国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/03/05

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
     平成16年(2004年)3月5日(金曜日)
        通巻 第779号
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
  100万人がロシアからイスラエルへ移住し、9万がドイツへ。25万が米国へ
   そして「新移民」ユダヤ人の5%が、再びロシアへ帰還
***************************************

 △あのユダヤ弾圧で悪名高きロシアが?

 ロシアは世界で一番ユダヤ人を迫害した国である。
 ユダヤ迫害はナチスと並ぶか、それ以上。帝政ロシア時代の弾圧を加えると数百万のユダヤ人はロシア、ウクライナあたりでも虐殺された。
「シオンの議定書」なる偽文書はロシア秘密警察のでっち上げた架空の物語であることは、今日、誰もが知っている。
 
 イスラエル建国に際してオデッサの港から逃れたユダヤ人が実に夥しかった。ゴルダ・メイヤー(元首相)もオデッサからの入植組だったはずである。かれらは二千年まった祖国へ涙の帰還を果たした。

 さて冷戦が終わって、90年代におよそ百万人のユダヤ人が新たにイスラエルへ移民した。
 ロシア移民党(シャランスキー党首)までが結成され、道路標識も地域によってはヘブライ語、英語、ロシア語併記となった。
 次いでユダヤ移民が目立ったのは米国だが、三番目はドイツである!


 △対照的にドイツへのユダヤ人の移民が急増

 驚くほどの逆転事実である。ドイツは贖罪意識も手伝ってか、ロシアからのユダヤ人移民を手厚く保護し、補助金をつけた。そのための法律も作った。このため“ホロコーストの国”へユダヤ人がなだれ込んだのだ(ドイツはいまも「吾が闘争」は禁書)。

 90年に在独ユダヤ人は3万人しかいなかった。
 04年2月現在、「おそらく12万に急増し、各地のシナゴーグはユダヤ人の移民が目立つ」(クリスチャン・サイエンス・モニター、03年2月6日)。

 ところが「宗教的理由に基づくドイツへの移民は激減し、法律の特典にぶら下がろうとユダヤ人のIDカードを偽造したり、在露ユダヤ人からパスポートを買って移民してきた偽ユダヤ人(ロシア人)が増えてきた」(同紙)。

 さらに驚くべき事実がある。
 イスラエルへ移民したユダヤ人が、安住の地であるはずだった祖国に絶望し、再びロシアへ帰還し始めたのである。その数は全移民の5%にも達するという。
 かれらは「反ユダヤ主義」の迫害から逃れたのではなかったのか?

 数年前にも「TIME」が「オデッサの酒場で派手に呑んでいるビジネスマンの大半がイスラエルへ移民し帰還したユダヤ人だ」と報じたことがある。

 直近の数字で合計五万人のユダヤ人がロシアへビジネス・チャンスを求めて帰還した。
 理由の第一は「イスラエルには期待した職が無い。生活しにくい」。
 第二は過去三年間のインティファーダでパレスチナ人過激派とイスラム原理主義過激派のテロリズムにイスラエル全土が覆われていることだ。

「ロシアから反ユダヤ勘定が消えることはない。ドイツから反ユダヤ意識は拭えない。だが、テロに囲まれたイスラエルでは毎日が反ユダヤ主義者との闘い。理想に焦がれて帰ったのは間違いだった」と多くの帰還者が発言しているという。(「クリスチャン・サイエンス・モニター紙、フレッド・ワイアー記者、04年3月4日)
       ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(サイト情報)中国と台湾に関する政治的・軍事的問題に関する最近の論文。
(1)国際危機グループ: "Taiwan Strait IV: How an Ultimate Political Settlement Might Look," Asia Report N°75, International Crisis Group, February 26, 2004. 
http://www.crisisweb.org//library/documents/asia/taiwan_strait/075_taiwan_strait_iv_ultimate.pdf

(2)「Foreign Affairs」誌3月/4月号: "Trouble in Taiwan," by Michael D. Swaine, Foreign Affairs, March/April 2004.
http://www.foreignaffairs.org/20040301faessay83205/michael-d-swaine/trouble-in-taiwan.html

(3)「Washington Quarterly」誌 Spring号: "Dangerous Games across the Taiwan Strait," by Andrew Peterson. Washington Quarterly, Spring 2004. (PDF, 20p) 
http://www.twq.com/04spring/docs/04spring_peterson.pdf
               ◇
(4)米国通商代表(USTR)は3月1日に2003年の通商交渉業績と2004年の通商政策の指針を示した。(a)年次報告書テキスト:"2004 Trade Policy Agenda and the 2003 Annual Report of the President on the Trade Agreements Program," USTR, March 1, 2004
http://www.ustr.gov/reports/2004.html
(b)プレスリリース:Press Release
http://www.ustr.gov/releases/2004/03/04-14.pdf
           ♪
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  小誌読者の皆さんへ宮崎正弘新刊の特典があります!
○並木書房からのお知らせ○

■■■■■■■■ 宮崎正弘の新刊予告(並木書房刊)■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■   『中国のいま、三年後、五年後、十年後』   ■■■■■■
■■■■■■    3月15日発売 定価1500円+税    ■■■■■■

  
 
予約募集(先着50名で締め切ります)。締め切り3月10日(水曜日)まで。
 特典?著者サイン入り
   ?発売前日の3月14日までに配送(佐川急便)
   ?送料無料

 予約はきわめて簡単です!
   ?お名前
?ご住所
?電話番号(携帯電話もあれば、併記)
?「宮崎正弘の新刊」とだけ記入
  これだけを下記へメールしてください(代金は到着後、本に挿入された振替用紙でご送金下さい)。
 メール アドレス eigyo@namiki-shobo.co.jp
          ♪   ♪
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<<宮崎正弘のロングセラーズ>> 
「拉致」(徳間文庫、590円 プラス税)
「ネオコンの標的」(二見書房、1500円 プラス税、以下同)
「ザ・グレート・ゲーム」(小学館文庫、476円)
「胡錦濤 中国の新覇権戦略」(KKベストセラーズ、1460円)
「いま中国はこうなっている」(徳間書店、1500円)
「迷走中国の天国と地獄」(清流出版、1500円)
          ◇ ◎ ◇ ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◎宮崎正弘のホームページ◎
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
小誌の購読登録は下記サイトでできます ↓
http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000060.html
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2004 ◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。