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彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2018.10.27 「虚構の現実」

2018/10/28

 たぶん公的な制度が不具合や欠陥のない完
璧さを誇っている国など皆無だろうが、その
制度的な不具合や欠陥を指摘することで、制
度に対する批判が成り立っていることも確か
だろうし、実際にそうやって批判している人
はいくらでもいるのかもしれないが、その一
方でそうした制度の不具合や欠陥を利用して
利益を上げている人や団体もいくらでもいる
のかもしれず、場合によっては批判するのが
商売である人たちも、そうした人や団体に含
まれるのかもしれないが、実際に公的な制度
が不具合や欠陥だらけなら、年がら年中それ
を指摘していれば、それによっていくらでも
批判することができて、そうした商売が繁盛
するのかもしれず、そうなるとそれも制度の
一部に入るのであり、そこで制度の不具合や
欠陥を指摘する制度が成り立っていることに
なるのかもしれないが、現実にはそんなこと
がいくらでもできるわけでもなく、制度の不
具合や欠陥にも限りがあり、またそれを指摘
する人の能力にも限界があって、そんな限界
から早晩同じような批判の繰り返しとなって
批判がマンネリ化してしまい、飽きられて誰
からも見向きもされなくなってしまえば、批
判としての商売も成り立たなくなってくるだ
ろうし、それでも制度の不具合や欠陥が放置
されたままであるなら、そうなっている状態
からも何らかの利益を得ている人や団体がい
るのかもしれないし、そういう人たちからす
れば、別にそれは不具合でも欠陥でもなく、
むしろ制度の利点であるのかもしれず、制度
に関してそれを欠点とみなす批判勢力と、そ
の反対に利点とみなす推進勢力との間で、ど
ちらの勢力が強いかで、その制度のありよう
が決まるのかもしれないし、それが現状での
制度の実態を示していて、制度を批判する側
が延々と制度の欠点を指摘しているのに、一
向にそれが改まらなければ、そうした制度を
推進している側にとっては、それは欠点では
なく利点であるとみなされていて、そんな自
覚がなくても、少なくとも制度を推進してい
る側は、自分たちにとって都合の良い制度に
しようとしているだろうし、実際にそうなっ
ているから制度を推進しているわけで、そう
した制度によって世の中が成り立っているの
なら、制度を推進する側にとってはそれで構
わないわけで、少なくとも制度を推進してい
る側はそう感じているはずであり、また制度
を批判している側も、自分たちの批判が成り
立っている限りで、延々と同じような批判を
繰り返していられるだろうし、そこでも批判
を含んだ制度が成り立っていることを示して
いて、それはどっちもどっちというよりは、
結果的に両者がうまくかみ合っていると言え
るのかもしれないし、そこで一定の均衡が保
たれているから、批判する側と推進する側と
の間で、延々と予定調和の二項対立が演じら
れることになるわけで、それ自体が別にどう
ということはないわけだが、時には批判する
側が推進する側に回ったり、その反対に推進
する側が批判する側に回ったりして、そこで
定期的に人員の入れ替えや勢力の再編成など
も起こっているだろうし、また制度自体も一
つにまとまっているわけではなく、複数の制
度が複雑に入り組んでいて、それらが相互に
作用や影響を及ぼし合っているわけで、その
中で何を批判して何を推進するかによって、
批判する側の中でも推進する側の中でも、意
見や見解などが各人で異なっていて、それだ
け立場や境遇に違いがあって、批判勢力も推
進勢力も一つにまとまることはあまりないわ
けで、それらの勢力の中でも、連携関係や協
力関係や対立関係や敵対関係などが複雑に入
り組んでいて、その中で何をどう批判して何
をどう推進するかで、勢力の離合集散が起こ
っているとも言えるわけだが、それも外側か
ら傍観している限りでそんなことが言えるだ
けだろうし、実際にその渦中に入って、それ
らの批判や推進に対して、何を批判して何を
推進するかに関しての、自らの立場をはっき
りと示すような成り行きになってみないこと
には、個々の事例に関しては何も言えないわ
けだが、別に興味がなければ無理に論争に加
わる必要もないわけで、実際にそういったこ
とに関して利害関係を感じられないようなら、
無関心になるしかないだろうが、それが公的
な制度に対しての距離の取り方にも関係して
きて、自らが利害を感じられる範囲内で、そ
うした制度への批判や推進に関わろうとする
気になるわけで、実際にそれ以上に関わるよ
うな成り行きにはならず、そこから義務や強
制などが生じない限りで、制度と自身との間
でフラットな関係を保っていければ、それな
りに冷静な態度でいられるだろうし、適切な
対応や判断ができるのかもしれない。

 だがそうやって世の中の制度との間でそれ
なりに折り合いをつけられるとしても、それ
で全てが片づくわけでもないだろうし、絶え
ず公的な領域との関係で、個々の問題に対し
て自らの立場を確認しておく必要があるかも
しれないが、それも年がら年中公的な領域に
関わろうとする必要も生じないかもしれない
し、必要に思われる時だけ関わろうとすれば
済むことかもしれず、そこで関係する物事の
有効性や必要性も限られてくるだろうし、そ
れに関係する活動の有効性や必要性もそれ
なりに限られてくるわけだが、そうした限定
的な領域での活動の中で、政治的な行為が生
じるのかもしれないが、少なくとも世の中の
全ての領域の全ての物事にわたって政治が関
係してくるわけでもなく、その中のほんの一
部分で政治が機能する余地が生じるのだとす
れば、それに関していくらメディア上で政治
的な宣伝や煽動が行われているとしても、そ
の有効性や必要性もそれなりに限られてくる
ことは確かだろうし、世の中の全ての面にわ
たって政治的な宣伝や煽動が機能しているわ
けでもなく、そうであるならそれをいちいち
批判的に捉えることもないだろうし、その大
半は聞き流すにとどめておくだけで済んでし
まうことかもしれず、実際にそうなっていれ
ば、そこから主体的に何をどう判断する必要
もなく、必要に応じて判断するとしても、義
務や強制などを伴わないような判断となるだ
ろうし、実際に関心がなければそうしたこと
に積極的に関わる成り行きも生じないわけだ
が、宣伝や煽動をやっている側も、無視され
る分にはどうすることもできないだろうし、
実際にそういう面では無力である他ないわ
けだが、実際にそういう面に関して放って置
かれると、そのままで構わないような成り行
きになってしまうのかもしれず、そのままで
済ませてしまえばいいことになれば、そこで
政治の出る幕などないだろうし、いちいちそ
んなことにを気にする必要もないわけで、か
えって気を遣うと、そこにつけ込まれて何や
ら作用や影響を及ぼされて、政治勢力が仕掛
けてくる罠にはまってしまうわけだが、実際
に政治的な行為などに関わり合うのもその程
度にとどめておくべきことかもしれないし、
そうなっている限りで世の中の平静が保たれ
ているわけだろうが、そうした部分的で限ら
れた政治に関する作用や影響を強調したり誇
張して捉えてしまうと、世の中とそこに暮ら
している民衆との関係がぎくしゃくしている
ように思われてくるわけで、そうなるとほど
ほどの関係から外れて、全面的な関係を構築
しようとするから、それに伴って強権的な手
続きや権力の行使が必要となってくるわけで、
それが嫌なら、絶えずそうした方面での気遣
いが欠かせないわけだ。また気遣うとは具体
的にどういうことかといえば、選択できる範
囲内で政治勢力との間で無用な偏りが生じな
いようにすることだろうし、それが民衆にで
きるかというと、制度的に限定された範囲内
でそんな選択を行うしかないだろうし、でき
る範囲内で他の多くの人たちと連携や協力が
行えるような運動に参加すればいいわけだ。
それは何も特定のはっきりした運動を伴うこ
とにこだわらなくても構わないだろうし、そ
の大半はほんの些細な意思表示を行えば済む
ことでしかなく、そういう意味でメディア上
で大げさな意思表示を行う必要もなく、ただ
選べる範囲内で人を選べばいいわけだ。そし
てその際に、大げさな意思表示を行なって同
調や支持を求めてくる勢力に従う必要もない
わけで、そこで主導権を握ろうとする人たち
にも従う必要もないだろうし、できればそう
した同調圧力から外れるように心がけていれ
ば、それなりに冷静な判断ができるだろうし、
何よりも結果にこだわる必要もないわけで、
目先の利害にこだわらずに長期的な視点で物
事を判断できれば、自ずから結果がついてく
ると期待すればいいことでしかなく、別にそ
れが期待外れに終わっても構わないだろうし、
そうなればまた次の機会がやってくるのを待
てばいいわけだ。現状からわかるのはその程
度のことであり、世の中への政治的な作用も
影響も限定的なものだと捉えるなら、事を深
刻に受け止める必要はなく、それ以前に実際
に多くの人が生活している現状を踏まえるな
ら、どう考えてもそれ以上にはならないだろ
うし、それ以下でもないはずだが、メディア
上で蔓延している誇張表現を真に受ければ、
そうではないような気になるとしても、実際
にメディア上で語られていることが現状の全
てではないことは、誰もが承知していること
でもあり、その中のほんの一部分が拡大解釈
されて伝えられていることでしかないわけだ
から、そうしたことを踏まえておくなら、現
実の世界がメディアによって突き崩されるわ
けではないことも理解できるのではないか。
 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
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