国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/03/31

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
    平成16年(2004年)4月1日(木曜日)
           通巻802号
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 胡錦濤、静かなる自派の扶植、地方幹部に共産主義青年団人脈を抜擢中
  江沢民は露骨に「上海幇」の拡大を企図し、軍幹部に側近と次々と登用
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 中国共産党のトップ人脈に大きな変化が見られる。

 三月五日からの全人代では憲法改正、加熱した景気の抑制策に転ずるなど際だった動きを見せたが、もうひとつ、会期中に鮮明に確認された事実とは江沢民派の復権だった。

 胡錦濤・総書記は、いまだに党内の権力基盤が脆弱であり、昨年のSARS猖獗期間を除いて、依然として軍方面の権力を掌握していない。
 胡ー温執行部に公然と反旗を翻すのが曾慶紅・国家副主席(序列第五位、江沢民が後ろ盾)のグループだ。

 それでも河南、江蘇、四川の三省で党書記の座を胡派が掌握した。
 新彊ウィグル、チベット各自治区での党書記も共産党青年団出身、当然ながら胡派と見られる。
 また四川、峡西、青海の三省の「省長」も胡派になった。

 とくに「第五悌団」のホープは河南の李克強・書記と江蘇の李源潮・書記である。
 ただし共青団の後継だった宋徳福が、ガンで引退を余儀なくされ、胡はこの系列からの頼れるアドバイザーを失った。

 宋の後継は廬展工で、規律委員会の呉官正(政治局常務委員)に近いとされ、後者二人はどうやら胡派と見られる。

 北京市長だった孟学農は、SARSの管理責任を問われ市長を解任されたが、南水北調プロジェクトの副主任格(閣僚級)で復活し
た。孟は胡派である。

 さて朱容基・前首相派のテクノクラートでは、呉儀・副首相、周小川・人民銀行総裁、全人慶・財務相、馬凱・国家資産監視委員会主任ら積極的な改革路線派がいるが、これらは所詮テクノクラート、血みどろの政争の場面ではどれほど役に立つか。

 胡にとって有り難い味方は王岐山だ。王は朱前首相の引きによって海南省省長まで駆け足でのぼったあと、突如、北京市長に抜擢、江沢民派の劉其・書記と北京政界で拮抗する。王岐山は桃依林の女婿。

 一方、温家宝は子分の張文岳を遼寧省省長に抜擢することが出来た。ただし前の薄き来・省長は曾慶紅の引きで商工大臣に出世。薄は大連市長時代から日本とはなじみの深い男でビジネスにはやたら明るい。薄一波の息子である。父親は喬石の政敵だった。
 従って薄き来は、胡ー温執行部内の反対派ということになる。

 軍は江沢民が身内で固め、ボディガードの汚職疑惑を払いのけて賈少将を中央軍事委員会総務室主任に抜擢した。
 そればかりか二人の息子・江綿康と江恒康を軍のハイテク装備担当幹部に抜擢し、さらには忠誠を近く藩少将を戦略ミサイル部隊の責任者に、劉亜州・少将を空軍副長官に就任させた。

 あまつさえ江沢民は長年の懐刀、曾慶紅を軍事委員会副主任(胡錦濤と同格になる)につけようと画策したが、こればかりは反対が多く、まだ実現していない。

 なぜ江沢民が軍を身内で固めるか。
 理由は権力を手放さないためであり、もっと言えば軍のもつ最大利権=武器ビジネスの商権確保の目的がある。
 とくにフランスからミラージェ戦闘機を輸入する密談は公然化してきており、米仏対立先鋭化の伏線である。
 
 守旧派・李鵬・前国会議長らの勢力は日々凋落しているようだ。
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 阿川弘之氏が陳水扁総統再選に祝電
   「日本李登輝友の会」会長として
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 【総統再選祝辞】自存自立の気概を示すもの
 「この度の総統選挙では、遊説中にピストルで狙撃されるというアクシデントを跳ね返してのご当選、心よりお祝い申し上げます。票再集計を巡る混乱も徐々に収まりつつあるようで、民主的法治国家として当然の成り行きながら、喜ばしく拝察しております。
 国の最高指導者を住民が直接投票で選ぶという最も民主主義的な手続きを以て行われた今回の選挙の成果は、台湾の人々の民度の高さと、自存自立の気概を示すものと感じました。
 私どもの目指すところは日本と台湾の共存共栄でございます。そのために、人や文化のさらなる交流がはかられなければなりません。私どもはまだまだ微力ではありますが、そのために持てる力を尽くしたいと存じます。陳水扁総統並びに呂秀蓮副総統におかれましては、一日も早くお怪我より快復され、日台共栄政策を含めてさらなるご活躍をお祈り申し上げます」
 平成十六年(二〇〇四年)三月吉日
                            日本李登輝友の会
                              会長 阿川弘之
台湾総統 陳水扁先生
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★宮崎正弘の書き下ろし 新刊予告!
『中国財閥の正体――その人脈と金脈』(扶桑社、予価1600円)
 4月15日 全国一斉発売!
 中国経済はいったい誰が動かしているのか? 共産党? 国有企業? 太子党?
 それとも海外華僑か、外資系企業か? 香港の財閥も台湾のそれも、共産党と地下では人脈が繋がっているのではないのか?
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日本の主権を回復しよう! 
 
4月28日、九段会館に集まろう
  『主権回復記念国民集会』

  
マッカーサーGHQが去って、日本が独立を恢復した日は4月28日です。「春の憂国忌」ともいわれる恒例の集い! 今年のキャッチフレーズは「主権の危機を果敢に乗り切れ」です。
 ★どなたでもふるってご参加下さい。予約も不要です。

 今年の登壇者 遠藤浩一、佐藤勝巳、島村宣伸、冨澤暉、松原仁
 世話人    井尻千男、入江隆則、小堀桂一郎
 とき     4月28日午後6時――9時
 ところ    九段会館大ホール
        入場無料
 問い合わせ  (03)3991−6173
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(読者の声)知人が芝山巌事件の六氏先生の墓にお参りし、伊藤博文公の石碑まで来たときに子どもたち十数人が父兄に引率されて来ていたそうです。そこで、傍で子どもたちに説明する父兄の内容を聞いていた仲間の台湾軍人(日本人女性と結婚)が、「あれ〜事実と反対のことを教えている」とつぶやいて、石碑の上に上がっていた子どもたちの傍まで行って、分かりやすい言葉で説明してあげたそうです。
そうしたら父兄のなかの唯一の男親で、引率してきた男性がこちらに近づいてきて「日本人か」と尋ね、そこから10分ぐらいまくし立てるように中国側の主張を展開したそうです。「台湾に日本が来なければ、台湾の文化はもっときちんと残っていたはずだ」。これは史実と逆です。
仲間の台湾軍人は、温厚な人で笑みを絶やさず、しかしはっきりと「日本がいたからこそ台湾の文化は保存された」と主張したそうです。史実も何も歪めてめちゃくちゃにしてしまう大陸よりの人たちの主張には先生がおっしゃるとおり辟易させられます。
 ところで貴台メルマガ800号達成慶賀に存じます。世界のオイル情勢についての貴台のビビッドな情報にはワクワクします。 私がいる会社の別組織は結構やっているのですがファイヤーウォールがあって(?)何も判りません。日下公人氏は「商売は買い手が強い立場にあり日本は大手顧客として毅然と構えて対応すべき」と説いています。石油利権は中東まで行って漁らずともよいのではないかと思います。エネルギーは原子力へもっと依存すべきです。さもなければ石炭です。そうやってメジャーを翻弄すべきですね。
(しなの六文銭) 
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 やはり中国で発見の毒ガスは、日本製ではなかった
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国防研・三島研合同「公開講座」のご案内
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 中国に残存していた毒ガス及び化学兵器が「日本の責任」と言われ、「日本の費用」で処理・解体作業が進んでいる。総額一兆円。ほかに民間人が補償の裁判を起こしている。だが国際法上、当時の日本軍はソ連に降伏し、武装解除を行った。毒ガスおよび化学兵器はソ連軍が接収したものであり、管理責任はソ連とそれを受け継いだ中国にある。
「諸君」4月号に「毒ガス兵器を遺棄したのは日本軍に非ず」を発表し大反響を呼んだ著者がこの政治課題の真実に迫る“

        記
とき     4月14日(水曜日)午後7時―8時半
ところ    JR高田馬場駅前 大正セントラルホテル 3階大会議室
講師     佐々木俊夫(衆議院議員政策秘書、元日本安全保障研究センター事務局長)
演題     「中国の化学兵器は日本の責任ではない」
おひとり    2000円
お問い合わせ  三島由紀夫研究会 (TEL 03-3200-2295)
E-MAIL     miura@nippon-nn.net

☆5月の講座は5月19日「続ノモンハン事件の謎」と題して茂木弘道氏の予定。☆
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