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スイスと日本を基点にグローバルな視点で、スイスの国民投票に重点を置きながら、エッセー・評論を適宜日英独仏語の多言語でお届けします。

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jSj Vol. 175 『スイス国民投票2017年9月24日の結果とその後の経緯』

2017/12/11

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┃ Multi Lingual Internet Mail Magazine

★ jp-Swiss-journal - Vol. 175 - December 10, 2017 (Swiss Time)

☆ http://www.swissjapanwatcher.ch/
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  【 目次 / INDEX / INHALTSVERZEICHNIS 】


【J】 2017年9月24日国民投票の結果とその後の経緯

明子 ヒューリマン

【E】 The results and the background of the Popular Vote
   on September 24, 2017

                    Akiko Huerlimann



□━━━━━━━━━━━━【 日本語 】━━━━━━━━━━━━━━□


   2017年9月24日国民投票の結果とその後の経緯

                     明子 ヒューリマン


遅ればせながら、前回の国民投票の結果とその後の経緯についてお伝えした
い。

1)「 食糧安全保障連邦令」は、78.8%の賛成票と全カントンが過半数の賛成
と、圧倒的多数で承認された。*1) 投票率は46%だった。そもそもこの議案
は、スイスの農業団体が2014年食糧自給率を上げるよう求めて国民投票「食
の安全保障の為に」の発議に漕ぎつけた。しかし連邦議会と政府は、議案が
国内産を強調し過ぎており、国民に長期的な食糧安定供給を保証出来ないと
供給元をより広範に設定した詳細な対案を出した。この対案を受け入れた発
議側は発議案を撤回し、議会・政府の対案が国民投票にかけられた。圧倒的
賛成で議案は順調に法制化されるかに見えた。

ところが、2017年11月2日付TA紙は、ヨハン・シュナイダー=アマン経済相
(FDP)が農家と対立する局面に在ると報じた。*2) 前日「中期農業政策」を
発表した経済相は、「食の安全保障に関する議案が承認された事は、自由貿
易への要求」と解釈して、農業の自由化推進を追求する意向を示した。

農業市場の自由化によって農家が収入減になれば、必要に応じて移行期間補
助金を支給すると言う。しかしシナリオにも依るものの、国も農業市場開放
によって年間15億スイスフランの財源を失う、という国の試算が出されてい
る。この損失を埋める為、連邦政府は消費税0.4%の一時的な引き上げで補う
ことを検討しているそうだ。政府・議会は「より市場主義的で持続可能な農
業と食品産業で、将来の人口を賄うに足る食糧供給をすべき」という立場だ。
「農家にも起業家精神が必要」と言い、競争力のある農業を目指す経済相を
FDPは賞賛した。

しかし、農業団体(SBV)とその大きな支持政党であるSVPは、連邦政府の農業
政策は民意を無視するものだと反発した。市場の開放による農産品の値下が
り幅は余りに大きく、スイスの農家は値下がり圧力に太刀打ち出来なくなる。
政府は農家に対する支援策を講じる事が出来無くなって、農家を完全に国に
依存させる事になる。農業市場の開放は食糧の国内生産の息の根を止めると
警鐘を鳴らしている。

2017年11月28日スイス公共放送(SFR)は「農産物自由化」に関する現状分析
を報じた。*3) 現在農業団体や動物保護団体が反対の広範な連携を築いてお
り、当分この勢いは止まりそうにない。農家は代議員を議会に送り込んで、
年間35億スイスフランの補助金を獲得している。一方スイス産業は国内総生
産のほぼ20%を占めているが補助金は得ていない。農業はGDPの0.7%しか占め
ていないので非常に高価だが、スイスの納税者は自国の農業に満足している
かのようだ。産業界の言い分は、諸外国との貿易協定を望んでいるのに農家
の反対で前へ進めない。今のところ政府は、農家に寛大な補助金を支給でき
ているが、数十億に上る補助金を支払う意欲が失われるとその後の揺り返し
は大きい。市場開放の日がくれば、農家とその代理人は完全に目をつぶるの
では無く、市場開放の機会がどこにあるか真剣に探り上手くやるだろうと。

こうした見方が額に汗する側の視点ではないのは確かだ。余りに小規模のス
イス農業を思うと、その未来は間違っても農業の市場開放ではないと考える。
今でさえ農家は減り続けている。残る農家は生き残りをかけて大規模化を模
索したり、優れた外国の農産物を栽培したり、自然栽培、有機栽培で高付加
価値の少量多品種生産に活路を見出そうとしたり様々模索している。農学者
アンドレアス・ボッスハルト氏は、スイスの農業にはパラダイムシフトが必
要で、その為には農業研究の再編が欠かせないと言う。スイスの農家が革新
的努力を何もしていない訳は無い。年中多忙を極める農家には、アイディア
や技術の更なる支援態勢が不可欠だ。

農業と工業の根本的な相違を無視してはならない。農業は我々人間の生命を
支える。食物は口に入るものであるだけに、スイスが基準とする安全性の確
保も重要だ。天候に左右される産業でもある。スイスには広大な農地が有る
わけでもない。兵法で「兵糧攻め」という言葉が有るように、農業は国の安
全保障の根幹を成すものだ。住まいの周辺の一部が農地になっているので、
農家の働きぶりを見る機会が日常的にある。丘陵地帯を含む広大な土地で、
天候を見ながら作物を作り、素晴らしい環境に保全してくれている。実に頭
の下がる仕事振りだ。試しに交代しようと思っても到底出来るものではない。
経済相は工作機械企業出身者でFDPも金融業界や産業界が支持母体という点
には留意すべきと思う。鉄やプラスティックで空腹は満たせない。安全には
コストがかかる事を忘れてはならない。

2) & 3) 年金改革に関する憲法改定2議案は共に否決された。*4) 

2)「消費税引き上げによる国民年金追加資金調達連邦令」 *5) は賛成が50%
で1,254,675票、反対も50%で1,257,032票、賛成が過半数を超えたカントン
が9と半カントンが1、反対が過半数を超えたカントンが11と半カントンが5
で、カントンも反対が勝利した。投票率は46.8%。

3)「国民年金改革2020連邦法」 *6) は賛成が47.3%、反対が52.7%、賛成が
過半数を超えたカントンは左派勢力の強い7カントンで、反対が過半数を超
えたのは中道と保守の地盤の20カントン。投票率は46.7%。2017年11月10日
付のターゲス・アンツァイガー紙は、再度、年金改革の投票性向について全
国調査の分析結果を報じた。回答者は10,186人。分析によると、年齢別では
若い世代が賛成し、50歳以上の年代は反対。女性は2議案とも反対多数で、
年金受給年齢引き上げについては、根拠無く男性より給与が低く抑えられ、
時間勤務を余儀なくされる事情の多い現状への抗議と報じられている。男性
が「年金改革2020」の反対多数を占めたのは、虎の子の企業年金を国民年金
と合体させられるのは受け入れ難いという心情であろう。支持政党別では保
守のSVPと中道保守のFDP支持者が反対多数で、中道左派のCVPと左派のSPの
支持者は賛成多数という結果だった。

投票日当日の夕方2017年9月24日ターゲス・アンツァイガー紙オンライン版
は、「残された時間は多くない。反対多数の結果をもたらした責任はFDPに
在る」とダニエル・フォッパ記者が断じた。*7) 担当のアラン・ベルゼ内相
は当初から、「この改革案が承認されない場合、若い世代の年金は無くなる」
と言い、強力な賛成キャンペーンを展開したが、多数の賛同を得られず、
「無敗のベルゼの苦い敗北」と評された。左派勢力が加わらなければ年金改
革は成しえないと言われてきたが、SPの大臣でさえ仲間の反対で敗北するこ
とが判明した。意図的に妥協した偽装改革案は、女性の年金支給年齢の引き
上げと年金転換率の引き下げが盛り込まれ、70スイスフランの追加支給が加
わるという矛盾が失敗を導いたのは明らか、と手厳しい。

年金改革が喫緊の課題であることは、大方の認識で論を待たない。改革案に
盛り込まれていた消費税0.3%の増税が出来なくなり、年間8億スイスフラン
の税収減になることが当面の課題と案じられていた。2018年の連邦予算に関
する議論が両院議会で始まり、あらゆる分野からかつてないほど多くの予算
案が提起される中、2018年度予算で「AHVに4億4,200万スイスフランの特別
注入」を求める内容の、二通の同一の特例要求をSVP会派とSP会派の会長が
夫々提出した。両者の動機と目的は異なるものの、保守と革新の両雄が連携
した事には誰もが驚いた。2017年11月29日付TA紙は、「FDPはSVP会派のトー
マス・エッシ新会長を指して、『左派と寝床を共にする不誠実な同盟』と非
難した」と報じた。これまでSPと連携する事があったFDPが、出し抜かれた
悔し紛れとも取れる発言だ。年金は国民にとって最重要課題と言えるので、
改革はイデオロギーを超えた政策が求められるのは言うまでも無い事。全州
議会と連邦政府は、「AHVに4億4,200万スイスフランを特別注入」する要求
案には否定。今後国民議会での審議が注目される。


【 参照 】

*1) 「 食糧安全保障連邦令」の投票結果:
https://www.admin.ch/ch/d/pore/va/20170924/det613.html
*2) 政府が農業の自由化推進を発表:
https://www.tagesanzeiger.ch/schweiz/standard/eine-liberalere-landwirtschaft-fuer-die-schweiz/story/17119635
*3) SRF Radio: 農業市場開放に反対する農家:
https://www.srf.ch/news/schweiz/oeffnung-der-landwirtschaft-bauern-verweigern-sich-erfolgreich-zumindest-vorlaeufig
*4) 国民党票2017年9月24日の結果
The results of the popular vote on September 24, 2017:
https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/abstimmungen/20170924.html
*5) 「消費税引き上げによる国民年金追加資金調達連邦令」
Zusatzfinanzierung der AHV durch eine Erhöhung der Mehrwertsteuer
https://www.admin.ch/ch/d/pore/va/20170924/det614.html
*6) 「国民年金改革2020連邦法」
Reform der Altersvorsorge 2020
https://www.admin.ch/ch/d/pore/va/20170924/det615.html
*7) Viel Zeit bleibt nicht mehr by Daniel Foppa/
残された時間は多くない ダニエル・フォッパ記者:
https://www.tagesanzeiger.ch/schweiz/standard/kommentar-viel-zeit-bleibt-nicht-mehr/story/16676733?dossier_id=3539
*8) SVP und SP planen Finanzspritze für die AHV/
SVPとSPのAHV資金注入計画:
https://www.tagesanzeiger.ch/schweiz/standard/svp-und-sp-planen-eine-finanzspritze-fuer-die-ahv/story/19796843


【 編集後記 】

2018年のスイス連邦大統領は、アラン・ベルゼ内相が順当に選出された。
246人の両院議員の有効投票210票中190票の承認を得た。2017年の連邦大統
領ドリス・ロイトゥハルト交通・環境・エネルギー・通信大臣の188票を上
回り、歴代3番目の高い支持を得た。国民にとってこの結果は政党間の問題
で、国の政策とは別だ。棚上げ同然となった今回の両議案の行方を注視して
いなければならない。今年は11月に予定されていた国民投票が無くなり、来
年も3月4日に予定されているので、珍しく半年も国民投票が実施されない事
になった。

お付き合い下さった読者の皆様、良い年をお迎えください。(A.H)



□━━━━━━━━━━━━【 English 】━━━━━━━━━━━━━□


   The results and the background of the Popular Vote
   on September 24, 2017


                    Akiko Huerlimann


Belatedly let me inform you the results and the subsequent
circumstances of the previous popular vote.

1) "Food Security by Federal Decree" was approved by an overwhelming
majority of 78.8% Yes-votes and all Cantons (States) were in favor
of it. *1) The turnout of voters was at 46%. In the first place,
this bill was initiated by the agricultural groups in order to rise
the food self-sufficiency rate and to realize the popular vote of
2014. But the Federal Parliament Chambers and the Government judged
that the initiative bill is overstating inland products and cannot
guarantee a long-term stable supply of food for the people. Then,
they presented a more detailed bill with countermeasures that
defined the suppliers more extensively. The initiative party
accepted the countermeasure bill and withdraw their own proposal.
Then the Government proposal was put to a popular vote. Because of
the overwhelming approval, the bill can therefore be legally
enacted.

However, the newspaper Tages-Anzeiger dated November 2, 2017
reported that Johann Schneider-Ammann, Minister of Economics (FDP),
was in conflict with the farmers. *2) Minister of Economics
Schneider-Amman, having announced the "medium-term agricultural
policy" the previous day, expressed his intention to pursue the
promotion of agriculture liberalization, interpreting "the approved
bill on Food Security as a request for free trade."

If the farmers loose their income by liberalizing the agricultural
market, the Government says that it will provide subsidies for the
transition period as necessary. However, it's depends on the
scenario, the Government has estimated that the country loses
financial resources of CHF 1.5 billion annually due to the opening
of the agricultural market. In order to compensate this loss, the
Federal Government is considering to supplement it with a temporary
rise of the consumer tax (VAT) by 0.4%. Government and Chambers of
Parliament represent the position that "more market-oriented and
sustainable agriculture as well as food industry will supply
sufficient nutrition for the future Swiss population". The Minister
of Economics said, "Entrepreneurial spirit is necessary for the
farmers", and the FDP has praised its own economic minister who is
aiming for a competitive agriculture.

However, agricultural organizations (SBV) and its big supportive
party SVP reacted sharply against this agricultural policy of the
Federal Government, which ignores the public opinion. The price
drops of agricultural products are too large by an opening of the
market, and Swiss farmers cannot compete with price cut pressure.
The Government will not to be able to take measures to support the
farmers, and it will make the farmers completely dependent on
federal subsidies. The affected sides are alarmed that an opening of
the agricultural market would eradicate the domestic food production.

On November 28, 2017, the Swiss public broadcasting station (SRF)
reported on the current analysis of a "liberalization of
agricultural products". *3) Agricultural organizations and animal
protection organizations have now established a broad co-operation
as opposition, and for the time being this momentum is unlikely to
stop. In this regard, however, farmers send deputies to the
Parliament, and earn subsidies of CHF 3.5 billion annually. The
Swiss industry, on the other hand, accounts for almost 20% of the
GDP, but receives no subsidy. Agriculture is very expensive and it
accounts for only 0.7% of the GDP, but Swiss taxpayers seem to be
satisfied with their agriculture. The Swiss Industry wants a trade
agreement with foreign countries, but they cannot move forward
because of opposition of the farmers. At present, the Government
has been able to provide generous subsidies to the farmers, but when
the willingness to pay billions subsidies is lost, a subsequent
rebound will be significant. If the day of a market opening comes,
the farmers and their agents will not completely close their eyes,
but they will seriously analyze where their opportunities are in
view of the market opening and they will do well.

It is certain that this viewpoint is not the point of the labor who
are sweating on the forehead. When thinking about the too small
Swiss agriculture sector, I believe that its future is absolutely
not in a opened agricultural market. Even now, the number of farmers
is continuously decreasing. The left over farmers are looking for
various ways to survive, such as shifting to large scale
cultivating, cultivating Swiss high value-added brands of originally
foreign agricultural products, doing natural cultivation or organic
cultivation, small quantities and many kinds of products, and so on.
Agronomist Mr. Andreas Bosshard says that a paradigm shift is
necessary for Swiss agriculture, and therefore a reorganization of
agricultural research is indispensable for that purpose. It is not
right that Swiss farmers have never done any innovative efforts.
Further support for ideas and technologies is absolutely necessary
to the farmers who are busy all year round.

We should not ignore the fundamental difference between agriculture
and industry. Agriculture is a business that supports human life. As
foods goes into our mouth, it is important to ensure the safety of
Swiss standard. Agriculture is also an industry that depend on the
weather. Switzerland does not have a vast farmland. There is the
word of "starvation tactics" in the art of war, agriculture
constitutes the foundation of national security. A part of the
surroundings of my house is located in a farming area, therefore, I
have the opportunities to see how farmers work on a daily basis. In
a vast land including hilly areas, farmer works while watching the
weather and preserving a wonderful environment. It's really a job
that I have to take my hat off. Trying to replace them will not be
possible at all. Minister of Economics Schneider-Amman is originated
from a machine tool company and the industrial sector is also one of
the supporter of the FDP-party, besides the financial sector, that
we should keep in mind. We cannot fill hungry stomachs with iron or
plastic. We should not forget that safety is costly.

2) & 3) The two constitutional revisions on the pension reform were
both rejected. *4)

2) The "Additional Funding of the National Pension Fund by raising
Consumption Tax (VAT) by Federal Decree" *5) reached a 50% "Yes"
with a total of 1,254,675 votes, and also a 50% "No" with a total of
1,257,032 votes. The number of Cantons (States) with a "Yes-
majority" were 9, plus 1 half-Canton. The number of Cantons (States)
with a "No-majority" were 11, plus 5 half-Cantons, which means the
"No-Cantons" were victorious. The turnout of voters was at 46.8%.

3) The "National Pension Reform 2020 by Federal Law" *6) reached a
47.3% "Yes" and a 52.7% "No". The number of Cantons (States) with a
"Yes-majority" were 7, there strong leftist groups are located. The
Cantons (States) with a "No-majority" were 20, having a middle- and
conservative electoral power base. The turnout of voters was at
46.7%. The newspaper Tages-Anzeiger dated of November 10, 2017
reported nationwide on the voting propensity, analyzing the pension
reform once more. There were 10,186 respondents. According to the
age-based survey, the younger generation approved and the aged over
50 opposed. Women opposed both bills, and regarding to the step-up
of the age for pension payments, the "No" is a protest against the
fact that women's salaries are still lower then those of men
without substantial reasons. There a lot of circumstances currently,
so that often only part time work is possible for them. The reason
against the "National Pension Reform 2020"by men must be that,
unifying the precious Corporate Pension Fund and the National
Pension Fund is unacceptable. According to the supporting political
parties, supporters of the conservative SVP and the center-right
FDP were against the bills, and supporters of the center-left CVP
and the left wing SP agreed on it.

On the evening of the voting day on September 24, 2017, at the
Online version of the newspaper Tages-Anzeiger, reporter Mr. Daniel
Foppa wrote in an assertive tone, "There is not much time left, the
responsibility for the result is within the FDP." *7) The
responsible Minister of Internal Affairs, Mr. Alain Berset said from
the beginning "If the reform proposal is not approved, the pension
for the young generation will disappear" and launched a strong
consensus campaign. But the bills could not obtained enough
approval. That was described a "bitter defeat" for the so-far
"unbeaten Berset". It has been said that the pension reform cannot
be done without approval by the leftist power, but it has turned out
that even the minister of the SP-party was defeated by his SP-
fellows. The criticism is acrimonious like the intentionally
compromised camouflage reform plan containing the women's pension
age step-up, the lowering of the conversion rate of pensions, and an
additional payment of CHF 70.-- for AHV-pensioners. These
contradictions led to a failure is obvious.

The pension reform is an urgent task that is commonly understood and
not the point of arguments. It is impossible to increase the
consumption tax (VAT) by 0.3%, which is included in the pension
reform bill, and the present problem is contemplated at the CHF 800
Mio. lack of tax revenue annually. The discussions on the Federal
Budget of 2018 began in the Chambers of Parliament, as more budget
proposals have been presented than ever before from all sectors, two
identical extraordinary requests were submitted to the 2018 budget,
demanding a "special injection of CHF 442 Mio. into the National
Pension (AHV)" by the leaders of the SVP and SP fraction". Although
the motivation and purpose of both are different, everyone was
surprised that two leaders of a conservative- and a left-wing party
worked together. Tages-Anzeiger dated November 29, 2017 reported
that the FDP-party accused Mr. Thomas Aeschi of SVP, the new
fraction leader" of an unfaithful alliance, getting into the bed
with the lefts". The comment of the FDP, which had been occasionally
also co-operated with SP so far, can be understood in outwitting
their vexation. As pensions are the most important task for the
people, it is therefore needless to say that reforms are required in
policies beyond ideology. The Council of the States (Staenderat) and
the Federal Government have shown a negative stance on the request
of "CHF 440 million special injection to the AHV". We have to pay
further attention on the continued debate at the National Council
(Nationalrat).


[Reference] 

*1) The result of the "Food Security by Federal Decree": 
https://www.admin.ch/ch/d/pore/va/20170924/det613.html 
*2) Eine liberalere Landwirtschaft fuer die Schweiz/
A more liberal agriculture for Switzerland:
https://www.tagesanzeiger.ch/schweiz/standard/eine-liberalere-landwirtschaft-fuer-die-schweiz/story/17119635 
*3) SRF Radio: Bauern verweigern sich erfolgreich ? zumindest vorlaeufig/
Farmers refuse successfully - at least for the time being:
https://www.srf.ch/news/schweiz/oeffnung-der-landwirtschaft-bauern-verweigern-sich-erfolgreich-zumindest-vorlaeufig
*4) The results of the popular voting on September 24, 2017: 
https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/abstimmungen/20170924.html 
*5) Zusatzfinanzierung der AHV durch eine Erhoehung der Mehrwertsteuer/
Additional financing to the AHV through an increase in value added tax:
https://www.admin.ch/ch/d/pore/va/20170924/det614.html 
*6) Reform der Altersvorsorge 2020/ National Pension Reform 2020:
https://www.admin.ch/ch/d/pore/va/20170924/det615.html 
*7) Viel Zeit bleibt nicht mehr by Daniel Foppa/
There is not much time left by Daniel Foppa:
https://www.tagesanzeiger.ch/schweiz/standard/kommentar-viel-zeit-bleibt-nicht-mehr/story/16676733?dossier_id=3539 
*8) SVP und SP planen Finanzspritze fuer die AHV/
SVP and SP plan to inject cash for the AHV:
https://www.tagesanzeiger.ch/schweiz/standard/svp-und-sp-planen-eine-finanzspritze-fuer-die-ahv/story/19796843


【Editor's Comment】

Mr. Alain Berset, Minister of Interior Affairs, was elected as Swiss
Federal President for the year 2018. He obtained a total of 190
approval votes out of 210 valid votes from the 246 parliament
members. That result surpassed the 188 votes of Mrs. Doris Leuthard
as Federal President of 2017 in the function of Minister of
Transportation, Environment, Energy, and Communications. He had
received the third highest successive result in the past. For the
people, that result is the matter between political parties and is
different from the national policy. We have to watch what's going on
with the voted bills that are almost just like lay on the table this
time. This year, the popular voting planned for November 2017 was
cancelled, and next year voting date is scheduled for March 4, 2018;
so it is rare that a popular vote is not carry out for about six
month.

 Dear readers,

 We wish you Merry Christmas and a Happy New Year.


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