国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/03/30

●慶祝 小誌通算800号を突破! 
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
    平成16年(2004年)3月30日(火曜日)
           通巻800号
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リビアのLNG埋蔵を狙ったブレア英政権
 米高官の次はブレア首相がいきなりトリポリを訪問し、ガス鉱区開発で合意
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 リビアへの米英の外交転換は凄まじい勢いで進んでいる。とくに注目はイギリスである。

 なにしろカダフィ大佐は、過去に内緒でつくってきた化学兵器と核兵器の証拠をすべて提出し、恭順の意を示したのだから、次はリビアの資源利権の争奪戦へと舞台が移るのは当然のことである。

 「化学兵器禁止機関」(OPCW、本部オランダ・ハーグ)はリビアが開発を中断した化学兵器および核兵器製造施設の確認などの初期査察はすべて終了と発表(3月22日)。 OPCWは今後、本格的な廃棄作業に入る。
 すでにマスタード・ガス23トン、1300トンもの前駆物質などを確認し、このうち化学兵器弾3600発を廃棄した。

 翌日、バーンズ米国務次官補はトリポリを訪問、これは過去三十年で最高ランクの訪問となった。米国もやることは素早い。

 バーンズ国務次官補はシャルガム外相をはじめ、カダフィ大佐と会談し、大量破壊兵器廃棄問題のほかに両国の関係正常化、対リビア制裁解除を協議した。

 翌々日の3月25日、こんどはブレア英首相が抜き打ち的にリビアを訪問した。
 むろん、カダフィ大佐と会談。英国軍によるリビア兵の訓練プログラムのはなしまででたという。

 この電光石火の英首相リビア訪問は、じつに第二次大戦中にチャーチル首相が訪れて以来の”歴史的訪問”なのである。70年代初頭、リビアのガス埋蔵はアルジェリアに次いで世界第二位で、当時のシェルが毎年一千億立方フィートを生産していた。
 
  さて右は表面の動きである。
 すでにロイヤル・ダッチ・シェルとリビア閣僚との間ではガス鉱区開発のプロジェクトがまとまりかけ、同社は二億ドルの投資を発表した。

 英国のガス消費は毎年3兆4千立方フィートにのぼり、かといって英国のもつガス鉱区(北海油田など)の残余埋蔵量は、あと26兆立方フィートだから、これから五年ほどで”食い尽くす”ことになる。

 リビアのガスの埋蔵は確認されているだけで44兆立方フィート。今後、ロイヤル・ダッチ・シェルばかりか、欧米メジャーが乗り込んで大々的な開発が進めば、もっともっと埋蔵が見つかるだろう。

 日本はここでも置いてきぼりの様子です。

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