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高校現代文

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最終発行日:
2006-05-02
発行部数:
322
総発行部数:
358485
創刊日:
2000-03-27
発行周期:
不定期(週1回以上)
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Japanese H-R 059RA

発行日: 05/02

■□□□■ Japanese H-R ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
□                            Japanese H-R 059    □
□                               --- 高校現代文 ---  □
□                                  □
□                        不定期発行(週1回以上) □
□                            発行:「メルマ」 http://www.melma.com/  
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 通常版とは違う特別版を、平行して発行します。
 特別版は題名にRを付けるので、通常版とは区別できると思います。
 誤り等以外の御質問にお答えする時間的余裕が現在ありません。
 いましばらくお待ちください。
 (お願い)誤りの場合の御連絡は、
 御面倒でも題名(科目、番号)を正確にお書きください。

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 Lesson 59(解答)
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 西田先生の講義はいつも午後にあった。土曜日の午後の特殊講義は、京都大学

のひとつの名物になっていて、そのときには文科の学生ばかりでなく卒業生も、

また他の科のひとびとも聴きに来るので、教室はいつもいっぱいであった。私も

入学してから外国に留学するまで五年間、先生の講義には休まないで出席した。

先生はいつも和服であった。そして教壇をあちこち歩きながら、ぽつりぽつりと

話された。ときどき立ちどまって黒板に円を描いたり線を引いたりして説明され

る。その様子は、あの東京の哲学会で私が初めて先生の講演を聴いたときと同じ

であった。ときには話がとだえて、教壇の上で黙って考え込まれる。そうかと思

うと急に(A)シサクが軌道に乗ったかのように、せきこんで話される。いつも

うつむいて話をされたが、急に目をあげて強度の近眼鏡の底から聴衆の方を見ら

れることがある。それは話が一段落したか、講義が終ったしるしである。二時間

の講義であったが、「今日は疲れているからこれでよす」と云って、一時間ばか

りでしまわれることもあった。その言葉にはまたそれで私たちの、心を打つもの

があった。きっと先生は前夜おそくまで勉強されていたのだな、と私たちはすぐ

感じることができたからである。

 先生の講義は教授ふうのものとはまるでちがっていた。それは何かきまったも

のをひとに説明してきかせるというようなものでなく、ひとを一緒に哲学的探求

に連れてゆくというようなものであった。たいていの人が先生の書物は難解であ

るという。しかしその強靱な論理を示す文章のあいだに、突然魂の底からほとば

しり出たかのような(ア)(啓示的な句)があらわれて、全体の文章に光を投げ

る。それまで(イ)(難解をかこっていた)読者は急に救われたかのような思い

がして、先を読みつづけてゆく。先生の講義もやはり同じようであった。先生の

本を読んでわからなかったことが、ぽつりぽつりと講義をされる先生の口から、

ときどき啓示のようにひらめいて出てくる言葉によって、突然はっきりわかって

くることがある。先生の座談が私にはやはりそうであった。恐らく先生は論文を

書いてゆかれるうちに、講義をしてゆかれるうちに、ひとと座談をされるうちに、

初め自分に考えていられなかったような(ウ)(思想のいとぐちを見出される)

のではあるまいか。『自覚に於ける直観と反省』(注、著書名)以来、文字どお

りに悪戦(B)クトウしながら先生が(エ)体系家として生長された時代に、私

は先生の学生であったことを幸福に思う。先生のあの独特な講義の仕方を考えて、

私は特にそのことを感じるのである。それは単に説明を与えられることでなく、

先生の場合、(オ)(その哲学がどのようにして作られてゆくかを直接に見るこ

とであった)。

 弟子たちの研究に対しては、先生はめいめいの自由にまかされて、(C)カン

ショウされることがない。その点、無頓着に見えるほど(D)カンダイで、一つ

の型にはめようとするが如きことはせられなかった。先生は各人が自分の個性を

伸ばしてゆくことを望まれて、いたずらに先生の真似をする如きことは却って苦

々しく感じられたであろう。こんなことをやってみたいと先生に話すと、先生は

いつでも「それは面白かろう」といって、それに関連していろいろ先生の考えを

述べて下さる。そんな場合、私は先生に対して善いお父さんといった親しみをお

ぼえる。先生にはつねに理解がある。誰でも先生の(E)イゲンを感じはするが、

それは決して窮屈というものではない。先生を訪問して、殆んど何も話すことが

できないで帰ってくる学生にしても、決して窮屈を感じたのではない。そんなと

ころに先生の豪さがあると思う。先生は自分の考えを弟子たちに押しつけようと

はせられない。自分から進んで求めるということがなく、しかし来る者をこばむ

ということがない。直接先生から教えを受けた者はもちろん、そうでないひとび

とにも先生を師と仰ぐ者が多いのは、先生の哲学の偉大さによることはいうまで

もないが、こうした先生の人柄にもよることであろう。


 三木清「西田先生のこととも」


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問一)大正六年、東京の第二局等学校を首席で卒業した三木清は、ひとり京都へ
下って、日頃から敬慕する西田幾多郎先生のおられる京大の哲学科の学生となっ
た。ところで、(ア)の文意を、わかりやすく十五字以内で説明せよ。
(深遠な真理をはっきりと示す言葉)


問二)(イ)の文意は、次のどれにあたるか。一つ選び、その番号で答えよ。
(2)

1)理解しようと努力していた

2)むずかしくて困っていた

3)むずかしいと不平に思っていた

4)理解することをあきらめていた

5)もともとむずかしいものと思い込んでいた


問三)(ウ)のような場合、先生は教壇の上でどんな言動をされたか。次のもの
から一つ選び、その番号で答えよ。(3)

1)ぽつりぽつりと話された。

2)せきこんで話された。

4)うつむいて話をされた。

5)急に聴衆の方を見た。


問四)(エ)の文意を、もっと詳しく二十字以内で説明せよ。
(一貫した独自の思想を形成した哲学者)


問五)(オ)でのところで、筆者はなぜ「……直接に見ることであった。」と言
っているのか。本文の要旨をまとめて、四十字以内で説明せよ。
(先生は教室でもじっくりと思索をたどり、ひらめきによって得たことを語った
から)


問六)先生は弟子たちに対して、どんなことを一番切望されたか。次のものから
一つ選び、その番号で答えよ。(4)

1)めいめいの自由にまかすこと。

2)無頓着で何事も望まない。

3)先生の真似をしないこと。

4)各人が自分の個性をのばしてゆくこと。

5)自分の考えを押しつけないこと。


問七)(A)〜(E)の片かなを漢字に改めよ。
(A)思索(B)苦闘(C)干渉(D)寛大(E)威厳


問八)次の漢字の読みがなを平がなで書け。
1)ばんじゃく 2)ばいしゃく 3)こうさん 4)こうそく 5)しさ 
6)すじょう 7)はんにゃ 8)しだ

1)盤石 2)媒酌 3)恒産 4)拘束 5)示唆 6)素生 7)般若 

8)羊歯


問九)次の諸作家が関係した同人・文芸誌名を、それぞれ後群から一つずつ選び、
その番号で答えよ。(A)4(B)5(C)6(D)2

A)尾崎紅葉、山田美妙、石橋思案など。

B)島崎藤村、戸川秋骨、北村透谷など。

C)亀井勝一郎、保田与重郎、檀一雄など。

D)広津和郎、葛西善蔵、谷崎精工など。

1)「白樺」

2)「奇蹟」

3)「スバル」

4)「我楽名文庫」

5)「文学界」

6)「日本浪曼派」


問十)次の慣用語の意味で正しいと思うものを、それぞれ後群から一つずつ選び、
その番号で答えよ。(A)5(B)4

A)判官びいき

B)標榜する

1)なんといっても官吏はトク。

2)不公平な裁判官。

3)陰口をきく。

4)公然とかかげ示す。

5)弱い方へ味方したがる。

6)きちんと目印をつける。


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