI生、横浜)
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自治問題研究会の「勉強会」
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この会は横浜地区の方はとくに便利です。どなたでも参加できます。今回は国際金融、とくに通貨問題の大御所=大場智満氏の登壇です。予約の必要もありません。

         記
とき    5月27日 午後6時(時間厳守)
ところ   横浜駅西口 三越裏「かながわ県民サポートセンター」三階会議室
講師    大場智満(元大蔵相財務官)
演題    「米国の政治経済と日本への影響」
会費    おひとり 2000円
問い合わせ  (045)263−0055
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(休刊のおしらせ)小誌は宮崎が関西での講演旅行のため5月11日、12日を休刊します。次号は5月13日付けになります。

(おわび)5月8日、小生の「「正論を聞く会」(産経プラザ)には多数のみなさまのご参加があり、ありがとう御座いました。会場は満員となりました。
しかし『正論』の広告で午後6時半と間違って案内されたために、講演がおわってから来られた方が、まだ30名前後もおられた由でした。遠路お見えになりながらも拙講をお聞きになれなかった方には申し訳なく、前掲誌になりかわりまして深くお詫び申し上げます。小誌読者の方には間違えてこられた方はなかった模様でしたが。
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★宮崎正弘の最新刊  
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円税込み)
http://www.fusosha.co.jp/senden/2004/046355.html

『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円プラス税)
http://www.namiki-shobo.co.jp/

 ☆宮崎正弘の好評ロングセラーズ
『拉致』(徳間文庫、590円 プラス税、以下同様)
『ネオコンの標的』(二見書房、1500円)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『胡錦濤 中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ、1460円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
小誌の購読は下記で登録できます(もちろん無料です)↓
http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000060.html
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2004 ◎
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創刊日:2001-08-18  
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