文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2019.12.2 「未知の体験」

2019/12/03

 人の意識の中では自らの意志で自発的かつ
主体的にやっていることと外から作用や影響
を及ぼされて受動的にやらされていることの
区別がつくかというと、その場の状況から区
別がつくこともあるしつかないこともあるだ
ろうが、スピノザ的なことをいうなら人も世
界の一部に過ぎない存在なのだから区別がつ
こうがつくまいがそんなのは大して意味のな
いことであり、何かをやっている現状に満足
していたり不満を抱いていることに過ぎず、
自分の意志で自発的かつ主体的にやっている
ことが良くて、他から作用や影響を及ぼされ
て受動的にやらされていることが悪いとはな
らないはずだが、それでも自発的かつ主体的
に自分が主導権を握りながらやりたいことが
あるのは確かであり、それが自意識過剰で自
己中心的な幻想に過ぎなくても身勝手な幻想
を抱きながら自らの夢を追い求めていたいわ
けだが、それは自発的かつ主体的にやってい
るつもりの面と他から作用や影響を及ぼされ
ながらやらされている面を同時かつ平等に認
識できないからそんなふうに思ってしまうの
であり、それに関して客観的に考えるなら人
がやっていることにはどちらの面もあり、両
方の面があることを自覚できればいいわけだ
が、その場の成り行きや事情から片方の面し
か意識できない場合もあり、どちらかの面が
もう片方の面よりも強く作用している場合も
あるだろうから、そんな意識に囚われながら
何をやっていようとそういった心理状態に満
足していようと不満を抱いていようと、例え
ばその人が行政のトップの役職に就いていよ
うと末端の職員であろうと、メディアから注
目を浴びていようと無視されていようと批判
にさらされていようと批判の対象外となって
いようと、そんなことには興味のない人たち
にはどうでもいいことでしかないのかも知れ
ないが、世間的に騒がれていることには多く
の人たちが興味を持つだろうし、そうした話
題に関して思考を巡らせることになるはずだ
が、誰もが同じような認識や見解を持つに至
るかといえばメディア的に騒がれるようなこ
とに関してはある程度はそういう傾向になる
だろうが、それが良いか悪いかに関しては良
い傾向だと思う人も悪い傾向だと思う人もい
るだろうし、批判されていれば悪い傾向の面
が強調されていることは確かだろうが、その
悪い傾向に関して同調できればそれに対して
批判的な態度に傾くだろうし、それなれば自
らもその対象に対して同じように批判するの
かも知れないし、そんな批判をおこなってい
る自らの立場を正当化するのだろうが、その
際にそんな態度でいる自らに驚けるかという
と驚くよりは当然のことをやっていると思う
のかも知れず、またそういった批判の対象と
なるようなことに関しては批判されて当然だ
と思うのかも知れないが、そうやって批判す
ることによって意識から何が抜けてしまうの
かといえば、驚きの感覚が抜けてしまって、
批判の対象が何かすごいことをやっていると
いう驚きや感動の感覚が麻痺して、批判にか
まけて驚くことや感動することがなおざりに
されてしまっているから、そこに生じている
魅力を取り逃がしているのかも知れないし、
そういった魅力の取り逃がしが後々に響いて
しまうのかも知れず、それがすでに知ってい
ることの範疇で起こっていることではなく、
誰もが経験したことのない未知の体験であれ
ば批判する以前に驚き感動するはずで、驚い
たり感動する対象には魅力があり、魅力があ
るからそれに興味を持つわけで、少なくとも
それがありふれた対象ではないはずで、あり
得ないようなことがおこなわれているから驚
いたり感動するわけだが、たとえそれが悪い
行為であり否定されるべき行いであるとして
も、それを言葉で表現するに当たって驚きや
感動を抜きには語れないはずで、まずは批判
するよりはそれに対する驚きや感動に重点を
置いて表現したくなるはずだが、それが抜け
ていると他から共感を得られないだろうし、
そんな批判に重点を置いた言説には魅力が生
じないのだが、なぜ魅力が生じないのかとい
えばそれまでの批判と同じようなことがそこ
で語られているだけで、それが未だかつて誰
も経験したことがない未知の体験であること
が示されていないからだが、なぜそんなこと
を示す必要があるのかといえば、これまでと
同じような批判をやっていては駄目だという
ことを知らせなければならないだろうし、そ
れを知らせても聞く耳を持たない人が大半で
あることを考慮するなら、それがいかに魅力
的で驚きや感動に満ちたことかを示す必要が
あるのかも知れず、それが伝わらないと興味
がわいてこないのであり、それ以前の批判者
の自己正当化ばかりが前面にせり出してくる
ような言動にはうんざりさせられているから、
何かそれに対する以前と似たような批判に遭
遇するとまたかと思って不快になるしかなく、
同じような人たちによる同じような批判の繰
り返しがまたしてもおこなわれて同じような
結果になってしまうのかと予想できてしまう
ところが、何か予定調和の結果が循環してい
るだけで事態が何も進展していないように思
われてしまい、そんな停滞した状況に飽きて
しまうわけで、そうやって飽きもせず繰り返
される批判の循環には何が足りないのかとい
えば、それがこれまでにない未知の驚くべき
感動的な出来事であり、そんな魅力的な事態
に遭遇して自身が驚いたことがまず率直に語
られなければならないのかも知れないし、何
よりもそうしたことがおこなわれてしまうこ
とがこれまでにはあり得ないことであり、ま
たそんな行為を許してしまう自分たちも手の
施しようのないていたらくであることを率直
に認めなければならないのかも知れないし、
そうやって何かもかもが新たな段階に来てい
ることが示されなければならず、しかもそう
なっていること自体が善悪の判断を超えるよ
うな事態なのかも知れず、良いとも悪いとも
判断できないからこそあっけにとられてしま
うようなことであり、そんな事態をもたらし
ているのが批判の対象であるだけでなく、そ
れを批判している自らも含めた社会状況その
ものがもたらしているようなことなのかも知
れず、そんな状況の中でまず優先させなけれ
ばならないのは、そんな事態に直面して驚く
ことであり、驚いて感動している限りでそん
なことを平然とやってのける人たちに打ち負
かされてしまっている実態を素直に認めなけ
ればならないのだろうが、その後に何ができ
るかといえば、以前と同じような批判で済ま
せるのではなく、これまでにない新しい事態
に遭遇したのだから、それに対する批判もこ
れまでにない新しい表現を使うように心がけ
なければならないのかも知れず、そうやって
事態への対応や対処を一新すれば、批判内容
にも人を惹きつける魅力が宿る可能性が出て
くるだろうし、そうなれば頑なに同じような
批判の言説を繰り返すような人たちにも言葉
が届いて、そんな人たちにも良い意味での作
用や影響が及んで批判内容の見直しを迫られ
るような機会がもたらされるのかも知れない。
 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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