国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/03/17

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
    平成16年(2004年)3月18日(水曜日)。臨時増刊
           通巻790号
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 ”アルカィーダの次の標的”は、イギリス、イタリア、ポーランド
  日本はフィリピン、オーストラリアと並んで第二群に位置づけられた
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 スペインにおける列車爆破テロは保守親米だったアズナール政権を同時に吹き飛ばした。
  次期スペイン首相確実と見られるザパテロは左翼過激派、イラクからのスペイン軍の撤退を公約してきた。
 つまりはアルカィーダのテロが望外の目的を達成したことになるのである。

 いまヨーロッパは「アルカィーダの次の標的は何処か」、戦々恐々、侃々諤々の議論が沸騰している。

 
 △筆頭の標的はブッシュの盟友ブレアのイギリスだ!

米国情報筋の分析では「第一標的群は、イギリス、イタリア、ポーランド、意外な標的は韓国だ」という。

 まずはブレアのイギリスだが、党内ですでに孤立気味のブレア首相ゆえ、テロがあれば、労働党政権そのものが崩壊しないとしても、ブレア首相は交替に追い込まれる。ブッシュ戦略の根底を揺らすことになる。
 
 ブレアは最初から最後までブッシュの味方、強い同盟者としてイラク戦争を米国と主導したからアルカィーダが次に狙う最大のターゲットであることに間違いはない。

 イタリアはベルルスコーニ首相の基盤が弱く、ましてや「北部同盟」との連立。もっともひ弱な「連立」ゆえに野党の巻き返しの弾みがつく懼れがある。ただし現在の連立が崩壊しても、次なる政権はおそらくベルルスコーニ首相を中心としたひ弱な保守の連立となるだろう。

 ポーランドが熱狂的にブッシュ支持なのは、イラクの石油でもNATOの大儀でもない。ソビエト傀儡政権時代の共産主義者の独裁、言論の自由のなさとサダムの独裁政治を同等に問題としたからで、ポーランドおよび旧ソビエト衛星国家群は「全体主義との戦争」と位置つけている。
 民意は経済不況、失業、汚職にあり、イラクへの不満ではない。しかしテロが起これば現在の連立政権が吹き飛ぶ可能性は強い。ただしそうなっても米国へのブローにはならない。


 △韓国も選挙が近いから標的に?

 韓国は4月15日に総選挙を控え、与党が巻き返しをはかる中で、廬大統領(定職中)が決定したイラク派遣および増派政策よりも野党は親米保守だから、テロリストの標的となって政権崩壊となると、むしろ親米政権が生まれる。
 アルカィーダはそこまで計算出来るか、どうかは別として、「第一攻撃目標」のダークホース的標的が韓国と米国情報筋が分析する理由は在韓米軍の存在にもあろう。

 さて日本だが、米情報筋の予測では選挙を控えるフィリピン(5月に大統領選挙)と日本(7月が参議院選挙)にも照準が当てられている懼れがあるとする。
 オーストラリアも似たような境遇にある、と見ている。

 しかし日本ではイスラム教信者が少ない上に、町を歩いていても目立つくらいだから、テロを行うにしても、日本人の代理人を使う手段しかあるまい。そこまでアルカィーダが、日本に浸透しているかどうかは疑わしい。
 さらに言えば万一、スペイン級のテロに襲われたとしても、野党の民主党がいきなり政権に就けるわけでもなく、日本の対米協力的なイラク政策が根底的に転覆されるシナリオは稀少であろう。
 
 米国筋がまったく触れていないが、中国におけるイスラム原理主義過激派のテロが、次ぎに何を狙っているか。
 昨年、北京、清華という両エリート大学を爆破し、ことしも鄭州駅での爆破事件があった。
 アルカィーダ関連でいえば、新彊ウィグル地区からアフガニスタンの秘密基地に入り込んでおよそ千人が軍事訓練を受けていた事実がある。
 米軍がパキスタン情報部などと共同で、拘束した「中国籍」テロリストは、二百数十名とも言われる。
 残りの活動家たちは何処へ潜り込んだのか?
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