国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/03/12

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
      平成16年(2004年)3月13日(土曜日)
           通巻785号
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全人代の分析(3)
   憲法改正草案が公表されたが
    何故「三つの代表論」が憲法に盛り込まれなければならないのか?
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  中国は市場経済と社会実態の乖離を調整する目的を含めて五年ぶりに憲法を改正する。

 とくに私営企業家の共産党入党に念頭にした江沢民起草の「三つの代表」思想を盛り込んで、私有財産権の保護を明確化する。
加えて「人権」の保障を一応は明記した。

 しかしなぜ江沢民の「三つの代表論」が憲法に盛り込まれなければならないのか?
やはり江沢民院政を固定化するのが、今回の改憲の隠れた目的ではないのか。

 王兆国・常務委員会副委員長は、事前に記者団を集めて、憲法改正案を説明した。
 焦点の私有財産権保護の項目は「国家は公民の合法的な財産の所有権を保護する」とした箇所を「公民の合法的な私有財産は侵犯されない」と規定し直すという。

 ほかに憲法改正案の主な内容は次のとおり。 
 
一、「三つの代表」を国家の政治と社会生活における指導的地位として確立する。 
 二、物質文明、政治文明、および精神文明の均衡ある発展を推し進める
 三、統一戦線(多党派間協力)の説明に「社会主義事業の建設者」を追加し、
 四、土地収用制度の改善 
  伍、非公有制経済発展に対する国家の方針を明確化
 六、私有財産保護の規定を改善
 七、健全な社会保障制度を打ち出すとの規定を追加
 八、人権を尊重・保障するとの規定を追加
 九、全国人民代表大会の構成に関する規定の改善

 これらの草案を踏まえ、憲法改正は十四日の最終日に正式に採択される。
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(宮崎正弘の近況)

(某月某日)村田耕二さんの奥さんが颯爽と和服姿でテレビコマーシャルに出てきて、「?」と思っていたら、村田氏本人が犬をつれての散歩の場面が、そのあとから出てきた。『いきいき』という雑誌のCM。ちなみに奥さんはモデル名を山川京子。どうしてこんな話を書くのかといえば、村田耕二氏は元「週刊文春」編集長。文春ネスコ社長時代には小生の「中国大分裂」のプロモーター。昨年の雪の夜、帝国ホテルで再婚式を挙げた。新しい生き方を実践中というわけだ。あの披露宴で元上司だった田中健五氏が「再婚という老後もあるのか」と挨拶されて会場に笑いの渦を呼んだ。
 九段のホテルのバアで、こんどは田中健五さんとばったり出会った。当然、村田さんのCMの話になる。田中氏は顔色つややかで、元気なご様子。小生は田中氏が「諸君」の初代編集長のころからのおつきあい(だから35年になるんですねぇ)。その後「文春」本誌編集長時代に田中角栄批判。それから社長、会長として長く文春の多角化路線を引っ張られた。引退後は、ドイツへ「青年時代からの夢だった」と言って留学され、昨年、村田さんの結婚式でお目もじのおりは「盆栽をやっている」などと言っていましたっけ。御歳は70歳代後半のはず。田中さんの仲間の石原萌記さん(「自由」社長)は80歳。矍鑠として新宿で飲み始めたら、小生が帰りたくてもまだカラオケをやっているほど体力がおありになる。老後もはつらつ人生、老後前、既にくたくた人生の小生としては羨ましき限り。


(某月某日)異なる主旨の、異なるメンバーの会合なのに、立て続けに呉善花女史とあう。その前の週には地下鉄・虎ノ門駅でもばったり。近況をお尋ねしたら「正式に四月から拓殖大学教授に就任します」との吉報を伺った。
おめでたい話である。呉女史は韓国も済州島出身。同島出身者は韓国社会のなかで相当差別されたはずだが、おくびにも出さない。軍人として四年、その後、念願の日本へ留学し、艱難辛苦を舐めた。『スカートの風』で衝撃のデビューを果たされたとき、韓国では「あれは日本人の創作、呉善花なる人物は実在しない」とまで言われた。
 その異国における苦労が実って、しかも大学教授というのは、並大抵の才能でも出来ないことである。拓殖大学日本文化研究所の研究会のあと、懇親パーティが盛り上がったところで「呉さんの新しい門出を祝う会」を発議したところ、全員の賛同を得た。そう、そう。じつは小生も三年前から拓殖大学客員教授です。


(某月某日)新刊のサインをするため銀座の出版社へ。うららかな陽光が射し込む。近くにはデパート、映画館もあるが、銀座一丁目の裏小路に入ると土曜、日曜の午前中は、テレビ映画やらファッション雑誌のロケが多い。先週も、名前を知らないが、ときどき画面でみる女優さんがミステリーもののロケをやっていた。ちょっと見学したが、通行人も計算された時間に時計を見たり、携帯で怒鳴ったりの演技をしながら付近を歩くのですね。あれ、あそこまで後景を計算しているとは考えていなかったので、少し驚いた。
 さて肝心のサインは一時間で70冊。メールでの予約申し込みは圧倒的に地方の読者が多い。東京近郊の人たちは本屋さんが近いから、実物を手に取ってページをめくってから購入するかどうかを決めるが、付近に大型書店のない地方の人たちは通信販売にたよらざるを得ないのである。サインを追え、新聞広告の文案をめぐって喫茶店でうち合わせ、それから市ヶ谷のグランド・ヒルへ行って会合。入り口で顔見知りの政治家の秘書とばったり。夜になっても風もなく、暖かい日だった。持ち歩いたオーバーを重たく感じた。
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来週の月曜日です。どなたでもお気軽に参加できます!

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 嘗て「朝日ジャーナル」という週刊誌があった。全共闘世代のバイブルなどと言われたが、三島事件で山本議長が「敗北宣言」。爾来、路線に修正が加えられるのも時代の変遷で読者が離れ、廃刊となった。ところで75年に同誌は「三島由紀夫は蘇るか」を特集。そのなかに保田與重郎への珍しいインタビューもある。この企画から保田へのインタビューをこなしたのが当時編集部にいた井川一久氏である。井川氏はベトナム特派員などを経験し、朝日路線との距離を発見し退社。現在評論家。

       記
とき    3月15日(月曜日)午後7時―8時半
ところ   大正セントラルホテル 3階大会議室
講師    井川一久(元朝日新聞記者、評論家)
演題    「三島由紀夫と保田與重郎」
おひとり  2000円
お問い合わせ 三島由紀夫研究会 東京都新宿区高田馬場2-5-23-1205
TEL    03-3200-2295
E-MAIL   miura@nippon-nn.net
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『中国のいま、三年後、五年後、十年後』(並木書房、1500円プラス税) 
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『ザ・グレート・ゲーム』(小学館文庫、476円)
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『いま中国はこうなっている』(徳間書店、1500円)
『迷走中国の天国と地獄』(清流出版、1500円)
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2004 ◎
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創刊日:2001-08-18  
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