国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/03/03

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
     平成16年(2004年)3月4日(木曜日)
        通巻 第778号
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 廬大統領、突如として反日演説、「拉致問題」は無視。
  韓国国会は大統領弾劾を放置して、「反日法」を制定へ
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  韓国の総選挙は、4月15日、与党は惨敗が予想され、おそらく三分の一を割り込むだろう。
 
 大統領弾劾は議員の三分の二の賛成で発議出来る。現在すでに与党は三分の一を割っており、それなら何故いま、野党側は大統領弾劾に立ち上がらないのか?

 理由は単純で最大野党のハンナラ党自身も金銭スキャンダルを抱え込んでしまい、その隙間を縫って、廬大統領が「国民投票」の掛け声だけを巧妙にかけて立ち回り、窮地を乗り切ってしまったからだ。

 それでもいまの廬政権は最後の断末魔。6月まで持てば良いだろう、と言われる。

 そこで三流の政治家は同じことを考える。北京の江沢民がやったと同じ手を用い、失政の隠蔽に「反日」を梃子とし始めた。
 六カ国協議でも北朝鮮と同じ論理構造にたち、日本の拉致問題への同情はひとかけらも示さなかった。

 盧武鉉大統領はソウルでの「3・1独立運動」85周年記念式典に臨んだ演説のなかで小泉首相の「毎年靖国神社を参拝する」発言を、突如、批判し、「日本の指導者は、自覚のない国民や、人気取りにあくせくする一部の政治家のような行動を取ってはならない」などと言った。

 また盧大統領は「歴史の徹底的な清算なしに、明るい未来はあり得ない。『慰安婦』問題は今なお解決していない。日本は、韓国国民を傷つけるような発言を再びしてはならない」などと放言の限りをつくした。

 辻本清美のレベルと変わらない。かりにも国家元首が発言する内容でもなければ語彙でもない。こうなると知性も疑わしいようである。

 ついで二日、「親日反民族行為真相究明特別法」とかいう「反日法」を提出、韓国国会は賛成151,反対2で可決させた(この勇気ある二人の韓国国会議員は誰だろう?)。

 三流の政治家は、これまでもよく自分の失政を日本とすり替えて事態の収拾を図ってきたものだが、廬はデビューのときから三流と言われ、この演説によって評価は「四流政治家」になった。

 日本の拉致問題を中国は「日本人問題」と表現して、六カ国協議では曖昧な議長声明を出しただけ。韓国はそればかりか、核兵器廃絶にも消極的である。なぜならかれらの感性にあっては「北の核は統一の暁には日本向けに使える。だから廃絶の必要なし」という考え方であり、ひたすら北朝鮮への批判を押さえ込んでいるのである。
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(サイト情報)?米国国務省の「国際薬物取引と資金洗浄についての報告書」(2004年版);International Narcotics Control Strategy Report (INCSR) 
http://www.state.gov/g/inl/rls/nrcrpt/2003/index.htm

?昨年12月に出された「北朝鮮の麻薬密売について」米議会調査局のレポート;Drug Trafficking and North Korea: Issues for U.S. Policy.  CRS Report for Congress RL32167. December 5, 2003.16p.
http://fpc.state.gov/documents/organization/27529.pdf 
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(宮崎正弘の近況)
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(某月某日)知り合いの勝谷誠彦氏がバグダッドで強盗に襲われた。共同通信の報道を引く。
(【バグダッド、2004年3月2日、共同】イラクの中部ファルージャ付近で2日午後3時半(日本時間同9時半)ごろ、アンマンからバグダッドに向かっていたコラムニスト勝谷誠彦さん(43)ら日本人2人が乗った4輪駆動車を、武装した3人組が停止させ、現金計2500ドル(約27万4000円)を強奪した。勝谷さんと同乗していた月刊「現代」の編集者、瀬尾傑さん、現地通訳、運転手の全員が無事だった。勝谷さんによると、バグダッドまで約75キロ地点で、黒いセダン型の車両が幅寄せしてくるなどして走行を妨害、恐怖を感じた運転手が車両を路肩に停止させた。その後、勝谷さんの首筋に拳銃を突きつけるなどして、現金を要求、現金のほか日本製カメラなどを奪い、アンマン方向に逃走した)。
物騒だなぁ。小生がバグダッドへ行ったのはかれこれ15年近く前だが、まだ治安は保たれていた。限りなく物騒な都市ではあったが、常に「他者の視線」を感じていたのは事実である。だから一人の行動は慎めと言われたが、かまわず単独で路地裏へ入った。タクシーも結構、あちこちで拾えた。白タクを雇ってバビロンへ行くとき、ホテルからでてすぐの路地で私服警官に呼び止められた。秘密警察の警戒が縦横無尽のネットワークとなっていた。いま、その旧体制の警察が雲散霧消し、逆に暫定政権の軍と警察が反米テロリストから狙われる。現段階の状況はシーア派、スンニ派、クルド族の「内ゲバ」が本質的な動きの様相を示しはじめたようだ。
 戦争の取材は20代でベトナム。インド・パキスタン戦争、そして40代で、イラン・イラク戦争とイスラエル・パレスチナのインティファーダ闘争の現場を見た。50代で大病を患って以来、体力の衰えを感じてからというもの戦争の現場を見ていない。開高健の「輝ける闇」は、臨場感を追体験出来る作品だが、小生にはああした文章をかく鮮烈な記憶が日々うすれている。


(某月某日)文学同人誌の「昧爽」が第四号を迎えた。日本浪漫派の伝統を重んずるメディアだが、まことに慶賀に耐えない。小生、この雑誌の創刊以来、「志も質もともに高い」と評価してきたが、松本徹さんが「文学界」の同人雑誌時評で取り上げたと聞いて、ナルホドな、と膝を打った。
こんどの号は「保田與重郎特集」であり、多角的な日本浪漫派研究となっている。とくに林房雄と保田の距離、三島由紀夫はなぜ、保田と距離を置こうとしたか、など細かな点を掘り下げている。この雑誌の主催者は山本直人と中村一仁の若い二人だが、かれらの感性に極めて細やかな、なみの人間では想像も出来ない微細な芸術性が潜むのではないか。通読してもうひとつ思ったことは世代が違う事由が大きな要素だろうが、福田和也、川村二郎などへの評価がすこし膨らみすぎ。亀井勝一郎の評価もすこし高いかな、という気がした。次号は村上一郎の特集だというが、さて、村上のことを現代青年がどう解釈するのか、たのしみである。三島事件からしばらくして村上一郎も自刃して果てた。
(なお、同誌は定価600円。詳しくはnahoto@wf7.so-net.ne.jp)


(某月某日)高松と徳島を二日間で回った。一ヶ月前に依頼された急な講演で、誰かのピンチヒッターらしいが、たまたまスケジュールが空いていた。午後一番のJASで、まずは高松入り。天気良好、オーバーが要らないくらい。夕方からの講演まですこし時間があるが、二年前に別の用事で高松に来たときに菊池寛記念館も源平合戦の蝋人形館も、見てしまったので、結局ホテルの周辺を少し散歩(それにしても「うどん屋さん」ばっか)。そのあとリーガホテルの喫茶店で本を読んで時間を潰した(まえから読もうと思っていた本を二冊持ってきた。一冊は実につまらない。途中で投げ出した。もう一冊は意外に面白くて、読み切れないうちに講演の時間となった)。
内外情勢調査会ではイラク以後の世界情勢、とくに経済とエネルギー関連について90分喋る。おわって入浴も済ませてから、同ホテル内のバアへ行くと、先ほどの聴衆のうちの二人の地元財界の長老がまだ談笑されていて、三人でウィスキーをのみ、続きを話した。
 翌朝、徳島へは9時47分発の特急。10時57分徳島着。驚くことに指定席は前の三席(12人分のみ)。グリーン車は付いていない。駅からプリンス・ホテルまではタクシーで。広くて立派なホテルである。講演後、「いやぁ。代打ホームランでした」と言われ、ホッとした。代役はなにしろ難しい。
 そのまま飛行場へタクシーで走り、3時のJAS機に飛び乗った。夕方6時からの四谷の会合に間に合った。


(某月某日)八年ぶりだろうか、湯河原の温泉に入った。熱海の手前だから鄙びているのではなく、河を挟んで湯河原は神奈川県。行政区分が違う。熱海は静岡県。湯河原は高層温泉マンションの建築を温泉旅館の建て替え以外に認めない。だから客が少なく、お湯が良いのである。
梅が満開、桜も種類によっては花を付けていて、昨年同様に暖冬は予測より早めの桜見物をもたらすだろう。泊まるとのんびり出来るが、とても時間的な余裕がない。行き帰りの車中でゲラを見る。意外と能率があがる。途中、飯田橋で寿司屋によって、帰宅後は連載のエッセイを二本、下書き。


(某月某日)資料を探しながら書いたのは現代中国の文壇事情で、拓殖大学日本文化研究所の季刊雑誌「日本文化」への寄稿25枚。いまの中国は「蛇とピアス」現象の先を走っている。ようやく仕上がった下書きに目を通して、最後の朱をいれてから速達。商業誌とちがって大学の紀要にちかい媒体だから書き方に神経を使った。
これで気分的にいくらか楽になった錯覚がおこる。夕方から談論風発の「平河サロン」へ。その夜は村松英子さんを中心に、山谷えり子女史(前衆議院議員)、漫画家の坂本未明さん、井尻千男さん、佐藤守将軍ら二十名近い。初対面の山谷さんに「お父上にはお世話になりまして」と挨拶した。じつは故山谷親平氏は往時ラジオの人気パーソナリティをつとめられて一時間か一時間半ほどの番組を毎朝やっておられた。小生の新刊がでるたびに「こんどの宮崎正弘さんの本にはね、中味はこう書いてあって、ああだこうだ、とくにこういう箇所が面白い」と細かい解説してくれたのである。
サロンでは、イラク派遣の問題から男女同権、憲法、はては宗教解釈と議論が拡がり、結局11時頃まで。赤ワイン、コップに僅か2杯。水割りを少々。しかし二次会へ寄る元気はなかった。歳をとりましたねぇ。
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 宮崎正弘の新刊「中国のいま、三年後、五年後、十年後」(並木書房刊)では、“中国の近未来、100のシナリオ”を次のように検証しています!

★中国、三年後のシナリオ
(1)   政治 「江沢民院政」がおわり旧上海幇の退場、胡錦濤政権は低空安定
(2)   経済 2007年はWTOの約束事をすべて実行せねばならないが。
 ?     株式時価発行が東京に並ぶ。外国銀行が各地でも営業を本格化
 ?    車は年間1000万台を生産しているだろう
(3)   軍事 台湾侵攻能力を具備
 ?     尖閣列島は中国領土と宣言する危険性が高まる。
 ?    イスラムのテロが中国国内で拡大してゆくだろう
(4)   社会 一人っ子の離反、芥川賞に中国人留学生
 ?     一人っ子政策のトップは27歳、結婚適齢期
 ? 闇ルートで海外へ持ち出される外貨は2000億ドルを超える
 
▲五年後のシナリオ
(1)   政治 2009年 さてオリンピックは終わったが
  米国大統領はヒラリー、中国と人権問題で対立へ
(2)   経済 10大プロジェクトに明暗
 ?     長江から黄河へ水は運河を流れるか
 ? 砂漠化(年間富山県の広さが砂漠に)に打つ手なし
(3)   軍事 利権の取り合いで地方軍閥が割拠
 ? マフィアと軍が手を握り経済犯罪拡がる
 ? 広東、四川などで地方軍閥化が顕著になる
(4)  社会 若者の価値観の多様化が社会構造を変える
 ? 大学は潰れ、美容師、特許弁理士など資格専門学校に群がる
 
▲十年後のシナリオ
(1)   政治 このときまでに民主化していなければ崩壊の道をたどるしかない
  宇宙プロジェクトでナショナリズムを鼓吹するも、民衆はそっぽ
(2)   経済 恐慌か、構造不況に陥っているだろう
 ?     一人あたりのGDPは、いまの二倍になっている?
(3)   軍事  地域覇権を露骨に発揮し、月面有人ロケットが成功しているかも。
 ? 米国の軍国主義・中国への警戒は頂点に達しよう
 ? ロシアとは再び軍事緊張時代を迎えるだろう
 ? 台湾は独立を達成できるかチャンスに恵まれる
(4)社会 それでも上海の繁栄はとまらず、北京と大喧嘩をはじめる
 ?「上海経済圏」が独立宣言をする
 ?「広東」がつぎにフリー・ゾーンを宣言する
 ? 日本におけるチャイナタウン人口は200万人を超えるだろう
 ? そして「中華連邦」への道が模索される。
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<<宮崎正弘のロングセラーズ>> 
「拉致」(徳間文庫、590円 プラス税)
「ネオコンの標的」(二見書房、1500円 プラス税、以下同)
「ザ・グレート・ゲーム」(小学館文庫、476円)
「胡錦濤 中国の新覇権戦略」(KKベストセラーズ、1460円)
「いま中国はこうなっている」(徳間書店、1500円)
「迷走中国の天国と地獄」(清流出版、1500円)
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2004 ◎
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