文学

彼の声

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彼の声 2019.5.15 「理論と制度と実践」

2019/05/16

 理論と実践に違いがあるとしたら、実践の
中で何らかの理論を活用するにしても、必ず
しも理論通りには事が運ばないと、そこで理
論の妥当性や信憑性などが疑われるわけだが、
そうだとしても何かをやる上で、何らかの理
屈を基にした理論があって、そうした理論に
よる裏付けがあれば、それを実際に行う人だ
けでなく、そこに関係してくる人たちも、そ
れをやることの意義や意味や効果などに関し
て、納得してもらえる可能性が高いだろうし、
そういう意味で何らかの理論に基づいた行為
には、それなりに信用できる面があるわけだ
が、さらに理論とともに信用できるのが、何
らかの制度に基づいた行為であり、制度とい
うのはそれを管理運営する団体とともにある
わけだから、そうした運営団体が後ろ盾とな
って行う行為であるから、その団体に関係す
る多くの人たちに認められた行為となるわけ
で、多くの人たちが認めていることだから、
それだけ社会的な信用が生じているわけだが、
そういう意味では理論による裏付けがあった
り、制度を管理運営する団体の後ろ盾やお墨
付きがあったりする行為は、それだけ社会的
な認知度が高いことになるわけで、そういう
行為は規範的な行為と言えるのかもしれない
が、その反面で理論や制度に縛られていて、
それだけ制限や制約のある行為だとも言える
わけで、要するにそこに多くの人や団体が関
わってくると、行為に社会的な信用や信頼が
生じる反面、勝手なことができなくなるわけ
だが、やっていることの妥当性や有効性を維
持するには、絶えず改良や改善が必要とされ
る行為もあるだろうし、そういうところで何
かと制限や制約が多く、個人の身勝手な逸脱
や変更が認められない理論や制度を伴った社
会的な行為に関して、改良や改善を図るには
どうすればいいかとなるわけだが、それに関
して妥当なやり方となると、そこに関係して
くる人や団体の間で、話し合いや討議や交渉
や取引などを行いながら、そこで改良や改善
するための方法や手順などを決めて、それら
の関係者や関係団体の了承や承認を得ながら、
決められた方法や手順に則って改良や改善を
行うことになるわけだろうが、そういった成
り行きが実質的な内容や効力を伴わないと、
話し合い自体が形だけの形骸化した儀式や祭
式になってしまうわけで、果たしてそういう
場面での話し合いの類いに実質的な内容や効
力が伴うかとなると、それに関しては話し合
いの参加者が対等な立場で話し合いに加われ
れば、嫌でも話し合いによって様々なことを
決めるような成り行きになるわけだが、そこ
に不平等で不均衡な力関係が生じていれば、
力のある側の意向が優先されて、一方的に押
し切られてしまうわけで、そうなると話し合
いそのものが形骸化してしまい、話し合う以
前に実質的なことが決定権のある勢力の主導
で決められて、あとは制度的な通過儀礼のよ
うにして、形だけの話し合いの場が持たれて、
そこであらかじめ決められていた決定事項が、
脅迫的な同調圧力とともに満場一致で採択さ
れるようなことになってしまう場合もあるわ
けで、なぜそういう成り行きになってしまう
のかといえば、やっている行為に関して功利
的な利害関係が生じるからだろうし、そこで
自らが優先的に利益を得ようとする思惑から、
戦略や戦術を用いて利己的なことをやろうと
するわけだが、果たしてそういう行為をやめ
させたり、やらせないようにするために、制
度を工夫することができるかとなると、理論
的には可能かもしれないし、また現状の制度
でも運用次第ではそうなることを極力避けら
れるかもしれないが、実際にそんな傾向にな
っているとしたら、そういう面ではうまくい
っているとは言えないだろうし、理論的な模
索にしても制度的な改良や改善にしても、そ
れが実践に移されると、当初には想定してい
なかった様々な障害や弊害が出てくるだろう
し、その中の一つが功利的な利益誘導や勢力
争いを伴うような権力的な力関係になってく
るわけだが、そもそもの理論的な模索やその
理論に基づいた制度を制定する目的が、そう
いった権力争いや勢力争いなどを話し合いで
収めようとすることにあるのだろうし、そう
いう成り行きが生じている時点で、同時並行
的に社会的な行為と、その行為を行う際に必
要な社会的な制度を制定する行為が、相互に
入り組んで絡み合っているわけで、そうなっ
ている限りで、そういうことを正しく行うた
めの完璧な理論も、その理論に基づいた制度
の制定も実現不可能になっているのかもしれ
ず、そこでは理論的な模索と実践的な行為を
それぞれに別々に分けて行うことができなく
なっていて、だから理論は絶えず実践によっ
て裏切られて覆されるわけで、また実践によ
って理論を改良や改善していくにしても、両
方の行為が噛み合うのはかなり難しいのかも
しれないし、その噛み合わないままの状態こ
そが、様々な障害や弊害が出ている現状その
ものでもあるわけで、それをそのまま放置す
れば制度の形骸化が進行するしかないだろう
が、そうかといってそうした形骸化によって
利益を得たり主導権を握っている人や勢力に
してみれば、わざわざ自分たちが不利になる
ような制度の改良や改善をやる必然性がない
だろうし、そういう意味ではこの先どうなる
にしても、状況が良くなる可能性は極めて低
いのかもしれないが、そういうところで何か
思い違いや勘違いが生じていることも確かで
あり、現状に囚われている人や団体にしてみ
たら、現状を維持しようとしたり、現状を改
良したり改善しようとするのが当然なわけだ
が、むしろそうであるよりは、全く新しい状
況をもたらそうとする方が、それなりに良く
なる可能性が高まるのかもしれず、それを良
くなる可能性と捉えること自体が、現状に固
執している人や勢力からしてみたら、間違っ
た行為に感じられてしまうわけで、そういう
現状に対する捉え方や認識の面で、現状に囚
われて現状に固執せざるを得ない人や勢力に
とっては、現状とは違う新たな状況を作り出
そうとする人や勢力が、間違ったことや誤っ
たことをやろうとしているように思われてし
まうわけだから、そういった状況の捉え方や
状況に対する認識の面で、お互いに相容れな
い面が生じてきてしまうわけだが、それにつ
いてはどう考えてみても、現状にしがみつこ
うとする限りは、現状からもたらされる障害
や弊害とともに生きていかざるを得ないので
あり、しかもそういった障害や弊害などは、
絶えず現状の改良や改善を目指す試み自体を
潰すように作用するから厄介なわけだ。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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