文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2018.10.30 「世界の秘密」

2018/10/31

 普通に考えて時間は過去から未来へと一方
方向にしか進まないように感じられるが、意
識は過去と未来の中間地点のように思われる
現在から、過去を振り返ったり未来を予想し
たりしているわけで、そこに意識と感覚の間
でずれが生じているわけだが、そのずれを感
じて意識を感覚に合わせようとするか、逆に
感覚を意識からもたらされる思考に合わせよ
うとするかで、自らが体験しつつある世界の
捉え方も、それなりに変わってくるかもしれ
ないが、意識が世界をどう捉えてみても、そ
れによって世界が変わることはないだろうし、
ただ世界の見方や捉え方が変わるだけで、そ
れによって世界そのものを変えることはでき
ないわけだが、実際に人の活動によって世界
が変わってきたことは確かであり、そうした
活動の動機となるのが、期待や欲望などの幻
想であり、意識が世界を見たり捉えたりする
ことによって、そこから世界への幻想の類い
が生まれてくるわけだが、幻想は現在の世界
だけなく、過去や未来へも及ぶわけで、そこ
から夢想される世界の過去や未来の姿が、現
在以上に人の想像力を掻き立てて、そこに世
界の秘密を解き明かす鍵があると妄想したり
して、過去へ向かってはその痕跡を探し回り、
未来へ向かっては、探し回って得られた過去
の痕跡を繋ぎわせて、そこから世界の秘密を
読み解こうとするわけで、そんなふうにして
隠された秘密としての謎が解き明かされるこ
とを期待して、そんな夢想によって現にある
世界から意識が遠ざけられてしまうこともあ
るが、しかも遠ざかった先にあるのが、現実
の世界から夢想される世界のフィクションと
なってしまい、それが世界そのものではなく、
世界の模造品となってしまうことについては、
妄想が世界に作用した結果として恣意的な歪
曲や誇張などが含まれてしまうからだろうが、
なぜそんな妄想を抱かせるかといえば、そこ
に謎や秘密があるように思われるからで、そ
れらが解き明かされることを期待してしまう
から、妄想の虜となってしまうわけだが、妄
想の虜となって想像力を掻き立てられて、謎
や秘密を解き明かそうとする動機から活動し
ていくと、それによって世界が変わるとした
ら、実際にどう変わっていくのかとなると、
人の想像や幻想や妄想などが世界に作用する
ことによって、具体的に何らかの物体が作ら
れるのかもしれず、それが何らかの建造物で
あったり、あるいは設備や機械類であったり
して、それらを作るのに使う資源や動植物な
どが、自然界から収奪されて、その収奪され
た痕跡が地表面などに刻まれる一方で、それ
らを利用することで新たに作られた建造物や
設備や機械類などが世界のあちらこちらに出
現することによって、実際に世界が変わった
と実感できるわけで、それらと解き明かされ
るべき世界の謎や秘密とは、どう関係するの
かというと、まず考えられるのは、なぜそれ
らの人工物が作られたか、という問いにつな
がる謎であり、それに対する答えはすぐに導
き出されて、ただ必要に応じて作られたわけ
だが、それに対してはまたすぐに、なぜ必要
なのか、という問いが導き出されるだろうし、
そのなぜという問いにつきあっていくときり
がないわけだが、人は妄想の中で問いに対す
る答えを想像してしまい、そこで期待される
答えというのが、何かとんでもない内容であ
ることを期待するわけで、世界の謎や秘密と
いうからには、何かそこに人知の想像を絶す
るような物事が隠されていて欲しいわけだが、
それを解き明かす鍵となるのが、過去の痕跡
である限りで、当然それが人工物であること
を想像させるだろうし、そうでなければ人以
外の何らかの意志が作用して作られたものだ
とも想像されるわけだが、そうした自然とは
異質なものの痕跡を過去に求めて、それがな
ぜどうやって作られたかが謎となって、そこ
に人知を超えた秘密が隠されていると空想す
るわけだが、それに関して期待する内容とし
ては、現代を含む未来の人に向けたメッセー
ジがそこに何らかの形で刻まれていて欲しい
わけで、そのメッセージの内容を知ることが、
謎や秘密を解き明かすことにもなると、それ
が世界の謎や秘密を解き明かせというメッセ
ージそのものでもあり、過去の意志が未来へ
向かって期待しているのも、そういった内容
ともなるわけだが、肝心の謎や秘密の内容自
体が、謎や秘密を解き明かせとなってしまう
と、ただそれらが解き明かされる期待として
循環するだけで、それらが具体的にそれら以
外ではなくなってしまって、結局は謎は謎の
ままであり、秘密は秘密のままとなるしかな
いし、ただそれらを解き明かせというメッセ
ージが延々と過去から未来へ向かって連なる
ばかりとなってしまうわけだ。

 そんな見え透いた仕掛けが世界中に張り巡
らされているとは思えないだろうが、世界の
秘密を解き明かせという謎のメッセージの内
容を解き明かすことが、過去から未来へと託
されたメッセージの内容でもあるとすれば、
そこにはすでに問いと答えが同時に出現して
しまっているわけで、それ自体には何の謎も
秘密もありはせず、そうであればそんなのは
罠でも何でもないだろうし、それが物事を動
かして世界を変える動機となるとは考えにく
いが、では実際に存在する過去の痕跡が何の
ためにあるのかとなると、単に過去の建造物
などの残骸や遺構や、それを建造するに際し
て自然界から資源や動植物などを採取した跡
なども残っていて、そこにそうした人の活動
を示す痕跡があるに過ぎないが、そこに何か
謎や秘密が隠されているとすると、それは考
古学的な興味から出てくることだろうし、具
体的には過去の時代の人の活動をその遺構か
ら推察することが、考古学的な興味が解き明
かすべき謎となるわけだが、それを解き明か
すことによって何がわかるかといえば、それ
を現代と比較することによって、現代文明と
のつながりが見えてくるだろうし、人の活動
の形態が過去から現代に向かって、どのよう
に変化してきたかを解き明かそうともしてい
るだろうが、果たしてそれが解き明かすべき
謎なのかといえば、考古学という分野ではそ
れも解き明かすべき謎の一つかもしれないし、
実際にそれを知りたいと思っている人もそれ
なりにいるのではないか。実際にそう思って
いる人がいれば、それが解き明かされること
を期待しているだろうし、興味のない人にと
ってはそんなのはどうでもいいことかもしれ
ないが、たぶん考古学などに興味がある人に
とっては、そうことに関心を抱くことが当然
の態度であり、それを知ることがそれなりに
価値のあることになるわけで、考古学などの
分野に携わる人にとっては、そういう価値を
共有することが、その分野に関わっているこ
との証しでもあるわけだが、一方でそれも世
界の秘密を解き明かせというメッセージに重
なる問いになるだろうし、そこから知り得た
内容が問いに対する回答の一つになるもわけ
で、またそれは世界そのものを知るというこ
とにもつながってくるだろうし、この世界を
知るということが、世界の秘密を解き明かす
ことにつながれば、世界の秘密とはこの世界
そのものだとも言えるだろうし、世界そのも
のが秘密だからこそ、世界を知ろうとしなけ
ればならないとも言えるのかもしれず、実際
に見たままで感じたままの世界であるはずな
のだろうが、そこにどんな謎が隠されている
のかとなると、見たままではなく感じたまま
でもない世界の真の姿が隠されているとも言
えるだろうし、その隠されている世界の真の
姿を掘り起こすのが考古学の役目だとも言え
てしまうかもしれないが、では実際に見えて
いて意識が感じ取っている世界は何なのかと
なるわけだが、それは世界の一面に過ぎず、
確かにそれも世界の真の姿だが、それが全て
ではないということになるだろうし、この世
界の全てを知ろうとしても、それは人知を超
えることかもしれないが、できるだけ詳しく、
人知の限界いっぱいまで知りたいとは思うか
もしれず、それがその人の願望であり、そう
した期待を抱いているとしたら、その人にと
っての世界の秘密とは、この世界そのものだ
と言えるだろうし、それが何にしても、知る
ということは、必ずその対象が世界の一部を
占めているわけだから、何を知ろうとしても、
それは世界を知ろうとすることにつながって、
それが世界の謎や秘密を解き明かせというメ
ッセージとも重なるわけで、たとえそれがど
のような些細なことであっても、何かを知ろ
うとすることが世界を知ろうとすることにつ
ながってしまえば、何もそれが大げさで荒唐
無稽な妄想でなくても構わないことにもなり、
人は常に世界の謎を解き明かそうとしていて、
隠された秘密を暴こうともしているわけだが、
それがここにはないどこかにあるとしたら、
探しにゆかなければならないだろうし、また
それに関する情報を調べて、その内容を理解
しなければならないし、そういう物事を探し
たり調べたりする行為も、世界を知ろうとす
る行為の一部となるわけで、それが謎を解き
明かして秘密を暴くには必要と思われるわけ
だが、その対象が世界そのものだとすると、
また世界の一部が知ろうとしている自身でも
あるわけだから、まさに自分を知ろうとする
ことが世界を知ろうとすることにもつながる
だろうし、もちろん自身が世界の全てではな
くその一部を構成しているものでしかないわ
けだが、少なくとも自分の中にも世界を知る
ための手がかりがあるわけだ。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
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