国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/04/22

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
   平成16年(2004年)4月23日(金曜日)
         通巻 第816号
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 TIMEの「世界に影響をもつ100人」特集に金正日が選ばれた理由
 「彼は馬鹿ではない。彼の体制を維持するために六カ国協議は続くだろう」だって
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 発売中の「TIME」(4月26日付け)に、「世界に影響力を発揮する100人」という大特集がある。
 
 ブッシュ大統領はもちろん、アナン国連事務総長、胡錦濤・中国国家主席などに混ざって金正日・北朝鮮労働党・総書記が選ばれている(ちなみに小泉首相は選外)。

 選抜理由はこうだ。
 「ハイヒールを履いて不健全な映画を見ながら悪い冗談を飛ばす。この独裁者が94年に父親から権力を継承したあとも人々を飢餓から救えず、しかし独裁体制は揺るがない。核武装をすると脅す、世界一危険な国であるゆえに、米国は中国、日本、韓国、露西亜と一緒になって(六カ国協議をつづける)」。

 そしてタイムの結論。
 「金正日は馬鹿ではない。むしろスマートであり、したたかな自信を持っている。世界に孤立していてもインターネットとテレビを通じて金正日は北朝鮮を取り巻く国際情報をウォッチしている。向こう数年のあいだに、金をして核武装をやめさせ、かわりに彼の独裁体制を生きのばすという政策が米国と近隣諸国の最優先課題だ。もちろん冗談で言っているのではない」。 
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中国は果てしなく続く“砂漠化”に打つ手はあるのか?
   違法行為、乱開発を取り締まり、緑の絨毯技術を開発してはいるが。。。
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 毎年、中国では富山県に匹敵する土地が砂漠化しており、黄砂被害は日本中を煤だらけにしている。

 日本の対中援助は植林事業を、その中心に据えている。が、そんな悠長なことで間に合うのか?

 中国国土資源部の「2003年中国国土資源公報」によれば過去七年間で中国の耕地面積は一億ヘクタールもの減少を示した。

 主因は退耕還林、農業構造調整、建設用地、災害であり、対策として?非農業建設の基本農地占用の不許可、?退耕還林の名目での基本農地面積減少の不許可、?基本農地を占用しての林業、果樹農業経営の不許可、?基本農地内に池などを造成しての魚の養殖、牧畜業経営の不許可、?基本農地を占用しての緑化の隔離帯造設の不許可などの運動を進めていると国土資源部はいう。

 これまでの違法行為は十七万件以上に及び、このうちの十二万七千件が提訴されたという。
 
 一方、砂漠化を緩和できる植生新技術が中国のいくつかの大学で研究・開発されている。

 たとえば東華大学の?鎮慌教授は茎基質草皮を大量生産できる栽培技術を開発したうえ、内蒙古自治区・フルンベル大草原で実験を行い、一定の成功を収めたという。

 これは稲藁と麦茎、アブラナ茎などを砕いて棒状とし、繊維を混入・成形して茎毛繊をつくる。
 育苗段階で隔離材料の上に茎毛繊と栽培基質を敷き詰め、そのうえに種子や茎、高分子保水剤を散布して一ヶ月程度、育成する。それで草状の絨毯を作って砂漠に敷き詰める遣り方。

 ただし内蒙古自治区フルンベル大草原の砂漠での実験における費用対効果は公表されていない。
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 北朝鮮も「竹島」の切手シールを発行
   あそこは「わが領土だ」と嘯くが、韓国から取り上げるつもりなのか?
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  日本の固有の領土・竹島(韓国名・独島)のデザイン切手を韓国が発行した。
 日本政府は万国郵便連合(UPU、本部スイス)を通じて190の加盟国に非難声明を送付した
 日本は「竹島は日本固有の領土であり、切手発行は両国の友好を害する」としたうえで「国際協調をうたったUPU憲章にも反する」と述べた。
 ところが韓国は反論声明をUPUに送りつけ、「韓国の主権に対する重大な侵害」とする遺憾の意を表した。

 突如、北朝鮮も竹島をデザインした切手を発行したが、これは竹島や18世紀前半の朝鮮の地図をデザインした三種類の切手セットと竹島を描いた円形切手1枚。いずれも「朝鮮の島 独島」と印刷されている。 

 ひょっとして北朝鮮は竹島を韓国の軍事占領の肩代わりをして工作船の秘密基地にでもするつもりなのか?

 たかが切手のデザインではない。これは明らかな主権侵害である。しかし日本の反応は冷ややかなものである。
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(今週の寄贈本)

?柘植久慶著『テロリストが東京を襲う日』(PHP研究所)
 ノンフィクション作品とばかり表紙をみて思った。「どこがどう狙われるのか」と謳ってあるから、てっきり警告の書と勘違いしたのだ。ところが本書は波乱に富んだシュミレーション小説である。したがって中味は言わないほうが良い。
 情報通の柘植さんが、世界のその筋の情報をもとに組み立てた近未来の物騒な側面を照射している。

?ウリ・ラーナンほか著、滝川義人訳『イスラエル現代史』(明石書店)
16世紀オスマントルコ帝国に編入されていたイスラエルが、その後、独立を達成し、アラブ諸国とのテロ戦争と闘い、民族の尊厳と国家の矜持をいかに重視しているかを簡潔に除した波瀾万丈の歴史物語である。
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『今こそ経済制裁を!』
北朝鮮に拉致された日本人を救出する国民大集会・国民大行進
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 下記の要領で開催いたします。どなたでも参加できます。

●国民大集会:4月30日(金) 16時30分〜
 日比谷野外音楽堂(地下鉄日比谷・霞ヶ関・内幸町駅いずれかより徒歩3分)
 司会:桜井よし子
 登壇予定者:各党拉致問題対策本部長(安倍晋三、鳩山由紀夫、漆原良夫)、韓国拉致被害者家族会、安明進(亡命北朝鮮工作員)、中山恭子(内閣参与)ほか。

●国民大行進:4月30日(金) 18時30分〜
出発地点:日比谷野外音楽堂~外務省〜首相官邸〜国会〜解散地点:麹町小学校前
◎特定の団体を示す文字、ユニフォームはご遠慮ください。ご家族連れ、老若男女を問わず、どなたでもご参加下さい。

◎主催:北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(代表:横田滋)、北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(代表:佐藤勝巳)、北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟(会長:平沼赳夫)、北朝鮮に拉致された日本人を救出する地方議員の会(会長:土屋敬之)
 ◎連絡先:03−3946−5780(救う会事務局)
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(お知らせ)?休刊予告 小誌は4月24日より5月6日まで休刊します。佐賀で講演のあと海外取材へでますので。
?講演会 来る5月8日(土曜日)午後二時から大手町産経ホールにて宮崎正弘の講演会があります。主催は「正論の会」。詳しくは5月1日発売の『正論』もしくは、連休明けのこの欄に掲載します。●
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★宮崎正弘の新刊 大好評発売中!
 主要書店で売り切れの店があります。
 『中国財閥の正体――その人脈と金脈』(扶桑社、定価1600円<税込み>)
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
             ☆ ☆ ☆
★宮崎正弘の近刊  
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円プラス税)
『拉致』(徳間文庫、590円 プラス税、以下同様)
『ネオコンの標的』(二見書房、1500円)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『胡錦濤 中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ、1460円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2004 ◎
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