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彼の声 2004.12.31

発行日:12/31

別に今日が世界最後の日というわけでもないだろうが、
白々しくその時空で何が終わろうとしているのだろう。
誰もそんな風には思わないか。
思わなくても今日が一年の最後の日らしい。
だが意識はそれらの現実には関わりたくないようだ。
目の前の現実を無視し続けているらしいが、
それ以外のことについて具体的に何を述べるわけでもなく、
誰かが空想した虚構の世界で何を体験しているわけでもない。
ただそこから逸脱しようとしているだけか。
誰かはどこかでそんな印象を求めているつもりのようだ。
そしてそれらの空間をいつもと変わらぬ状況に見せかけたいらしい。
壁に掛かった肖像画の顔から脂が抜け落ちている。
ついでに植木鉢の中で枯れて干からびている草に
火がついた時を空想してみる。
そんな言葉遊び的な表現では気に入らないか。
それらの何が言葉遊びなのだろう。
ではわざとらしくも唐突な転調が腑に落ちないときは、
他に何を考えればいいのか。
考える糸口をどこで探せばいいのだろう。
何も見せかけだけのジャズ的な思考を展開させているわけではない。
画面をにらみながら、
あり得ないことをいくら考えてみても、
虚しさが増すばかりか。
ではその状況からどうすれば抜け出られるのか、
それを考えてどうするのだろう。
そこから何を実行に移せば気が済むのだろう。
実際には浅はかなことを述べているらしく、
さらにどうすれば気が済むのか考えあぐねているようだ。
意識にはそれらのどこまでが冗談なのか判別がつかない。
わざと言葉を間違えているのだろうか。
述べていることのどこまでが本気なのかわからないところだが、
冗談と本気の区別などつくはずがないか。
そのどちらの状態でもないとき、
たぶん言葉がつながって行くのだろうが、
意味が置き去りにされている。
それについてまともに考える術を見失い、
成り行きまかせにどこまでも継続させようとしているらしく、
どこでどうなってしまったのかわからないが、
わからないままにそれをわかろうとせず、
それでも何を述べているのかわからない状況を肯定できるだろうか。
たぶん肯定も否定もしない意識の存在を想定しながら、
それに合わせた雰囲気を醸し出す言葉を模索しているのかも知れない。
しかしそんなまわりくどい嘘は馬鹿げているか。
何が本気で何が冗談なのか、
そんなことを語りたいわけではない。
だがそこで何を否定しているのだろう。
夜の寒さで頭がいかれてしまったのか。
暖房で温い思いをしながらつく嘘としてはありふれているか。
いったい誰の頭がいかれているのか、
誰がそれを特定しようとしているのか。
現実の寒さに震えている誰かにとっては、
何が嘘なのかわからない。
手の甲に刻まれたあかぎれがなかなか治らないようだ。
たぶんある状況下においては
述べていることのすべてが真実に思えるときもあるらしく、
それらの作り話のどれもが捨てがたく、
それらを混ぜ合わせて
意味不明な効果を醸し出したくなるのかも知れないが、
それで何を説明していることになるのか。
どんな話をしたかったのか思い出せないようで、
そこからどう話をつなげればいいのかわかりかねるか。
とりあえず話をまともな方向へ戻さなければならないようだが、
それらのどこにまともになるきっかけがあるのか、
何をまともに見せかけようとしているのか、
そこからそれらの何をどうすればいいのか、
そんなことがわかるはずもなく、
またさらにわからないままに言葉をつなげようと試みるしかないのか。
誰もそんな風にやれるとは思わないか。
だが過去のどこかにそれと似たような言説が埋もれているかも知れない。
しかしそれを探し出すには過去の文章を読まなければならない。
はたして今から読む時間があるだろうか。
読み終わる前に記憶が死んでしまうのではないか。
その辺の嗅覚がどうかしているようだ。
しかし画面から文字を記したときのインクの匂いが漂ってくるわけもなく、
どうかしているのは嗅覚ではなく視覚なのではないか。
誰かの目は文字以外の何を見ようとしているのだろう。
ならばわざとらしくこれでもかと繰り返される
紋切り型のリズムが聞こえてきたりするだろうか。
耳で文字を見ているわけでもないか。
そんな文章のねじ曲げ方がわざとらしいのかも知れない。
やはりここに至っても、
どうも建設的なことは何も述べられないようで、
とりあえずひねくれた風を装わないと気が済まないらしいが、
何とかそこから肯定的な意味を掬ってみたいような気もするが、
その気がないのは気のせいだけではなく、
本心からそう思っているのかも知れず、
それが誰の本心なのか不明確だが、
何となくそれでもかまわないような状況に持っていきたいらしい。
たぶんそれらの考えを述べているのは不特定多数の人々なのだろう。

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