国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/04/23

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
   平成16年(2004)4月24日(土曜日)
        通巻 第817号
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
 まだ凍っている五大湖、湖畔の地・ミネソタ州の怪談
    鉄鉱石ブームがここまで及んでいるとは!
****************************************

 まずはミネソタ州の地図を頭に描いていただきたい。
 五大湖の西の端、北はカナダと国境を接し、ここで収穫される農作物、鉱物資源は五大湖を通過して外国への輸出か、延々とミシシッピー川を下る。
 
 長大な河の両岸に拡がるワイオミング、イリノイ、インディアナ、ケンタッキー、テネシー、アーカンソー、ミズーリ、ミシシッピー、ルイジアナの各州は穀倉地帯だ。これらを超えて、ようやくたどり着くのはニュー・オーリンズ。

 さてミネソタ州は四月でも山々に雪が残り、寒く、湖は凍っている。
 この土地は鉱物資源に恵まれる。
 近代工業の発展に伴い前世紀前半に鉱山町が開拓された。

 麓のエベレツという町は鉱山業が輝き、人が集い溢れ、経済も栄えた。世界からの移民が集まったが、なかでも目立ったのはイタリア、セルビア、フィンランドからの労働者だった。
 やがて家族で移住し、学校が建ち、病院が建ち、役場ができた。
 第二次大戦中はミネソタの鉄が良質とされ、あらかたの鉱区は50年代までに掘り尽くされた。

 1980年代にも、まだ16000人の労働者がエベレツには住んで居た。ところが2001年に地場産業最大だった「LTV鉱山」が閉鎖に追い込まれ、1400人が職を失った。

 爾来、4000人の鉱山労働者しか残らず、町は寂れ、経済は傾き、多くの人々は鉱山に見切りをつけて去った。
 そしてゴーストタウン目前となった。銅、ニッケルの新しい鉱脈が発見されてもだれも見向きもしなかった。


 ▲異変は唐突に西からやってきた!

 異変がおきた。
 鉱山を買い取る怪しげなバイヤーが出現した。当初はだれもが訝しがった。

 (だってそうでしょう。この衰退産業の廃墟になりかけの町へきて鉱山を現金で買い取ろうというのだから)。

 中国が買い手である。
 言うまでもないことだが昨今の製造ブームは鉄鉱石やほかの鉱物資源を求めて中国人が闇雲に手を広げ、ついには廃坑の再開資金、倒産鉱山企業の買収など、予想だにしなかった事態が米国の北辺境で現実のものとなったのだ。

 もっとも鉄鉱石は運搬コストが国際競争力を左右する。だからカナダへ運搬して鉄鉱石の精製製錬のあと、輸出する行程を経ている。冒頭のルートでミシシッピー川を下っていては、ブラジルやチリ、アルゼンチンなどの鉄鉱石コストには叶わないからだ。

 いま、ミネソタ州エベレツの鉱山工業は六つ、二十四時間のフル操業の最中、しかし、この異常なブームは何時まで続くのか。だれも計り知れないのである。
             ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

北朝鮮に拉致された日本人を救出する国民大集会・国民大行進
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

下記の要領で開催いたします。どなたでも参加できます。

●国民大集会:4月30日(金) 16時30分〜
 日比谷野外音楽堂(地下鉄日比谷・霞ヶ関・内幸町駅いずれかより徒歩3分)
 司会:桜井よし子
 登壇予定者:各党拉致問題対策本部長(安倍晋三、鳩山由紀夫、漆原良夫)、韓国拉致被害者家族会、安明進(亡命北朝鮮工作員)、中山恭子(内閣参与)ほか。

●国民大行進:4月30日(金) 18時30分〜
出発地点:日比谷野外音楽堂~外務省〜首相官邸〜国会〜解散地点:麹町小学校前
◎特定の団体を示す文字、ユニフォームはご遠慮ください。ご家族連れ、老若男女を問わず、どなたでもご参加下さい。

◎主催:北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(代表:横田滋)、北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(代表:佐藤勝巳)、北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟(会長:平沼赳夫)、北朝鮮に拉致された日本人を救出する地方議員の会(会長:土屋敬之)
 ◎連絡先:03−3946−5780(救う会事務局)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
              ♪
★宮崎正弘の新刊 大好評発売中!
 主要書店で売り切れの店があります。
 『中国財閥の正体――その人脈と金脈』(扶桑社、定価1600円<税込み>)
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
             ☆ ☆ ☆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇  ◇
五月の三島研・国防研合同「公開講座」
@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 ノモンハン事件の背後にちらつくのは大物スパイだったゾルゲの陰である。スターリンの巨大な謀略の渦に巻き込まれ、なぜ日本は国家政策の基本を見失ったのか、いかにして「かれら」は日本の政策決定プロセスに関与できたのか?前回、大好評だった「ノモンハンの真相」の続編です。
         記
とき   5月19日(水曜日)午後7時――(8時半まで)
ところ  高田馬場「大正セントラルホテル」三階会議室
会費   おひとり 2000円
講師と演題  茂木弘道氏の「続“ノモンハン”の真相」
              ♪
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(お知らせ)?小誌は明日4月24日より5月6日まで休刊します。佐賀で講演のあと海外取材へでます。?5月8日(土曜日)午後二時から大手町産経ホールにて宮崎正弘の講演会があります。主催は「正論の会」。詳しくは5月1日発売の『正論』もしくは、連休明けのこの欄に掲載します。それでは連休明けまで読者の皆さん、ごきげんよう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
             ☆ ☆ ☆
★宮崎正弘の近刊  
『中国財閥の正体―その人脈と金脈』(扶桑社、1600円税込み)
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円プラス税)
『拉致』(徳間文庫、590円 プラス税、以下同様)
『ネオコンの標的』(二見書房、1500円)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『胡錦濤 中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ、1460円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)
             ◎ ◇ ◎
◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
小誌の購読(無料)は下記サイトで登録ができます ↓
http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000060.html
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2004 ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。