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彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2018.9.21 「現状の打開」

2018/09/22

 現状がどうにもならない状態であれば、ど
うにもならない現状の中ではどうにもならな
いことしか行われないだろうし、そんな現状
の中で暮らしている人々が期待するのは、そ
んなどうにもならない現状を打開してくれる
人や集団が現れることかもしれないが、そん
な現状の中でそんな都合のいい人や集団がそ
う簡単に現れるわけもなく、その代わりに現
れるのは、大抵の場合はそのどうにもならな
い現状に合わせた活動をしている人や集団で
あり、どうにもならない現状の中でうまく立
ち回って、頭角を現すわけだから、それなり
にどうにもならない現状を受け継いでいるわ
けで、そんな現状がひどいと思うなら、それ
に合わせて現れる人や集団も、それなりにひ
どい面を持っているわけだが、それは現状を
打開してほしいと期待している人たちにも言
えることで、それらの人たちにしてもそれな
りにひどい面を持っているわけで、少なくと
もそれに気づいていないのだから、そういう
面ではひどいわけだが、それをひどいとはみ
なさないで、何か肯定的な価値を伴った傾向
だと受け取るなら、やはりそれは、どうにも
ならないひどい現状を肯定できるような価値
となるだろうし、そんな現状の中で成功した
いと思うなら、それはつまり現状の中で肯定
されている価値を求めることになるわけだ。
そしてそれはどうにもならないひどい現状を
作り上げている価値であり、現状を肯定する
ことにつながるような価値となるわけだが、
現状を否定する態度からは求められない価値
でもあり、現状を否定する限りで現状の中で
は価値を獲得できないわけだから、現状を否
定する人たちは現状の中では冷遇される立場
となるのは当然のことで、だからこそ現状を
打開したいわけだが、一方では現状の中で価
値を求める活動に囚われながらも、もう一方
ではそうした価値を作り出す現状を打開した
いわけだから、そんなことをやろうとしてい
ること自体が自己矛盾を起こしているわけで、
しかもそうした自己矛盾を抱えながらも活動
していかなければならないわけだから、当然
のことながら苦しい立場を強いられてしまう
わけで、それだけでもマイナスポイントとな
って、単純に現状を肯定しながら現状の中で
肯定されている価値を求めている人たちから
は遅れをとってしまうわけだ。そんな人たち
の動作を自動車の運転に例えるなら、ブレー
キを踏みながらアクセルを吹かすような動作
となるわけだから、滑稽なことをやっている
ように見えてしまうわけだが、そうならざる
を得ない事情を抱え込んでいるわけだから、
そういう人たちが存在しているだけでも現状
のひどさを物語っているのかもしれないし、
現状を肯定したい人たちとしては、そういう
人たちを駆逐して、現状のひどい面をできる
だけ目立たないようにしたいわけだろうが、
現状のひどさがそういう人たちを生み出すわ
けだから、いくらそんな人たちを駆逐しよう
としても、次から次へと現れてくるわけだか
ら、モグラ叩き状態となってしまうだろうし、
そういう面では現状を肯定する人たちもそれ
なりに苦しい立場を強いられていて、そんな
ことをやって現状を否定する人たちと対立し
て争っている中でも、両者ともに現状のひど
さを痛感しながらも、どちらが早く音を上げ
るかの我慢比べをやっていることにもなるわ
けで、音を上げたところで現状がどうなるわ
けでもないのだが、どちらも虚勢を張って相
手側を非難することしかできないのかもしれ
ず、そんなことをやっていること自体も現状
のひどさを物語っているわけだが、どうして
もそんなことをやらざるを得ないのが、双方
ともに現状に囚われていることの証しにもな
っているわけで、そういう意味で現状に囚わ
れないで生きていくことなんて無理かもしれ
ないが、現状の程度にもひどい部分とましな
部分があるわけだろうから、ましな部分で生
きている人にとっては、ひどい部分を避けら
れている限りで、全てがどうにもならないわ
けではなく、それなりにうまくいっている面
もあるわけだ。

 そして現状のひどさを批判したり糾弾する
ことに成功している人も、そうした行為が世
間的に成功している限りで、現状からそれな
りに恩恵を受けているわけだから、そんなふ
うに批判したり糾弾したりしているひどい現
状と地続きな面を持っているわけで、実際に
ひどい人かもしれないし、ひどい人がひどい
現状を批判したり糾弾したりしている限りで、
ひどい現状の中でもそれなりに成功できてい
るのかもしれないし、そうであるなら別に善
良な人が現状を批判したり糾弾したりしてい
るわけではないことは踏まえておくべきだろ
うし、そういう意味では別にひどい現状を批
判したり糾弾したりしている人を支持する必
要もないわけで、特に批判や糾弾を行なって
も現状が一向に変わらない場合は、そういっ
た批判や糾弾と現状の打開とは無関係であり、
そんな変わらない現状の中でそれなりに名声
を得て成功しているわけだから、その人もひ
どい現状から恩恵を受けているひどい人たち
の仲間だと思っておいた方がいいのかもしれ
ず、そんなひどい人たちには現状を打開でき
ないだろうし、実際にそれらの批判や糾弾に
よって現状が打開できていないにも関わらず、
それらの人に現状の打開を期待するのは筋違
いであり、そうであるなら現状の中で批判し
たり糾弾したりして名声を得ている人を支持
する必要もないだろうし、真の意味で現状を
打開するには、そんな批判や糾弾とは異なる
ことをしなければならないわけだが、それで
も現状に囚われて現状に苦しめられている人
たちはそうは思わないだろうし、現状に対す
る批判や糾弾をありがたがるわけで、実際に
そんな批判や糾弾を行なっている人を支持す
る人が増えれば、現状を打開できるのではな
いかと思うわけで、批判や糾弾を行なってい
る人には現状に対する打開策がないにも関わ
らず、だからこそ批判や糾弾を行う立場にと
どまっているにも関わらず、そんな人への支
持を広げようとして、それらの批判者や糾弾
者を応援するわけだが、実際に応援が功を奏
して支持が拡大して、批判者や糾弾者が政治
的な主導権を握ったところで、それらの人た
ちが現状に対する有効な打開策を持ち合わせ
ていない限りは、現状のままになる可能性が
高いわけだが、そうした現状に対する捉え方
にも疑問を抱くだろうし、それらの人たちは
現状への批判者や糾弾者が政治的な主導権を
握った時点で、現状が打開されて状況が変わ
ったと思いたいわけで、だからそれらの人た
ちが政治的な主導権を握るためには、それら
の人たちへの支持を拡大させて、選挙などで
現状に対する批判票が過半数を大幅に上回る
ような状況を作り出して、政権交代を目指す
わけだが、そうした政権交代が成功した例と
して挙げられるのが、二大政党制のように大
して変わらない現状の中で定期的に政権交代
が繰り返される現象であったり、批判勢力が
いつの間にか独裁政権を築いて、長期的な独
裁体制が数十年も続くような現象であったり
もするわけだが、それで果たして現状が打開
されたと言えるかといえば、確かにそれなり
に変わった面もあるだろうし、そういう面を
強調すればその場での現状が打開されたとみ
なしても構わないのかもしれないが、それが
人々の期待した通りの打開であるかというと、
そうは思わない人も少なからずいるだろうし、
中にはそれ以前の方が良かったと後悔する人
までが出てくるかもしれないし、そういう意
味で政治的な政権交代によって現状の打開を
目指すことはできるかもしれないが、目指し
た結果に関してどう思うかは、そんな期待に
どんな幻想が含まれているかによって評価が
分かれるところなのではないか。いずれにし
ても現状から現状の打開が起こる限りは、打
開とともに現状と地続きな面も維持されて継
続される可能性があるわけで、そうなると独
裁から新たな独裁が生まれたり、政権交代に
よって現状の維持が図られたりすることにも
なって、そうした現状の打開こそがまやかし
としか思えないような事態を招いてしまうわ
けだ。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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