国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

2004/01/19

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
     平成16年(2004年)1月20日(火曜日)
通巻 第744号
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 中国と印度、将来の生産拠点はどちらが勝つか
  教育ていど、その環境から判断してもインドが優れている
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 マネジメント教の教祖ピーター・ドラッカーが預言した。
「十年以内に中国で社会争乱が起こる確率は50%ほどある」(「フォーチュン」誌へのインタビュー)。

 「またインドへの投資のほうが中国より魅力的である」と発言している。

 携帯電話、クレジットカード、何であれ、もはや日本に生産基地を置くというのは幻想でしかない。

 インドか、中国か。これから選択を問われるのだが、「巨大な軍と農村の余剰を都会の製造業が吸収するという社会構造の変化を中国に望むのは無理だろう」とドラッカーは続け、「それよりもなによりも教育を受けたエンジニア、スペシャリストがインドに大量に育っている」。

 このドラッカー発言に飛び上がらんばかりの歓迎を示したのはインドの産業界。タダで広告して貰ったようなもの、と喜びを隠せない様子を「ブルームバーグ・ニュース」が伝えている(1月14日付け)。
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日本の領海侵犯を「観光ルート開発」と言い換え始めた
   中華思想の反日活動家、尖閣諸島上陸に失敗
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  中華思想丸出しの反日活動家およそ二十人は二隻の漁船に分乗し、日本の領海である尖閣諸島・魚釣島西沖の領海内に侵入した。
  過去にも数回行われた反日海上デモだが、日本の海上保安本部の巡視船が放水を行うなどして一時間で追い返した。

 「漁船」は二隻とも”中国旗”をマストに翻し、巡視船が接近すると「中国の領海である。日本人は離れろ」と中国語で書かれた垂れ幕を掲げたそうな。
 
 新華社は「中国の漁船二隻を退去させた際、放水で中国人船員一人が負傷した」と伝えた。
  この事件は04年1月15日、二日後に「漁船」は「視察船」と名乗って福建省のアモイ港に帰港した。
 
 直後、ネットニュースの人民網に依れば「これにより釣魚島(日本名:尖閣諸島)海域の観光ルートに対する視察活動が終了した」という。 

  彼らの言い分。
 ーーー民間団体「中国民間保釣聯合会」準備委員会の李義強・常務会員によると、視察船は14日、海上で大波に見舞われ、乗船者は嘔吐など船酔いの症状を訴えた。また15日午後、日本の第11管区海上保安本部(那覇)の巡視船や航空機に包囲され、2隻は釣魚島から約17キロの海上で巡視船による攻撃を受けた」。 

  中国政府が反日分子のガス抜きのため、表現の自由のない国でデモを「やらせ」たことは明白だが、「上陸失敗」とともに論調が転換し「観光ルート」の開発などと言い出している事実に注目である。

 曰く。
「同聯合会の童増会長は「今回行なわれたのは中国のビジネス界と民間団体による視察活動。国の関連部門に申請を出し、中華人民共和国の法律に基づいて、中国の領土内で行われた合法的な視察だ」と説明。
「参加者は厦門から釣魚島までの海域の観光ルートを視察・記録し、多くの情報を入手した」」。(「人民網」、1月18日付け)。 

 これらの海域には海底油田が眠り、中国は日本領海からの石油盗掘も視野に入れている。「調査船」という名前の中国のスパイ船も過去に何回か領海を侵犯した”実績”がある。
 問題はこれを外交問題にしない日本政府の弱腰である。
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@@@@@@@@@@(今月の拙論)@@@@@@@@@@@@@

?「中国報道の行間と真実」(「北国新聞」、コラム、1月18日号)
?「日銀の奥の手」(「自由」、3月号、2月10日発売)
?「日本メーカーに勝算はあるのか」(「エルネオス」、3月号。2月1日発売)
?「中国のクルマ生産が加速」(「経営速報」、2月上旬号)
?「西安、珠海「反日」事件の背景にあるもの」(「留学生新聞」、1月15日号)
?「激烈! 中国ゼニゲバ財閥史」(「新潮45」、2月号、発売中)
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(読者の声1)「領土問題」についての考察です。
1.尖閣諸島
人民日報日本語版より、以下の記事を見つけました。なるほど彼らの強行入域はそうした目的があったのか。しかし本当に国際法で、領有権が認められるようになるというのであろうか。どなたかご存知でしょうか。
>中国の民間抗議船2隻が釣魚島に接近 石碑20個を投げ入れ(17日13:53) 釣魚島(日本名・尖閣諸島)の領有権を主張する「中国民間保釣聯合会」などの抗議船2隻は15日午後6時41分、釣魚島の西約22キロに到着した。日本の第11管区海上保安本部(那覇)の巡視船数隻が進路を遮るなどして妨害したが、船は島からおよそ3海里(1海里=1.852キロ)の位置(東経123度17分、北緯25度40分)から、中国の領有権の象徴である石碑20個を付近の海域に投げ入れた。聯合会の李楠スポークスマンらは抗議活動の参加者らについて「疲労がみられるが、危険な状態ではない。船舶は10ノットの速さで帰航途中にある。17日午前8時には厦門(アモイ)に到着するだろう」と述べた。
  李氏は「中国の民間団体が釣魚島の主権を日本および全世界に向けて主張することに成功したのは初めて」と今回の活動を評価。聯合会の周文博・常務会員は、釣魚島周辺海域も今回の活動の対象と説明したうえで、「島から約12海里以内の地点に到着したことは、釣魚島への上陸と同じ意味がある。島から12海里以内も主権の範囲に属するため」と強調した。
  周氏は「国際法によれば、境界を示す標石の設置後50年間内に国が認めれば、(設置が)有効となる」と説明。

2.竹島
韓国がこのたび発行した竹島切手であるが、彼らの説明では、「今回の切手は政治的性格を完全に排し、独島の優れた自然環境などを素材として通常の手続きで発行するもの」とし、「万国郵便連合(UPU)協定などの趣旨にも違反していないと主張している。」だそうだ。
では問い返そう、自然保護を言う割には、ヘリポートやら衛視宿舎など構築物を次々と建て、絶海の孤島を荒らしているのはどういう了見だ。メディアの取り上げ方はきわめて軟弱である。日本人もなめられたものである。竹島の歴史解説を行い、日本の領土であることを鮮明にされたし。
             (中年z)


(読者の声2)1月17日付け号の先生の御近況に以下の様な記述がありました。
「「憂国忌」でも、最近は25年祭、30年祭がようやく満杯。ほかの会合では一杯にならない。それが先日の拉致問題や、教科書問題となると地下から湧いてくる水のように人々が集まる。この日本人の、琴線にふれる何かが、多くの人を寄せ付け、保守の論理を真剣に聴こうとするのでは? 心強い限り、という感想を抱いて帰路についた。」”つくる会”の集会で九段会館が満員になった事へのコメントでした。これは小生個人の愚考ですが拉致問題や教科書問題等は分かり易く、また冷戦時代の思考が未だ通用する分野なので、この様な現象が起こるのではないでしょうか?その蔭で日本にとって本当に深刻な問題が進行してしまっています。それは不良債権問題です。これは冷戦時代的思考では割り切り難く、また素人には非常に理解し難い問題です。しかし、この問題こそ放置しておけば日本が破滅するかアメリカの完全な属領になる最も重大問題です。
 拉致問題は北朝鮮が崩壊すれば自動的に解決し、また教科書問題は国鉄や電電に対して行われた様な抜本的改革が学校にも行われれば、より効果的な結果が出ると思います。因みに学校改革に関しては小泉内閣の構造改革特区政策等によって少しづつでも進行しつつあります。
 しかし不良債権問題ばかりは、そうは行きません。今はアメリカからの一時的資金流入で株価が上昇し、その為、一時的に目減りしているように見えますが、逆に言うならアメリカ金融資本による日本買い占め政策が着々と進行しており、拉致や教科書の問題が如何に大切な問題としても、それに目を奪われている時ではない様に思います。
 この素人には分かり難い問題を分かり易く解説し世に警鐘を鳴らせるのは天下でも宮崎先生しか居ないと思うのです。お友達との関係で拉致や教科書の問題にも力を入れられるのも結構でしょう。しかし宮崎先生にしか出来ない最重要の問題があるではありませんか。この方面での宮崎先生の益々の御活躍と御健筆を願い上げます。      (KY生)


(読者の声3)勤め先が京都なので、通勤の途中に早速、本屋さんへ走って「新潮45」を買い求め、まっさきに宮崎先生の「激烈“ 中国ゼニゲバ財閥史」を拝読しました。随分とためになるはなしばかりで、知らないことが多かった。漠然と「折江財閥」については聞いておりましたが、中国のゼニゲバとは権力と一体で、汚職も賄賂も当たり前の社会、そうしたシステムに乗り切らなければ事業として成功しない実態がよくよく理解できました。
なんとも凄まじき社会で、こういうところへ進出して頑張っている日本企業の人たちは本当に大変でしょうね。あたまが変にならないですかね。
ページ数の関係で、まだまだたくさん情報をお持ちなのでしょうが、エッセンスを読んだ感想です。
         (MM生、京都府綾部市)
             

(読者の声4) 共通一次にひどい問題が出ています。拉致問題にからみ時期が時期だけにありもしない「強制連行」をとりだす悪質なサヨクの陰謀といえます。今年受験のうちの末娘がどれに丸をつけたかまだ聞いていませんが、国家試験にかかる自虐問題をだす神経と思想強制は怒りに体が震えます。それにしても河野や村山の売国談話の日本史歪曲の罪は天誅に値する大罪なり。
 「 世界史B 第1問・問5」です。
「日本統治下の朝鮮」を述べた文として正しいものを次の?〜?のうちから一つ選べ。 
 ?朝鮮総督府が置かれ、初代総督として伊藤博文が赴任した。 
 ?朝鮮は、日本が明治維新以降初めて獲得した海外領土であった。 
 ?日本による併合と同時に、創始改名が実施された。 
 ?第二次世界大戦中、日本への強制連行が行われた。 
 正解は4番だそうです。
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グローバル・イッシューズ総合研究所公開研究会
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演題: 国連とイラク問題
講師: 佐藤行雄前国連大使
日時: 1月23日午後7時
場所: きゅりあん6階中会議室 (JR大井町駅徒歩1分)
費用: 2000円 定員:35人
連絡: http://www.g-i-i.net/
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<<宮崎正弘のロングセラーズ>> 
「拉致」(徳間文庫、590円 プラス税)
 「ネオコンの標的」(二見書房、1500円 プラス税、以下同)
 「ザ・グレート・ゲーム」(小学館文庫、476円)
 「胡錦濤 中国の新覇権戦略」(KKベストセラーズ、1460円)
「いま中国はこうなっている」(徳間書店、1500円)
 「迷走中国の天国と地獄」(清流出版、1500円)
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