国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/01/28

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
     平成16年(2004年)1月29日(木曜日)
通巻 第749号
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ジョン・ケリーが予備選トップに躍り出たが
   ゲッパートは、早々と政界引退声明
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 次期アメリカ大統領はブッシュ再選でほぼ固まった観がある。が、民主党は一瞬の空隙を狙って激烈な予備選を展開している。

 予期せぬ伏兵はトップに躍り出たジョン・ケリーだ。やはりハワード・ディーンのような反戦一色では、党内保守派が失望するだけだからであろう。
 JFKに憧れて政治家になったというジョン・ケリー上院議員はベテランだが、エール大学をでて、ベトナム戦争に従軍し、武勲をたてた。

 ジャパン・バッシングで知られたリチャード・ゲッパートはなぜ本命視されなかったのか。
 すでにジャパン・バッシング時代が終わり、日本論議は色褪せ、いまチャイナ・バッシング時代なので、かれの「時代認識が古い」からか?

 事情通にきくとゲッパートは前回の中間選挙で民主党惨敗の責任があり(かれは下院院内総務だった)、党内をまとめる神通力に欠けていた。早めの政界引退は「次期大使、それも英国か日本といった大国の大使就任を狙い、しばらく会社顧問でもやって食いつなぐのだろう」という。

 アイダホ州とニュー・ハンプシャー洲でトップとなったジョン・ケリーは本番スーパー・チューズディの前に天王山となるサウス・カロライナ州でも勝てば、圧倒的優位に立てる。
  伏兵は黒人候補のアル・シャープトンがサウス・カロライナ州から予備選に加わってくることくらいだ。

 しかし反戦リベラルでならしたケリーも、はや60歳、昨年、前立腺ガンを手術したため弱々しく見えるが、党主流派労働組合のイデオローグとして知られる。
そのうえ、ニューヨーク、カリフォルニア、ミシガン、オハイオ、ペンシルバニア各洲での勝利は揺るがないと予測される。かれのアキレス腱は傲慢なことである。

 ならばウエスリー・クラークとエドワードはなぜ降りないのか?
 簡単である。副大統領候補を狙っているからだ。

 クラークはNATO司令官の履歴からケリーの左翼姿勢を補える。エドワードは南部に強いので大統領選本番で南部票をまとめる役目を果たせる。だから当面、このふたりはレースから降りず、夏の民主党大会へもつれ込もうとしている。リーバーマンは、予備選のメカニズムが最初にユダヤ人の少ない選挙区であるため、予想通り苦戦を強いられた。
 まもなくレースをおり、次期政権が民主党になれば財務長官あたりを狙う可能性がある。
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(読者の声)都市戸籍は秦王朝が始めた制度です。都市の城郭の中に商人に住まわせ、彼らからの税金によって帝室財政をまかなう。したがって、彼ら商人は、秦王朝のスポンサーであり、エリートであった。農民は勝手に都市に住むことは出来なかった。つまり、かれらは農民というよりは農奴であった。帝室は農民からは税金をとらなかった。地方を統治した地方長官たちは通常無給で、地方官庁には帝室からの財政支出はなかった。地方官庁の財政と長官の経費・収入は、農民からの税金でまかなわれた。したがって、地方長官たちは、まさに苛斂誅求の酷税をとりたてた。
この制度はその後、大体においては清王朝まで続いた。いや現在の中華人民共和国体制でも続いているのである。つまり、中国は、農奴のいる共産主義社会、より正確に言えば、共産党独裁社会である。マルクスがこれを聴いたら、驚愕することであろう。
 中国共産党は、商人からも農民からも税を取り立てる。つまり、かつてのシナの帝室と苛斂誅求の地方長官の両方をかねているのである。
 シナから2000年以上の伝統のあるこの農奴制が消え去るのは、大変なことである。もし万一、近い将来に消え去ることがあったら、経済、社会、統治にとてつもない影響があることであろう。より正確にいえば、とてつもない変化・変革がなければ、この農奴制はなくならないのであろう。シナに近年農奴制のなかった時代がある。それは、満州国である。それは、シナには早すぎる農奴制開放であったのであろう

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 ところ    横浜駅西口三越裏「かながわ県民サポートセンター」304会議室
 会費     おひとり2000円
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 問い合わせ 045−263−0055

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創刊日:2001-08-18  
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