国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/04/19

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
     平成16年(2004年)4月20日(火曜日)
            通巻 第813号
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突如、北京に現れた金正日総書記
   中国がチェイニー訪中終了と同時に迎え入れ
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 北朝鮮の金正日総書記が中国を訪問しそうとする観測が突如浮上したのは二日前の4月17日である。

  チェイニー米国副大統領の訪中が終わったタイミングを選ぶ遣り方は、米国に対する凄いメッセージだ。

 金総書記は2000年5月に北京を、01年1月には上海と北京を訪問し、後者の視察では上海のIT産業の先端を見て回った。
 
 挨拶を受けて、江沢民国家主席が01年9月に平壌を訪問した。が、それから後は最高指導者同士の会談は実現していなかった。
 しびれを切らした中国は、昨年10月にナンバー2の呉邦国(全人代委員長)を派遣し、今年3月には李肇星外相が訪朝した。異例の措置である。日本などは「呼びつける」格好なのに北朝鮮には意外に気を遣う北京?
  
 4月18日夜に中朝国境の丹東を特別列車が通過した。丹東にある「中朝友誼橋」周辺は車両通行止めの措置が執られた。

 瀋陽を経由した金総書記の特別列車(丹東から大連に直行の鉄道はなく、どうしても瀋陽に出なければならない)は、19日に北京に到着した。

 直ちに釣魚台国賓館に黒塗り高級車16台を連ねて入ったことが日本のマスコミも画像で捉えた。随行団は40名程度だという。

 韓国KBSは「金総書記の訪中は21日までの予定」であり「19日に胡錦濤・国家主席と初の中朝首脳会談を行うほか、江沢民・中央軍事委員会主席、温家宝首相ら中国指導部とも会談する」と伝えた。

 両国の首脳会談では核問題や食糧・エネルギー支援などについて協議され、さらに「中国シリコンバレー」(北京・中関村)を視察したあと、人民大会堂の胡主席主催の夕食会に出席するという。

 こんどこそ大きな変化が起こりそうな気がするのだが。。。。
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(読者の声)例の「3バカ」について。79年だったと思いますが、カンボジア国境のアランヤプラテートに1月ほど滞在し、国境に溢れる難民やら彼らの収容施設を回った時のこと。こちらも最初はボランティアなんぞと粋がっていたものの現場で衝撃を受けました。ことに戦争状態の場所でのボランティアなんぞはプロ中のプロにしか出来ないと猛省した次第。今回の場合、彼らの”初心”を「善」とする者が見受けられますが、こういった手合いはオオバカです。戦場で足手まといになるのは、”善意の素人(ルビは「やじうま」)”なのです。
今回、なんとも面妖に感じられるのが、政府批判・自衛隊派兵反対・拉致の原因は自衛隊にあり・アメリカ諸悪の根源と声高に叫んでいる連中が、パウエル発言を鬼の首でもとったが如くに振りかざし、「彼らがイラクに留まるという意思を重く思え」と叫んでいること。まあ、こいつらは警察を目の敵にしながら、対立するセクトに襲撃されたら交番に逃げ込んで命乞いをした”過激派”みたいなものでしょうか。いずれにせよ、言説に首尾一貫した意思と論理がなさ過ぎます。
”フリーの報道カメラマン”を自称したバカが解放直後に「写真を撮るのが仕事」などとホザイテいましたが、まあバカも休み休み言え、です。カメラを持ったオッチョコチョイが、なにをかいわんや。このバカ騒ぎが炙り出したものこそ、「覚悟を失った日本人」という厳然たる事実ではないでしょうか。まあ、誰か一言、「暴虎馮河、死して悔いなきは、此れを匹夫の勇という」といってくれませんか。
        (KH生、名古屋)


(宮崎正弘からのコメント)小生が日々感心しながら読んでいるメルマガのひとつは勝谷誠彦さんの日記です。以前「文春」にいたときからの知己ですが、サダムを捕まえた穴に入りにわざわざイラクへ行ったり。かれは何人かに行く前に遺書を託したそうです。そのあとのフットワークの良さも感嘆に値しますね。↓
http://www.diary.ne.jp/user/31174/
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(宮崎正弘の近況)
                  ♪
(某月某日)小松空港の待合室でばったり知り合いの編集者と邂逅。『月曜評論』の中沢茂和編集長。あ、そうだ。かれも故郷は金沢だったことを思い出した。訊けば親戚の葬儀だという。飛行機が出るまで30分あったのでカウンターで一杯ウィスキーを入れた。
 前日、小生は長岡と燕三条で講演した。いつもはほとんど質問が出ないといわれる会なのに、小生に質問が集中した。演題は中国経済だった所為か。
その夜は長岡のニューオータニに八年ぶりで宿泊。この一年に二回、ほかの講演で長岡に来たが、いつも日帰りだった。二十年前に佐渡の金山を取材の帰り、ちょうど長岡名物花火大会とぶつかり、何回頼んでも予約が取れなかったことを思い出した。
小松発午後7時のJALは、僅か50分で東京上空へさしかかる。羽田は雨、冷たい気温だった。


(某月某日)作家の鷺澤萌さんが自殺した。おどろいた。
彼女はなかなかの才媛で、しかも酒豪。まだバブル経済のおり、ラジオ短波(現在のラジオ日経)の特番をNYで作ろうと言うことになり鷺澤さんと一週間ニューヨークのシェラトンホテルに滞在した。十年以上前になるだろうか。
 彼女は文壇にデビューしたばかりのころで、まだ22歳くらいだった。短波放送のなにかの番組のレギュラーだった。といっても小生は彼女の作品を読んでいたわけでもなく、いや、じつはその後も、彼女の小説は一作も読んでいない。
文藝春秋の知り合いが担当で、彼に訊くと「なかなか独自の文学世界を築いていて、やっていける作家じゃないかな」と評価していた。ともかく分野がことなると他人の作品はなかなか読まないものである。
 小生はそのころ週二回、じつは早朝の番組を持っていて、しかも英語のプログラムが番組の途中に7分ほど挿入され、ロスのマネー局と二元中継をしていた。結局、この番組は七年間も続いた。週二回、水曜と土曜の朝4時半にクルマの迎えがあった。
 NY行きは、ほかにラジオ短波局のディレクター二名(ふたりとも若い女性)、技術者(男性)。くわえてNY特派員の福井昇支局長と総勢六人である。
あちこちを飛び回った。個人的にはボストンにも日帰りをして、知り合いと久闊を除した。
小生の担当はNYの国際金融の本場を取材してアナリスト、ストラテジストらと連日のようにインタビュー番組を作った。
当時、エコノミストの水野隆徳氏も、どこかの銀行のNY駐在だったので、インタビューのあと、昼飯を一緒に食べたこともあった。
鷺澤萌さんは、NY在住の作家やら、異色のタレントにインタビューをこなし、夕食のときに全員が揃ってブロードウェイ近辺のイタリア料理やら、韓国焼き肉レストランへ通った。後者のレストランであまりにサービスが悪いので小銭をチップに卓に積んで出たら、店員が追いかけてきた。「チップが少ない」と口喧嘩になった。
「チップとはサービスに対する対価である」と小生が主張し、相手は「規定で15%と決まっている」と言い張る。そのとき鷺澤さんが、「払えばいいんだろう」と啖呵を切って20ドル渡した。威勢のいい人だな、と思った。
ある晩は全員でニュー・ジャージー州のラジオ局のスタジオを借り切り、十二時間ぶっとおしのNY―東京二元中継番組。むろん徹夜になった。
食料の他にビール、ウィスキーをたくさん買い込んで、出番の合間に飲もうということになった。
小生が出番をおえて控え室に戻ると、えっ。鷺澤嬢がウィスキー(中瓶でしたが)を一本カラにしていた!
色々な話をしたが、文学論は一回だけだった。それは鷺澤さんが、「敬愛する文藝評論は柄谷行人」と言ったためで、小生は唖然としただけである。
それにしても彼女は35歳で自殺した。韓国へ留学し、新境地の作品を準備していると訊いていただけに、いったい何事が?
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五月の三島研・国防研「公開講座」
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 ノモンハン事件の背後にちらつくのは大物スパイだったゾルゲの陰である。スターリンの巨大な謀略の渦に巻き込まれ、なぜ日本は国家政策の基本を見失ったのか、いかにして「かれら」は日本の政策決定プロセスに関与できたのか?前回、大好評だった「ノモンハンの真相」の続編です。
         記
とき   5月19日(水曜日)午後7時――(8時半まで)
ところ  高田馬場「大正セントラルホテル」三階会議室
会費   おひとり 2000円
講師と演題  茂木弘道氏の「続“ノモンハン”の真相」
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「八田與一記念音楽会」の御案内
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台湾の合唱団が「台湾農業の父」八田與一に捧げる慰霊の歌声 台湾の人々から今でも「台湾農業の父」と慕われ、教科書にも紹介されている日本人、八田與一。毎年5月8日の命日には、八田與一が昭和のはじめに造った台南の烏山頭ダムのほとりに建てられているその銅像前で慰霊祭が行われています。八田與一はまた昭和34年(1959年)、ご祭神として靖国神社に祀られています。
 日本との交流を深めるため「日台親善文化訪問団」が台湾の合唱団(望春風合唱団、荷声合唱団)を率いて来日、参加者とともに靖国神社で八田與一命の慰霊祭を斎行、靖国会館において台湾や日本の歌を奉唱して八田與一顕彰の音楽会を催します。
       記
■日 時:4月25日(日) 11時受付開始
          12時、慰霊祭 ※参列される方は必ず11時半までに受付を。
          13時〜15時 音楽会
■会 場:靖国会館偕行の間  東京都千代田区九段北3-1-1靖国神社内
■参加費 慰霊祭:1,000円(玉串料) 音楽会:無料
■主 催:八田與一記念音楽会実行委員会
■協 賛:日本李登輝友の会、英霊奉賛日台交流会、日台交流同友会、在日台湾同郷会、高座日台交流の会、東京練馬台湾会、台湾研究フォーラム、潮風会、あけぼの会、日本台湾医師連合、日台関係を促進する地方議員の会、怡友会
■申込先:会場には定員(180名)がありますのでご参加の方は下記にFAXかメールにてお申し込み下さい。定員を超える場合は入場できないことがありますのでご了承のほどお願いします。
 ◆日本李登輝友の会 FAX:03−5211−8810
 E-mail: ritouki-japan@jeans.ocn.ne.jp
 〒102-0075 東京都千代田区三番町7-5 コーポ麹町104号
 TEL 03-5211-8838 FAX 03-5211-8810
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★宮崎正弘の新刊 大好評発売中!
 主要書店で売り切れの店があります。
 『中国財閥の正体――その人脈と金脈』(扶桑社、定価1600円<税込み>)
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
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★宮崎正弘の近刊  
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円プラス税)
『拉致』(徳間文庫、590円 プラス税、以下同様)
『ネオコンの標的』(二見書房、1500円)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『胡錦濤 中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ、1460円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2004 ◎
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