国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/04/11

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
    平成16年(2004年)4月12日(月曜日)
            通巻 第808号
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 密かに中国で囁かれる「WHO LOST TAIWAN」
    北京の学者が台湾問題を新視点から提示した
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 1950年代の米国では「WHO LOST CHINA」の議論が喧しかった。その犯人はルーズベルトとトルーマンではないか、というのである。
 
 北京は台湾の選挙を遠隔操作出来ると勘違いしてきた。
 台湾の総統選挙直前まで北京は国民党の連戦が勝利するだろう、と期待していた。

 馬鹿の一つ覚えの「祖国統一」「台湾開放」といった公式論に中国共産党のなかでは、表向き楯を突く幹部を皆無だ。けれども「我々は基本を間違えているのではないのか」と疑念をもつ人も若干はでてきた。

 台湾独立を示唆する民進党が、中華思想、中国の統一をいう「中国人」ばかりであった筈の台湾で、あれほどの支持があるとは! 
 中国共産党幹部は誰ひとり考えてはいなかった。
 
 「台湾問題を統一、統一と硬直した公式論をぶつだけで、実質の議論を巧妙に回避し、軽視した結果、肝心な本質を分からなくしてしまったのではないのか」とする反省が、北京の極く一部の学者のあいだにおきてきたようだ。(『ストレート・タイムズ』、4月7日付け)。
 
 もちろん、この議論『人民日報』など公式の場ででているわけではないが。。。
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 (おしらせ!)

『今こそ経済制裁を! 北朝鮮に拉致された日本人を救出する国民大集会・国民大行進』


★国民大集会:4月30日(金) 16時30分〜
日比谷野外音楽堂(地下鉄日比谷・霞ヶ関・内幸町駅いずれかより徒歩3分)
司会:桜井よし子
登壇予定者:各党拉致問題対策本部長(安倍晋三、鳩山由紀夫、漆原良夫)、韓国拉致被害者家族会、安明進(亡命北朝鮮工作員)、中山恭子(内閣参与)、議連所属議員 他

★国民大行進:4月30日(金) 18時30分~
出発地点:日比谷野外音楽堂〜外務省〜首相官邸〜国会〜解散地点:麹町小学校前
  *特定の団体を示す文字、ユニフォームはご遠慮ください。
  *老若男女、ご家族連れどなたでもご参加下さい。

主催:北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(代表:横田滋)、北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(代表:佐藤勝巳)、北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟(会長:平沼赳夫)
連絡先:03−3946−5780 (救う会事務局)
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(今週の寄贈本)
莫邦富『中国の心をつかんだ企業戦略』(集英社)

 日本企業の中国における活動の頓珍漢ぶりについて辛辣な批評を展開する莫さんの新著である。
まずは商標のはなしから。サントリィが「三得利」とする漢字名を当てたのは賢明である、としたうえで他の実例も豊富に紹介、とくにパナソニックの英語名で押し通そうとした松下も、いつのまにか莫さんの助言を聞いて、ネオン広告塔の下に小さく「松下電器」といれるようになった話とか、まぁ現場での取材をたくさん織り込んだレポートになっている。
 シーメンスは、ちなみに「西門子」、オペルは「欧宝」、メリルリンチは「美林」ときた。専門家に任せるから中国語でイメージのいい企業名が誕生するのだ。しかし日本企業が何故、下手か。たとえば「広州ホンダ」。略して「広本」と中国人が読んでいるが、日本の会社イメージと漢字の共通性から、どうしても中国的な名前をつけるためらいがあるからである。ソニーは「索尼」。これって確かに損するイメージだよね。
 イトーヨーカ堂、三井住友、松下電器、日本航空の実例が冒頭にルポ風に出てきて、いかに中国をしらない日本人が赴任し、当惑し、失敗し、その体験から「中国化」に成功して行ったかが、描かれている。
それらに興味のある読者は本書で文章を味わうようにされながら、行間の趣も深読みされるときっと面白いだろう。
 
首を傾げたのはホテルの章である。
中国では最近、サービスの良いホテルはたしかに増えた。アーリー・チェックインも、朝、無料の珈琲をだすところもあるが、対照的に日本のホテル、それも名門ほど、サービスが悪いと莫さんは明快な比較論を始まる。
だが、読んでいくと、要するにADSLのインターネット設備があるか、ないかの設備論が勝谷誠彦氏と同様なほどに莫さんの関心事であって、全体的な食事とか、バアとか、ロビィにおけるアミュニティとか、どうも莫さんは、そういう雰囲気的なところは二の次らしいのだ。
小生に言わしめれば、せめてホテルにいるときはインターネットから開放されたい。
ホテルは機能的か、リゾートかに限らず、食事、商談の場であり、社交の場でもある。バアが重要な位置を占めるが、率直にいって中国で満足なバアがあるホテルは五つ星に限られる。
中国のホテルでサービスのよいところ? 
小生は寡聞にして知らない。各地で有名ホテルに足を運んで、そこで宿泊しなくとも、お茶かビールの一杯くらいは呑むが、各地のシャングリア、ヒルトンはまぁまぁにしても、いわゆる華僑系、あるいは中国国有のホテルのサービスの悪さと言ったら、書くのも馬鹿馬鹿しいほどである。筆者が批判するニューオータニもオークラも、全体の質の良さは、中国の平均と比べると雲泥の差があり、小生とは採点基準が違うなぁ、と思った。
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★宮崎正弘の新刊 お待たせしました! まもなく発売です!
 『中国財閥の正体――その人脈と金脈』(扶桑社、定価1600円<税込み>)
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
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(読者の声1)(福岡地裁のオカルト判事による)判決、これまでの同種の裁判とは非常に異なる手法が用いられた感があります(小誌、4月7日付け)。
それは「主文」では請求棄却と否定しながら、裁判官個人の主観ともいえる傍論で「違憲」と判じる新手法で、裁判そのものは「主文」で終わってしまいました。すなわち被告政府側は形の上で勝訴となり控訴できそうにないことで、この違憲判決を確定させる狙いがあったと思われます。
  法解釈もその運用も、まさに先生の指摘されるごとき「法匪」そのものですが、情けないのはこの裁判でも同種の先の裁判でも政府・国側が真っ向から憲法論争をせずに来たことが、法匪の活躍の場を生んだといえるのでないでしょうか。ますます4月28日の意義を軽んじる政治に憤りを覚えます。
  またこの種の裁判のたびに聞くのは、原告側はまったく同様の提訴を名義を変えて数件同時に行い、担当裁判官が決まるとその中から「理解度の高い」裁判官の担当提訴のみ残して、ほかは取り下げて臨むという手法がとられているということです。裁判官が輪番担当制になっているため(誰の担当になるかわからない)、結果的に好みの裁判官を選ぶ手段だそうです。在野にも法匪はいるようです。
        (HS生、豊橋)
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(読者の声2)「法匪という種類の人間がいるものである」(貴誌、807号より)。
酷い、実に酷い。ドラゴンも白熊も二つ頭の鷲さんもビックリでありましょう。立たねばなりません。4月30日の首相官邸への大行進は必ず成功させねばなりません。
         (桃太郎)
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(サイト情報)パキスタンのカーン博士が北朝鮮などへの核技術流出を告白したが、核不拡散にパキスタンが取るべき責任や方法などを論じたレポート。
1.「Arms Control Today」誌2004年4月号: "Closing Pandora's Box: Pakistan's Role in Nuclear Proliferation," by Sharon Squassoni, Arms Control Today, April 2004
http://www.armscontrol.org/act/2004_04/Squassoni.asp?print

2.議会調査局(CRS)のレポート:"Weapons of Mass Destruction: Trade Between North Korea and Pakistan," by Sharon A. Squassoni, Congressional Research Service, March 11, 2004 
http://fpc.state.gov/documents/organization/30781.pdf
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国防研・三島研合同「公開講座」のご案内
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 中国に残存していた毒ガス及び化学兵器が「日本の責任」と言われ、「日本の費用」で処理・解体作業が進んでいる。総額一兆円。ほかに民間人が補償の裁判を起こしている。だが国際法上、当時の日本軍はソ連に降伏し、武装解除を行った。毒ガスおよび化学兵器はソ連軍が接収したものであり、管理責任はソ連とそれを受け継いだ中国にある。
『諸君』4月号に「毒ガス兵器を遺棄したのは日本軍に非ず」を発表し大反響を呼んだ著者がこの政治課題の真実に迫る“
          記
とき     4月14日(水曜日)午後7時―8時半
ところ    JR高田馬場駅前 大正セントラルホテル 3階大会議室
講師     佐々木俊夫(衆議院議員政策秘書、元日本安全保障研究センター事務局長)
演題     「中国の化学兵器は日本の責任ではない」
おひとり    2000円
お問い合わせ  三島由紀夫研究会 (TEL 03-3200-2295)
E-MAIL     miura@nippon-nn.net
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(お知らせ)小誌は4月14日、15日を地方講演のため休刊します。
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★宮崎正弘の新刊 お待たせしました! 15日発売!
 『中国財閥の正体――その人脈と金脈』(扶桑社、予価1600円)
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/saisinkan/index.html
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★宮崎正弘の近刊  
『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円プラス税)
『拉致』(徳間文庫、590円 プラス税、以下同様)
『ネオコンの標的』(二見書房、1500円)
『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
『胡錦濤 中国の新覇権戦略』(KKベストセラーズ、1460円)
『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)
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◎宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2004 ◎
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