文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2018.7.8 「型通りの動作」

2018/07/09

 理論と実践とは一応は対立する概念だが、
それなりに結びつく概念でもあり、理論に基
づいて実践を行えば何らかの結果を得られる
だろうし、また実践から何らかの理論を導き
出すこともあるのだが、どちらにしてもそれ
だけではわかりにくい動作であり、何らかの
結果が出るまでは無駄なことをやっているよ
うな気になるだろうし、実際に結果が出なけ
れば無駄なままになってしまう可能性もある
だろうし、だからこそこれまでやってきたこ
との中で、うまくいっていることをまた繰り
返そうとするのだろうし、実際にもそんなこ
とをやっていることが多いわけだが、そうし
た繰り返しが伝統を作るわけで、同じことを
延々と繰り返すことで動作が安定して、そこ
から恒常的に利益を得られるなら、やはりそ
んなことを繰り返す成り行きになるだろうし、
全く新しいことをやって失敗するよりは、う
まくいった実績のあることをやった方が確率
的にもうまく行く可能性が高いわけで、また
繰り返していくうちに技術的なノウハウも蓄
積するし、そうやって確実に成功するやり方
が確立されるわけだ。もちろん状況が変われ
ば条件も変わって、うまくいかなくなること
もあるのだが、うまくいっているうちはそれ
を繰り返そうとするだろうし、うまくいかな
くなってきても、執拗に繰り返されることも
あるわけだが、そうなるとそうした活動が次
第に衰退傾向になるわけで、それでもとりあ
えず続けられる限りはそんなことを続けよう
とするだろうし、技術的な蓄積も富の蓄えも
あれば余力があって、そういうことを行う成
り行きが可能な限り繰り返されることになる
のではないか。それが何を意味するのかとい
えば、行為としての動作の安定に結びつくわ
けだが、同じように安定して繰り返されるこ
とによって、それによって利益を得る勢力も
不利益を被る勢力も固定されて、力関係とし
てはそこから利益を得る勢力の優位が揺るぎ
なくなるわけで、その一方で不利益を被る勢
力の劣勢も固定化されるだろうし、そこで格
差が固定するわけだが、そうしたことが行わ
れているうちは、それに連動して力関係も固
定されて安定するだろうし、ではなぜ恒常的
に不利益を被っている勢力がなくならないの
かといえば、そうした勢力は他から利益を得
ているから勢力を維持できるわけで、その利
益を得ている方面では、それらの勢力が優位
を築いているわけだ。結局そうやって様々な
方面で様々な勢力による縄張りが設定されて
いて、自分の縄張り内では優位を築いて主導
権を握っている限りで、それなりに安定した
収益が確保されていて、そうした縄張りを持
っている勢力はそれなりに力を持っているわ
けだが、安定した縄張りを持っていない勢力
は力も弱く、社会の中で弱小勢力として不安
定な地位に甘んじていて、それに比べて縄張
りを確保している勢力が収益が安定している
から、それなりに力を持った勢力として社会
に対する影響力もあるだろうし、他から自分
の縄張りを荒らされないためにも、組織的な
防衛に力を入れているだろうし、ちょっとや
そっとでは縄張りを手放そうとはしないだろ
うが、外部から何らかの攻撃にさらされても、
相手が弱小勢力ならびくともしないだろうし、
力のある勢力が攻勢を仕掛けてきたら、勝算
があれば戦うかもしれないが、味方の被害も
尋常でないようなら、適当なところで手打ち
をやって、交渉や取引などによって妥協や利
害調整を図ろうとするのではないか。

 そうしたことをやっているのは何もヤクザ
やギャングだけではなく、企業などの民間の
団体や行政などに携わる各省庁にも固定化し
た縄張りがあるだろうし、不祥事などが明ら
かになって、たとえメディア関係者などの外
部からの批判にさらされても、身内意識が強
く結束が硬ければ、批判を真摯に受け入れよ
うとはしないだろうし、明確な違法行為があ
っても身内を守ろうとする傾向があるのでは
ないか。そして利害関係のない人や勢力から
の提言や批判などは聞く耳を持たないだろう
し、あくまでも身内とみなしている関係者だ
けで物事を進めようとするだろうし、そうし
た傾向は徹底していて、そうしたことを繰り
返してきたからこそ、現状の勢力を維持でき
ているという自負もあるだろうし、ちょっと
やそっとではそういうやり方を改めないのは
当然のことかもしれないが、組織の在り方と
しても他の組織との関係にしても、同じ状態
を固定しておいた方が同じことを繰り返せる
し、実際にそうやって安定した収益や動作を
保ってきた経緯があれば、簡単にはそれを変
えられない事情が生じていることは確かであ
り、現実に変える必要が生じない限りは変わ
りようがないのだろうし、そうしたシステム
として安定している状態が続いていく限りは
そのままとなってしまうだろうし、たとえ不
都合なことが生じていて問題点が指摘されて
いるとしても、指摘しているのが身内でない
限りは聞く耳を持たず、組織的な指揮命令系
統の中で指示が出されたらそれに従うことが
あるかもしれないが、そうした手続きを経な
い指摘では動きようがなく、あくまでも通常
の手続きの範囲内での動作を優先させるだろ
うし、それが組織として守らなければならな
い動作であり、それ以外の規定にない動作は
行わないことが、組織としての規律を守る上
で最も優先すべき重要なことになるのではな
いか。そしてそうしたことが滞りなく行われ
ている限りで組織形態を維持できるのだろう
し、例外的な動作を極力なくすことが組織的
な動作の周知徹底につながるわけで、それが
柔軟性のない硬直した組織形態として批判さ
れても、組織としての目的が規定通りの動作
を滞りなく繰り返すことだとすれば、その目
的に準じている限りで何の問題もないわけで、
たとえそうした動作によって間違ったことが
行われていても、動作自体が規定通りならば
問題のないことになり、その逆に結果的に正
しいことが行われていても、規定にはないこ
とが行われていればそれが問題となるだろう
し、やっていることの内容よりもやっている
ことの動作や手続きが重視されて、そうした
形式レベルでの動作の正しさが求められるよ
うな傾向になるのではないか。それが意味す
るところは、官僚特有の空疎な手続き論の優
先であり、ともかく形式に則った動作が正し
い動作であり、形式から外れた動作であれば、
たとえ正しい内容であっても問題視されるわ
けで、まずは型通りの手続きに則ったことを
やらないと、組織としての示しがつかず、規
律が保たれなくなってしまうと、組織の存在
意義が薄れてしまうわけで、別に組織形態を
とらなくてもできるなら、何も組織を通して
行なう必要がなくなってしまうだろうし、そ
うした組織形態の利点を生かして行う動作で
あればこそ、そうしたことを行なう上で規律
や手続きが必要となってくるわけで、組織と
して優先されるべきはやっていることの内容
よりは、組織的な動作そのものとなってきて、
組織だからこそ行える動作でないとならない
わけだ。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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