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スイスと日本を基点にグローバルな視点で、スイスの国民投票に重点を置きながら、エッセー・評論を適宜日英独仏語の多言語でお届けします。

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jSj Vol. 178 『スイスの国民投票2018年6月10日』

2018/06/03

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┃ Multi Lingual Internet Mail Magazine

★ jp-Swiss-journal - Vol. 178 - June 02, 2018 (Swiss Time)

☆ http://www.swissjapanwatcher.ch/
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  【 目次 / INDEX / INHALTSVERZEICHNIS 】


【J】 国民投票2018年6月10日
   1 国民発議「危機に安全な通貨の為に:通貨創造は国立銀行のみ」
     (Vollgeld Initiative)」
   2 賭博に関する連邦法(賭博法)

                    明子 ヒューリマン

【E】 The Popular Vote on June 10, 2018
   1 Popular initiative ‘For crisis-safe money: Money creation
    by the National Bank only! (Sovereign Money Initiative/
     Vollgeld Initiative)’
   2 Federal Act on Gambling (Gambling Act)

                    Akiko Huerlimann



□━━━━━━━━━━━━【 日本語 】━━━━━━━━━━━━━━□


   国民投票2018年6月10日
   1 国民発議「危機に安全な通貨の為に:通貨創造は国立銀行のみ」
     (Vollgeld Initiative)」
   2 賭博に関する連邦法(賭博法)

                     明子 ヒューリマン


1 国民発議「危機に安全な通貨の為に:通貨創造は国立銀行のみ」*2)
民間銀行による『お金の創造』を禁止する「フォルゲルト・イニシアティヴ
(Vollgeld Initiative」*3)、つまり「金融制度改革(近代化)」*4) を求め
る議案だ。きっかけは2008年の世界的な金融危機と、多くの国で民間債務と
公的債務の増加だった。発議グループは、金融危機の主な原因の1つとして
商業銀行が通貨を創造した事にあったと考え、こうした危険を避ける為、ス
イス国立銀行にのみ現金と電子マネーを創造する権限を与える提案をした。

我が家に発議グループ *3) から配布された8頁の小冊子「VOLLGELD JA(ソ
ブリンマネーに賛成)」がある。「Dein Geld Deine Sicherheit Deine
Zukunft(あなたのお金はあなたの安全とあなたの将来)」とも書かれている。
改めて見てみると、発議者の多くは金融の専門家で、財界、学界、政界、文
化人等著名人が多数賛同者に名を連ねている。

かつて通貨は現金のみで100%国立銀行が創っていた。それが今日では、流
通している資金の内、国立銀行由来の現金は10%だけで、商業銀行が90%も
の電子マネーを創造し、その多くはいわゆる「金融派生商品」と呼ばれる投
機筋のマネーだ。発議グループのウェブ資料(小冊子は3頁右側)「スイス
銀行はどの程度資金を創造しているか?」*4)には、例えば2003年から2015
年迄の通貨流通量の平均は、スイス国立銀行が発行した現金が12%であるの
に対して、商業銀行が創りだした帳簿上の資金である「預金通貨」は88%に
もなっている。このまま投機筋の思いのままにマネーゲームを許し、再び金
融危機を許してはならないという認識が背景にあるようだ。

発議冊子には「Vollgeld(国家主権通貨)」が次のように機能すると解説さ
れている。
(1) 顧客には、何の変化も生じないが、国立銀行の個人口座は安全な電子
マネーとなる。危機に耐える安全な個人口座を使うか、商業銀行に預けて利
息を得るか選べる。
(2) 銀行の役割は従来通り口座管理、送金業務、資産管理、貸付を行う。
貯蓄、古いローンの返済、国立銀行から受け取る新しいローン等の完全な資
金で利益を生み出す経営が出来る。今日「PostFinance」は「Vollgeld銀行」
の様に機能しているという実例が既にある。銀行にもVollgeldは大きなメリ
ットが有ると説明している。*5)
(3) 国立銀行は、フルマネー・イニシアティブでさらなる可能性が付与さ
れるが、特定の金融政策は必要としない。国立銀行の独立性は憲法と法律に
盛り込まれており、今日同様政党と民間の影響から守られている。

ここ数年かつて無い世界的なバブル崩壊が何時起きても可笑しくないと噂さ
れてきたので、数年前から気掛かりではあった。かつての金融危機ではUBS
が国の支援を受ける事態に厳しい批判が巻き起こり、「Too big to fail(大
き過ぎて潰せない)」は合言葉のように飛び交った。投資銀行は様々な金融
商品で膨大な通貨を創造して流通させ、儲けを懐に入れている。経営陣の巨
額の報酬は毎度新聞紙上で取り沙汰されているが、改善される気配は無い。
部外者には伺い知れない事情だ。

政府と議会、スイス国立銀行(SNB)、全ての大政党が、スイスの金融立地を
脅かす危険な試みだと反対している。国立銀行の独立性を損ね、金融政策も
極端に弱められると強い懸念を表明し、反対キャンペーンの論陣を張ってい
る。商業銀行の預金は100,000万スイスフランまで政府が保証しており、銀
行の自己資本比率も高められた、と安全を保証する姿勢だ。又一旦金融危機
が起きれば、逃避通貨と看做されているスイスフランの高騰は「Vollgeld」
の制度下であっても阻止出来ないと反対派は言う。社会民主党(SP)の元国民
議会議員で著名なエコノミストのルドルフ・シュトラーム氏も「Vollgeldは
殆ど実用不可能」な危険な実験だと2018年5月15日付ターゲス・アンツァイ
ガー紙のコラムで反対意見を述べた。SNBに権力が集中し過ぎると政治的圧
力も高まると懸念している。

ところで、同紙は同時に、発議側が「政府は議案説明の重要部分を大幅に歪
曲した」と抗議している事も報じた。発議者のウェブサイトには「注意:政
府小冊子には20カ所の誤りが有る」と右上に赤く囲まれた注意書きがある。
*6) 確かに政府が送ってきた赤い小冊子 *7) の説明は統計の記載も一切無
く、連邦政府のウェブサイト *8) の内容的も充分とは言えない印象を受け
る。政府や国立銀行は、諸外国との金融政策で共同歩調を取れない事や、国
の根幹を揺るがしかねない冒険的な変革は極力排除したいのだろうと察せら
れる。

2018年5月18日付ターゲス・アンツァイガー紙はタメディア社の2回の世論調
査を報じた。1回目と2回目では「反対」が34%から44%へと増え、「賛成」
は29%から30%と低迷していた。しかし、今回ほど理解に苦しむ議案も無か
ったというのが印象だ。ラジオでも「Vollgeldイニシアティブ」とは何なの
か分からないという声が多いと伝えた上で、専門家の解説を長々と聞かされ
た。それでもピント来なかった。つまり、金融制度に対する考え方は、人そ
れぞれ立場や考え方、理解度で異なる為、通り一遍の解説では到底理解も判
断も困難だという事だと思う。現在世界に実例の無い制度故、実際にやって
みなければ成否は誰も分からないと言われているので、実行するには大変な
勇気が要るという事のようだ。分からない議案には現状維持で臨むのがスイ
ス国民の経験則と言われている。「直接民主制度では不可能を要求する事が
可能だが、元来保守的なスイス人には許否される可能性も高い」と識者は述
べていた。有権者には熟慮が求められている。

2 賭博に関する連邦法(賭博法)*9)
スイスには公認カジノが21カ所ある。これらのカジノにオンラインでも営業
を許可し、現在営業している外国のオンライン・カジノは違法なので禁止す
るという趣旨だ。この為政府はオンラインの監視をして違法サイトのアクセ
スを禁止することになる。カジノ以外の小規模ポーカーや百万スイスフラン
以下の宝くじの賞金は非課税になるという。

議案に賛成しているのは、政府、政党 *10) ではSP、CVP。SVPは自主投票。
この議案でカジノの運営者は強大な権力を手にし、国民の共通財産に貢献す
ることになる。つまり、宝くじとカジノから入る年間10億スイスフランで、
スポーツ、文化、社会福祉、国民年金を支える。これ以外のネット検閲は計
画していないそうだ。

反対するグループは、FDP、緑の党、GLP、BDP、とCVP以外の全ての政党の青
年部。*11) アクセス禁止によるネット検閲を問題視しているのだ。スイス
は開かれたインターネット環境を享受しているので、カジノの為にインター
ネットの自由を犠牲にすべきではないという考え方だ。スイスの規則を守る
なら他のプロバイダーにもオンライン・ライセンスを付与するのが賢明で、
議会はこの点を検証して、新しい法律を提案すべきだと反論している。2018
年5月18日付ターゲス・アンツァイガー紙も社説で「カジノで国は守れない」
と議案に反対意見を掲げている。

ところで、2018年5月23日付ターゲス・アンツァイガー紙は、「監視の最後
の手段」という見出しで、議案が否決されてもネット検閲は行われると報じ
た。*12) 反対論者が度々引用するデンマークの例では、2012年から一部オ
ンライン賭博運営業者にもライセンスを付与している。運営業者は例え拠点
がマルタであっても、情報の提供と納税義務を負う、と法律に明記されてい
るそうだ。議論の焦点はオンラインの検閲になってきた感がある。しかし、
更に2018年5月31日付ターゲス・アンツァイガー紙は、議案の反対キャンペ
ーンが欧州オンライン・ゲーム連合の "European Gaming and Betting
Association" *13) から資金提供を受けていたと「SRF "10 vor 10"」 *14)
の番組が見つけた事を報じた。これまで、議案を国民投票に持ち込む署名活
動に外国のプロバイダーの資金提供は知られていた。スイスの直接民主制が
外資に買われる懸念が伝えられている。


【 参照 】

*1) 国民投票2018年6月10日:
https://www.admin.ch/gov/en/start/documentation/votes.html
*2) 国民発議「危機に安全な通貨の為に:通貨創造は国立銀行のみ
(ソブリンマネー/(Vollgeld Initiative)」:
https://www.admin.ch/gov/en/start/documentation/votes/20180610/Sovereign-Money-Initiative.html
*3) 「ソブリンマネーに賛成 (VOLLGELD JA)」:
https://www.vollgeld-initiative.ch/fa/img/Bestell-Liste-Abbildungen/2018-04-04_Infozeitung_D_RZ.pdf
*4) スイス銀行の創出資金 (Schweiz In welchem Umfang stellen die Banken Geld her?): 
http://www.vollgeld.info/fileadmin/media/Vollgeld_Online_Ergaenzungsbuch/Tabelle_Schweiz_-_In_welchem_Umfange_stellen_die_Banken_Geld_her.pdf
*5) ソブリンマネーは銀行にも利点が多い (Vollgeld hat fuer Banken viele Vorteile):
https://www.vollgeld-initiative.ch/vorteile-fuer-banken/
*6) 金融改革キャンペーン - スイスからのニュース:
https://www.vollgeld-initiative.ch/english/
*7) 情報が省略された冊子(政府説明書) “Abstimmungsbueechli” wird zum “Auslassungsbueechli”:
https://www.vollgeld-initiative.ch/bundesrat/
*8) 国民投票2018年6月10日連邦政府説明書
(Erlaeuterungen des Bundesrates - Volksabstimmung vom 10. Juni 2018):
https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/abstimmungen/20180610/VollgeldInitiative.html
*9) 賭博に関する連邦法 (賭博法):
https://www.admin.ch/gov/en/start/documentation/votes/20180610/Federal-Act-on-Gambling.html
*10) スイスの政党一覧:
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_political_parties_in_Switzerland
*11) インターネット検閲とデジタル孤立に反対委員会
(Komitee gegen Internet-Zensur und digitale Abschottung):
https://gsg-nein.ch/de/
*12) 監視の最後の手段(Das letzte Mittel der Aufseher):
https://www.tagesanzeiger.ch/schweiz/standard/das-letzte-mittel-der-aufseher/story/12751324
*13) European Gaming and Betting Association: http://www.egba.eu/
*14) SRF "10 vor 10" Das Ausland zockt mit beim Geldspielgesetz:
https://www.srf.ch/sendungen/10vor10/geldspielgesetz-fokus-e-mobbing-mh-370


【 編集後記 】

最近、銀行がフィンテックの台頭で必要なくなるという情報がネット上で飛
び交っていた。マネーゲームの行き過ぎとITへの過剰依存は何らかの規制を
すべきと思っている。いずれにしても、今回改めて情報は出来るだけ広く見
るべきだという事を再認識させられた。政財界のエリートの発言やメインス
トリームの報道だけを見たのでは、事の本質を見誤る可能性が有るという事
だ。小さな声に真実が込められている場合がある。国民発議は、少数の識者
と市民が協力して国民に問題提起をする場であると思う次第。



□━━━━━━━━━━━━【 English 】━━━━━━━━━━━━━□



   The Popular Vote on June 10, 2018
   1 Popular initiative 'For crisis-safe money: Money creation
    by the National Bank only! (Sovereign Money Initiative/
     Vollgeld Initiative)'
   2 Federal Act on Gambling (Gambling Act)

                    Akiko Huerlimann


1 Popular Initiative 'For crisis-safe money: Money creation
  by the National Bank only! (Sovereign Money Initiative/
  Vollgeld-Initiative)' *2)

The bill of "Vollgeld Initiative" *3) claims prohibiting money
creation by private banks, that would be a "Financial System Reform
(Modernization)". *4) The motive comes from the worldwide financial
crisis of 2008, and increased private debt and public debt in many
countries. The initiative group considered that one of the main
reasons for it was that commercial banks created currency. In order
to avoid such risks, they proposed to give the authorization and
responsibility to create Cash and Electric Money only to The Swiss
National Bank.

There is a booklet of 8 pages titled "VOLLGELD JA (Sovereign Money
YES)", distributed by the initiators to the letter box at my house.
"Your Money, Your Safety, Your Future" was also written. Looking at
it again, many of the initiators are financial experts, and many
are people from the business world, academia, political circles,
and cultural figures listed up on the booklet as advocates.

In the past, the currency was Cash only and created 100% by the
Swiss National Bank. However, today, among the circulated money
only just 10% is originated from the Swiss National Bank, and the
commercial banks create 90% of the Electric Money, which is mainly
speculative money so called Derivatives. At the Website of the
Initiative (left hand side on Page 3 of the German PDF-booklet)
"To what extent do the Swiss Banks create money?" *4) shows, for
example, that the average Currency Circulation from 2003 to 2015
is only 12% Cash issued by the Swiss National Bank, whereas 88%
of "Deposit Currency" is created by the commercial banks. The
background of the Initiative seems to be that the "Money Games" and
the speculations at financial markets still continue by speculators;
the financial crisis however should not happen again.

The initiative brochure explains that "Vollgeld (State Sovereign
Currency)" functions as follows:

(1) There will be no change to the customers, but the individual
account of the Swiss National Bank (SNB) will be safe electric
money. You can choose whether to use a safe personal account, which
is stable in a crisis, or to deposit money at a Commercial Bank and
gain interest.

(2) The role of Banks are as before such as account management,
remittance operations, asset management, and loans. It is possible
to create profits with full funds such as savings, repayment of old
loans, and new loans received from the Swiss National Bank (SNB).
Today, there is already an example for it; it is the "PostFinance",
which functions like a "Vollgeld Bank". It's explained that
Vollgeld is also a big merit to Banks. *5)

(3) The Vollgeld Initiative allows further possibilities to the
Swiss National Bank (SNB), but does not require any specific
monetary policy. The independence of the Swiss National Bank (SNB)
is secured in the constitution and law; it is protected from the
influence of political parties and the private sector the same as
today.

I've been concerned about the worldwide financial bubble burst,
which has been rumored for several years. In the former financial
crisis, severe criticism came about when the UBS Bank received
support from the state, "Too big to fail" was repeated like a
mantra. Investment Banks create and distribute massive amounts of
currencies with various financial products, then taking profit out
of it. A huge remuneration of the management is often reported by
newspapers, but there is no indication of an improvement. It is a
situation that cannot be understandable by outsiders.

The Government and Parliament, Swiss National Bank (SNB), all the
major political parties opposed the bill as a dangerous attempt to
threaten the financial location of Switzerland. They have expressed
a strong concern about the Swiss National Bank (SNB); it's
independency would be impaired and the monetary policy would be
drastically weakened. They have created a big opposition campaign.
Their attitude is to ensure safety that the deposits of commercial
banks are guaranteed by the Government up to CHF 100,000.--, and
capital ratios of banks have also increased. The opposition also
said that once a financial crisis occurs, the soaring price of the
Swiss Franc, which is regarded as a refugee currency, cannot be
blocked even under the "Vollgeld" system. Mr. Rudolf Strahm, famous
economist and former National Parliament Member of the Social
Democratic Party (SP), also argued that "Vollgeld is a nearly
impracticable" dangerous experiment on a column of Tages-Anzeiger
dated May 15, 2018. He is also concerned that political pressure
will increase if the power concentrates too much on the SNB.

By the way, at the same time, the newspaper also reported about
the protest of the initiators claiming that "The Government
significantly distorted important parts of the explanation". On
the website of the initiators, there is a note surrounded by red
in the upper right telling, "Caution: there are 20 mistakes in the
Government's vote brochure." *6) Actually, I received the same
impression about the explanation of the red vote booklet *7) sent
by the Government; it has no statistical description, and the
content of the website *8) of the Federal Government is also
insufficient. I suppose Government and the Swiss National Bank
(SNB) want to eliminate as much as possible the fact that they
cannot keep pace with the monetary policy of foreign countries,
and a risky reform that can shake the base of the Nation.

Tages-Anzeiger reported on May 18, 2018, twice a public opinion
survey by order of Tamedia. In the first and second survey, the
"No's" increased from 34% to 44%, and the "Yes's" were stagnant from
29% to 30%. However, I have the impression that there were not a few
bills that I cannot understand like this time. The Swiss Radio also
reported that there are many people who do not understand what the
"Vollgeld initiative" is, and informing by long explanations of
experts. But still, it did not come into focus. In other words, the
mind about the financial system differs depending on each person's
position, way of thinking, and intelligibility, so I think that it
is utterly difficult to make understanding and judgment with a
perfunctory explanation. The system currently does not exist in the
whole world, therefore, it's said nobody knows whether it succeeds
or fails without trying it; it seems that it needs a lot of courage
for its practice. Because it is said as a rule of thumb for the
Swiss people to hold on to the status quo as for the bill, which
seems not understandable. An expert said "Although, it is possible
to demand the impossibility in the direct democratic system, the
bill of permissible is also high by the originally conservative
Swiss people." Voters are required to make a careful consideration
for a bill like this.

2 Federal Act on Gambling (Gambling Act):

There are 21 official Casinos in Switzerland. The drift is to allow
the Swiss Casinos also the Online Business; presently operating
Foreign Online Casinos are irregular and will therefore be
prohibited. For this purpose, the Government will control Online and
stop access to irregular sites. Bounty money below CHF 1 Mio. of
small Poker and Lottery other than Casino will be tax-free.

Affirmative with the bill are the Government and the political
parties *10) of SP, and CVP. SVP has declared a free vote. With
this proposal, Swiss Casino operators will gain great power and
contribute to the common property. This is to say that the annual
fund of CHF 1 billion from the Lottery and Swiss Casinos will
sponsor Sports, Culture, Social Welfare, and National Pension (AHV).
It is said that other censorships are not planned.

The against groups are FDP, Green, GLP, and the youth sections of
all political parties, except CVP. Their question is about Internet
censorship because of the access prohibition. Their concept is that
as Switzerland is enjoying an Open Internet Environment, therefore,
Internet freedom should not be sacrificed because of the Swiss
Casino. They argue that if we observe Swiss rules, it is prudent to
grant online licenses to other providers; the Parliament should
therefore propose a new law. The editorial of Tages-Anzeiger on May
18, 2018 was also opposed to the bill "Casino cannot protect the
country".

By the way, Tages-Anzeiger dated May 23, 2018 reported that
Internet surveillance will be conducted even if the bill is
rejected with the heading "The Last Means of Surveillance". *11)
In the Denmark's case, quite frequently quoted by the opponents,
licensing has also been granted to some online gaming operators
since 2012. Even if the site is in Malta, the operator is clearly
stipulated in the Law that it is obliged to provide information and
tax payment. The focus of the discussion has turned into Online
censorship. However, furthermore, Tages-Anzeiger on May 31, 2018
reported that the program of SRF "10 vor 10" *13) found out that
the counter campaign was funded by the "European Gaming and Betting
Association", *14) which is the European online game coalition. So
far it's been only known the fund provision by foreign providers for
the petition drive of the bill. There is concern that Swiss direct
democracy might be bought by the foreign capital.


[Reference]

*1) Popular Vote on June 10, 2018:
https://www.admin.ch/gov/en/start/documentation/votes.html
https://lenews.ch/2018/05/18/switzerlands-vote-to-change-its-monetary-system-sensible-or-silly/
*2) Popular initiative 'For crisis-safe money: Money creation by the
National -Money-Initiative.htmlnk only! (Sovereign Money Initiative/
Vollgeld Initiative)':
https://www.admin.ch/gov/en/start/documentation/votes/20180610/Sovereign-Money-Initiative.html
*3) "Sovereign Money YES (VOLLGELD JA)":
https://www.vollgeld-initiative.ch/fa/img/Bestell-Liste-Abbildungen/2018-04-04_Infozeitung_D_RZ.pdf
*4) Switzerland to what extent do the banks make money?
(Schweiz In welchem Umfang stellen die Banken Geld her?):
http://www.vollgeld.info/fileadmin/media/Vollgeld_Online_Ergaenzungsbuch/Tabelle_Schweiz_-_In_welchem_Umfange_stellen_die_Banken_Geld_her.pdf
*5) Sovereign Money has meny advantages for banks
(Vollgeld hat fuer Banken viele Vorteile):
https://www.vollgeld-initiative.ch/vorteile-fuer-banken/
*6) Campaign for Monetary Reform - News from Switzerland:
https://www.vollgeld-initiative.ch/english/
*7) "A brochure with information omitted (Abstimmungsbueechli wird zum
Auslassungsbueechli)":
https://www.vollgeld-initiative.ch/bundesrat/
*8) Explanation of the Federal Council for the Popular Vote on June 10,
2018 (Erlaeuterungen des Bundesrates - Volksabstimmung vom 10. Juni
2018):
https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/abstimmungen/20180610/VollgeldInitiative.html
*9) Federal Act on Gambling (Gambling Act):
https://www.admin.ch/gov/en/start/documentation/votes/20180610/Federal-Act-on-Gambling.html
*10) List of political parties in Switzerland:
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_political_parties_in_Switzerland
*11) Komitee gegen Internet-Zensur und digitale Abschottung:
https://gsg-nein.ch/de/
*12) The last instrument of the supervise (Das letzte Mittel der
Aufseher):
https://www.tagesanzeiger.ch/schweiz/standard/das-letzte-mittel-der-aufseher/story/12751324
*13) SRF "10 vor 10" Das Ausland zockt mit beim Geldspielgesetz /
Forign countries gamble with the gambling law:
https://www.srf.ch/sendungen/10vor10/geldspielgesetz-fokus-e-mobbing-mh-370
*14) European Gaming and Betting Association: http://www.egba.eu/


[Editor's Comment]

Recently, information that banks will not be necessary in the rise
of "FinTec" has been on the net. I think that a certain restriction
is necessary because of exceeding Money Games and IT-dependency. In
any case, I re-acknowledged the things that information should be
viewed widely as much as possible this time. If I see only the
elite's remarks in the political and business world and mainstream
reports, misunderstandings of the essence of things might happen.
There is the case that the truth can be found in small voices. I
think that the popular vote is an opportunity to cooperate and
propose the problem to a small number of intellectuals and citizens
to the public.


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