国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/02/02

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
     平成16年(2004年)2月3日(火曜日)
通巻 第753号
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住民投票に反対する米国とフランスって何だ
   あのウーアルカイシ(吾爾開希)が台湾問題で論文を寄稿
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ウーアルカイシといえば89年の北京天安門広場を埋めた百万学生運動のシンボル、直後にパリへ亡命し、そのご米国で生活した後に台湾へ渡った。
 
台湾では3月20日の総統選挙と同時に「ミサイル撤去を要求する」住民投票を行うが、これに対して「住民投票の中味を読むといったいどういう意味か。行う意味がない」(アーミティジ国務副長官)と冷ややかな発言が飛び出した。
 
胡錦濤がパリを訪問すれば、シラク大統領が「二つの中国」に反対し「住民投票」にも反対した。シラクは北京側に立っての発言である。

 あの人権問題で一番うるさい国が!
 15年前の天安門事件は風化したのか。

「私自身が中国から危険人物として手配され、しかし私はフランスと米国と台湾というみっつの民主国家に亡命を許され、暮らした。そのうちの「ふたつ」の民主国家が「三番目の民主国家」に反旗を翻えすとは?」とウーアルカイシは嘆いた。(「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」、2月1日号)。

 「台湾海峡が現状維持で戦争が起こらない状況が続くことは万人の願い。だが台湾の運命を自分たちで決めようとする投票に反対する。武力侵攻への北京の誘惑をフランスと米国は助長するのか」。

 ラファイエットとトーマス・ジェファーソンが起草した1789年のフランス人権宣言には、
「政治党派の目的とは人類普遍の権利、即ち自由の権利、財産の権利、安全の権利、強圧へ抵抗する権利を目的とする」と銘記されている。フランスが自由思想の発祥の国という誇りを持っていた筈だ。

 89年の武力弾圧は、中国政府が中国人からこれらの諸権利を奪った。
 当初、中国を非難してやまなかった自由を標榜する国々は、いつの間にか自由を抑圧する国に近寄り、立場を替えてしまった。

 香港では150万の人々が言論結社の自由を脅かそうとした中国の法改正に立ち上がった。台湾では住民投票を行って、強圧政治への抵抗する権利を行使する。
 「だが、「自由」諸国は、その住民投票に反対するのだ」とウーアルカイシは結んでいる。
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http://www.nippon-nn.net/miyazaki/travels/
↑拙論「ノモンハンの現場を行く」(エルネオスより転載)

今月の拙論
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?「中国の“反日“は反政府、反共産党の記号ではないか」(「正論」3月号)
?「生産過剰が言われ出した中国での日本メーカーの勝算」(「エルネオス」、2月号)
?「激烈 中国銭ゲバ財閥史」(「新潮45」、2月号)
?「中国の特許戦略とアジア」(「イーグル」2月号)
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<<宮崎正弘のロングセラーズ>> 
「胡錦濤 中国の新覇権戦略」(KKベストセラーズ、1460円+税、以下同様)
「いま中国はこうなっている」(徳間書店、1500円)
 「迷走中国の天国と地獄」(清流出版、1500円)
「拉致」(徳間文庫、590円)
 「ネオコンの標的」(二見書房、1500円)
 「ザ・グレート・ゲーム」(小学館文庫、476円)
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創刊日:2001-08-18  
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