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彼の声

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彼の声 2018.11.9 「政治への無関心」

2018/11/10

 個人が公的な政治に無関心でいることが、
取り立ててその個人が住んでいる国に害を及
ぼさないとすれば、その個人が国にとっては
取るに足りない存在であるのかもしれないが、
逆に政治に関心があるということは、政治の
力で何かを行なってほしいと思うから、関心
を持つわけで、それが公的な面だとすると、
公共の利益になるようなことをやってほしい
と思うわけだろうが、そこで私的な利益を求
めることは利益誘導となってしまうし、それ
自体が不純な動機とみなされてしまうかもし
れないが、では何が公的な利益となるかとい
うと、すぐには思いつかないし、そういうと
ころで政治に無関心になるのは当然に思われ
てしまうわけだが、それよりはとりあえず制
度だから、選挙の時に投票すれば、一応は政
治に関心があることになるのかもしれないが、
その関心の度合いというのも、人によってま
ちまちだろうし、特に関心がなくても、投票
ぐらいはするかもしれないし、関心があるか
らといって、それが政治にどのような影響を
及ぼすことにもならないのかもしれない。た
だ漠然とそうは言えるかもしれないが、政治
的な問題に関しては、メディア上で様々なこ
とが言われていて、そうした話題に関してな
ら、ある程度は考えるかもしれないし、それ
について何らかの理屈を用いて、おかしなと
ころは指摘できるのではないか。そしてその
おかしなところというのが、何やらその人の
都合のいいようなねじ曲がった論理を用いて、
特定の政策やそれを推進しようとする政治勢
力を批判する人々の存在かもしれないし、ま
たそれに関して我田引水的に批判しやすいと
ころをことさらに強調して、それで何か批判
しているように装う人々の存在かもしれない
が、そういったおかしさは、批判する人々に
特有の問題であり、公的な政治全般の中では
枝葉末節な部分でしかないかもしれないが、
そういう現象が何か現状の政治につきまとう
込み入った事情を反映しているのかもしれず、
それが素直に政治に関して考えることができ
ない状況をもたらしているのかもしれず、そ
こに過去の経緯から生じた大きなわだかまり
があって、そのわだかまりに対する処理の仕
方が、現状ではうまくいっていないから、そ
うしたわだかまりが感情を刺激する度に、何
やら妙にねじくれた感情が世の中に蔓延して
いくのではないか。そうやって誰もが素直に
なれないから、その隙をついて大衆迎合的な
ポピュリズムの躍進を許しているのかもしれ
ないが、そんなポピュリズム的な政治姿勢を
正当化する人々も、公的な場での公平な立場
に関しては無関心であり、しかもその無関心
を利用して、政治に対して私的な利益を追求
させるような作用を及ぼしてくるわけで、そ
れらの人々はそうやって公的な政治の領域を
破壊しようとしているわけだが、その破壊す
るとともに打ち立てようとしているのが、そ
れらの人々に特有の私的な政治の領域なのか
もしれないが、そこで公私の区別がつかない
のも、政治的な無知をさらけ出しているわけ
だが、やはり何が公的で何が私的なのかがわ
からないと、自然とそうなってしまうだろう
し、実際にわかりにくいから、そうなるのも
無理はないのだろうが、ではわかっている人
がいるのかと言われると、もしかしたら誰も
わかっていないのかもしれず、だからわかり
やすい私的な利害を政治の領域に持ち込んで、
わかりやすい政治を行うようにしたいわけだ
ろうが、たぶんそれではまずいわけで、その
何がまずいのかが、よくわからないところも
まずいわけだが、やはり誰もがよくわかって
いない公的な政治の領域を確保しないと、ど
うしても政治全般がおかしくなってしまうわ
けだが、別にそれがおかしいとは思わなけれ
ば、特にそんなことには関心を持たないだろ
うし、実際にはおかしくはないのかもしれな
いし、そのあるのかないのかわからないよう
な公的な政治領域というのが、本当に必要な
のかもわからなければ、そんなことに関心を
持つこと自体がおかしいのかもしれないし、
そういう意味で、果たして公的な政治の領域
が必要なのか、必要だとすれば誰にとって必
要なのかを明らかにしない限りは、そんなこ
とには無関心であっても構わないような状況
になっても、取り立てておかしいわけではな
いのかもしれないし、各人や各団体の私的な
問題を政治の領域に持ち込む限りで、そうす
ることによって社会の様々な領域で利害がぶ
つかるところで、政治による調整や交渉が持
たれるようになって、政治の必要性が改めて
認識されるような事態となるのではないか。

 またそうであるなら、そうした問題とは無
関係な人々がそれに関しては無関心になるの
は当然のことだが、たぶん公的な領域はそれ
と地続きであったり、その延長上にあるよう
な場所を含んでいて、そうしたところに関係
してくる人や団体の問題に対して、それとは
利害の面で無関係な人々が口を挟むことによ
って、それが公的な領域と化すわけで、自分
たちの利害とは無関係な問題であるからこそ、
公平な立場で物を言う成り行きになって、関
係者の間での利害が衝突している問題に対し
て、それとは利害の無関係な人たちが公平な
立場から調整を行えば、利害が衝突している
双方が納得しないまでも、そこで調整がうま
くいけば、一応の妥協を図れるわけで、そう
したことを行うのが政治的な行為だと言える
わけだが、現状では政治家や政党が利害関係
者の一方の側に立っていて、もう一方の利害
関係者の側の味方となっている政治家や政党
と対立して、議会の場で双方の利害が衝突す
るような成り行きとなっていて、そうなると
それとは無関係な公平な立場というのがあり
得ないわけだが、もともとそんな立場などあ
り得ないのかもしれず、どちらか一方の立場
しかなければ、そこで延々と対立と衝突が繰
り返されるしかないわけだが、そういう意味
で従来からある政党政治という自然発生的に
生じた形態が間違っているとも言えるわけで、
要するに現状のままの政治形態そのものを変
革しない限りは、現状の行き詰まりを解消で
きないわけだ。もちろんそれが行き詰まりだ
とは思っていないから、現状のままの政党政
治の形態を頑なに守ろうとしている勢力が大
勢を占めているわけで、お互いに共通する利
害を求めて徒党を組んで政党を結成して、議
会の場で衝突を繰り返しているのが現状の政
治だろうし、話し合いをする前から相手を否
定し批判して、攻撃することばかりが行われ
ているわけだが、それではうまくいかないこ
とがわかりきっているのかもしれないが、そ
こで何とか妥協が図られるような成り行きに
持っていかないと、数に物を言わせた多数派
の意見や主張が通るだけとなってしまうわけ
だが、実質的には議会で議論を戦わせる以前
に、多数派の中で調整や妥協が成り立ってい
ると言えるわけで、議会ではただそれを公的
に認めさせるための通過儀礼のような成り行
きになっていて、すでにそうなっている限り
で、議会そのものが形骸化しているとみなせ
るのだろうが、さらに多数派を構成する政党
や会派の中でも、主導権を握っている多数派
が非主流派の少数派を抑圧することによって、
調整が行われて、そこでも議論を省いて通過
儀礼化する傾向にもなっているだろうし、そ
うやって公平な立場から判断を下すような公
的な領域が、どんどん狭められていってしま
うことにもなるわけだが、それに対して、民
衆が支持する政治勢力が選挙で勝利して、議
会の多数派となるのだから、そうなっている
時点で民主的な政治が実現している、と大雑
把に捉えることもできるわけだが、選挙で当
選する議員は多数派の議員だけではなく、少
数派に属する議員もいるわけで、それらの議
員も一応は民衆から支持されて選挙で当選し
たわけで、制度として議会があるわけだから、
そこで少数派の意見を聞きながら議論して、
少数派の意見も尊重するような調整や妥協が
図られる成り行きになればいいわけだが、結
局は多数決をとって議決するしかなく、多数
決をとって決めるなら、議会で議論する以前
に多数派だけで調整して、議会の少数派の意
見を無視する形で決めてしまうような成り行
きにもなってしまうわけで、実際にそうなっ
てしまう事情があるわけだろうし、そうした
事情をなんとかしないと、議会が通過儀礼の
場となるしかないわけだが、そうやって議会
での議論が噛み合わずに一方的な意見を主張
し合って平行線を辿るだけとなってしまえば、
選挙で議員を選んだ民衆の側からすれば、そ
んな内容のない空疎で形骸化した議論には関
心を持てないだろうし、要するに政党政治の
議会を軽視した事前の談合体質が、人々の政
治への無関心を促進させていると捉えておく
のが無難なところかもしれないのだが、だか
らと言って現状の政党政治をやめさせること
はできないし、それは様々な歴史的な紆余曲
折を経た挙句にそうなってしまったものであ
り、すぐにそれを改められるようなものでは
ないだろうが、それが嫌ならそれとは違う政
治のあり方を模索していくしかないわけで、
そうした模索が民衆の支持を得られるなら、
また現状とは違う政治のあり方が実現するか
もしれないが、現状ではまだそこまで至って
いないだろうし、そうなるかどうかもよくわ
からない現状なのかもしれないが、現状の制
度が制度としてある限りは、そうした制度が
歳月の経過とともに形骸化してしまうのは、
よくありがちなことでもあるだろうし、それ
を一朝一夕に変更できないことも確かなのだ
が、実際に選挙で当選した議員たちが自分た
ちで改革していく以外には、やりようのない
ことなのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
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