国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/02/29

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
     平成16年(2004年)2月29日(日曜日、臨時増刊)
          通巻 第774号
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  風向きが変わった。台湾「人間の鎖」に200万人が参加
   陳水扁総統が“ブルー連合”を猛追、逆転の可能性高まる
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 ロイターが冷静に報じたところでは「人間の鎖」デモの参加者は「最低でも120万」であり、直前の「連合報」は世論調査の動向でブルー陣営」(連戦・宋楚諭)が40%、「グリーン陣営」(陳水扁・呂秀漣)が37%とした。この数字が正しいとすれば直後の世論調査は逆転しているのではないか。
  
 親中派の代表格「日本経済新聞」が伝える。
 「150万人以上の住民が手をつなぎ、台湾海峡に沿って約500キロの「人間の鎖」を形成した。台湾で過去最大のデモ動員に成功したことで、陳総統の再選ムードが高まりそうだ」。

 日経は「再選ムードが高まりそう」と分析したうえで、次のように続ける。
「陳総統の支持者は陣営のシンボルカラーである緑色の旗などを手に、台湾北端の基隆市から南端の屏東県に至るまでデモに参加した。現地の情報を総合すると、参加者は150万―200万人に達したもよう」。

 どうやら参加者は200万人に近い、とういのが実相に近いようである。

 かの朝日新聞すら興奮気味に報道した。
 「28日は47年に起きた国民党政府による台湾住民の弾圧事件「二・二八事件」の記念日。人間の鎖は、現在の「中華民国」の呼称を台湾の現状に合わせて正そうとする、独立派の「台湾正名運動」が中心になって呼びかけ、再選を目指す陳総統の支援運動として空前の盛り上がりを見せた」。

 朝日の語彙に「空前の盛り上がり」という言葉が用いられていることに注目である。
 
 読売新聞は淡々とした記事を配信した。
 「台湾の西海岸沿いに南北を結ぶ約500キロの間で28日、中国の対台湾向けミサイル配備に抗議するため、住民ら約150万人が手をつないで結ぶ「人間の鎖」デモが行われた。
 呼びかけ人は李登輝前総統。3月20日の総統選で再選を目指す陳水扁総統の総決起大会を兼ねるもので、陳総統ら、与党・民進党の幹部らもそろって参加、「平和を愛し、ミサイルに反対」と気勢を上げた。
 陳総統は、苗栗県の野球場に設けられた特設ステージで李前総統と手をつなぎ、「台湾人民は自らの手で『民主と平和の長城』を築いた」と強調。さらに、総統選と同時に行われる「対中ミサイル防衛能力強化」への賛否を問う住民投票について、「マル(賛成)と書いて、台湾を守ろう」と呼びかけた。李前総統は「台湾人の国家アイデンティティーと中国拒否の姿勢が改めて示された」と述べた」。


 ▲日本でも支援集会に予想を超える参加者!

  なお、この日は日本でも支援の集会とデモが行われ、主催者の予想を超える1200名が新宿に集まった。

 こうして内外の報道をみる限りでも風向きが変わっている。
 野党に押され気味だったグリーン陣営が土壇場で最後の賭に出た。この場合、呼びかけの段階で「100万人」の参加者を予想した。登録だけで120万、実際の参加者が150−200万人と急速に盛り上がり、一方の野党側の集会は惨憺たるものとなった。与党側の戦術的な盛り上げ作戦が成功したのである。

 今後、中国からの最大級の妨害は、主として心理戦争で演じられるだろう。
 しかし人間の鎖で名状しがたい自信が台湾人の間に再確認されたため、北京の妨害は、むしろ台湾人有権者の結束を産む効果を産むだろう。

依然として事前の票読みではきわどい僅差が続くとはいえ、陳水扁総統の再選の可能性は土壇場へきて急速に高まった、と見られる。
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(読者の声)平成16年2月26日刊の「日刊ゲンダイ」紙に、ヤフーBBのユーザー登録情報の主犯竹岡誠治は元創価学会青年部副部長で、昭和45年の共産党委員長宅盗聴事件の実行犯のひとりだそうです。ヤフー事件の後二人の犯人のうち湯浅輝昭も創価学会員、森洋は元暴力団員だそうです。
創価学会といえば東村山市の市会議員で創価学会員による一般市民への嫌がらせを議会で追及していた朝木議員の怪死事件が、自殺ということで不起訴になりました。担当検事もその上司も学会員、なにか臭いものを感じます。四国でも同様の事件があったとか。ひょっとすると今回の事件を突破口としてゾロゾロとでてくるかもしれません。
さてそうすると、公明党の得票数が激減することでしょう。最近とみに公明党と接近している小泉首相はどうなりますか。失速するか、それともこれを機会に公明党と手を切ってあらたな展開を見せるか。おそらく以前から小泉首相も内心は公明党と手を切りたがっていることでしょう。後者の可能性の方が高いと私は見ています。といっても四分六といったところでしょうか。(ST生、神奈川)
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創刊日:2001-08-18  
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