文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

全て表示する >

彼の声 2018.7.4 「同意に基づいた権力」

2018/07/05

 たぶん社会は何らかの機構によって管理さ
れるものではなく、政府は国家という枠組み
を管理統治していることには違いないが、そ
れは一つの行政単位としての枠組みであり、
管理という概念が何を意味するかは微妙なと
ころかもしれないが、そこで法律に守られた
制度を管理していることになるわけだが、そ
れで社会全体を管理しているかというと、必
ずしもそういうわけではなく、ただ法律によ
って規定された決まりを人々に守らせようと
しているわけで、それを管理と呼ぶのであれ
ば、確かにそういうレベルでの管理はされて
いることになるだろうが、何か確固とした実
態があるとは言えないのかもしれないし、人
人の意識の中で制度に従っていたり法律を守
っている感覚があれば、行政による管理を受
けていることになるのだろうが、それも実際
に人の動作によって示されている範囲内では
管理が成り立っていることになるが、そうい
うことを特に意識していなければ別に管理を
受けている感覚はないだろうし、また動作と
しても制度に従わずに法律も守っていなけれ
ば、管理に逆らっていることになるだろうし、
そういう意味で管理が成り立っていない面も
あるわけで、実際に警察権力によって強制的
に従わされているような場合を除けば、人の
行動や言動の中には行政による管理から外れ
ている面もかなりあるのではないか。それで
も行政としては何らかの決まりを作って、そ
れを人々に守らせようとしているわけで、そ
こで人々が行政の定めた決まりを守っている
実態があれば、それによって行政による管理
統治が成り立っていると言えるわけだが、決
まりにも様々な種類や程度があるだろうし、
特に守っている感覚を伴わないような決まり
もあるのかもしれず、それに関してはそもそ
も人々が行政が定めた決まりの全てを知って
いるわけではなく、また特に行政が定めた決
まりでなくても、慣習として守っている決ま
りさえあるわけだから、またそれが慣習にな
ると意識して守っている感覚さえ希薄で、感
覚として何を意識しているわけでもなく、た
だ普通に暮らしている感覚しかなくても、意
識しないところで行政の定めた決まりや慣習
としての決まりなどを守っている場合まであ
って、だからと言ってそれが行政による管理
統治が有効に機能している証しとは言えない
だろうし、そういう面も含めると、行政機構
による国家の管理統治といっても、その程度
には様々な水準があるだろうし、中には国民
に向かって特定の法律を守ることを周知徹底
させるような成り行きもある一方で、特に何
もやらなくてもほとんどの国民が何らかの法
律を守っている実態もあるだろうし、一概に
管理統治といってもそういう面で程度や強度
に幅があるわけで、それを政府による管理統
治が国家の隅々にまで行き届いていると捉え
てしまうと、何かそうではない面がいくらで
もあることを考慮していないにことになって
しまって、そういうところで認識にずれが生
じてしまうだろうし、管理統治という実態に
関して、その程度に様々なレベルがあること
をわかっていないと、政府や国家という存在
に関しても、何か誤った認識が生じてしまう
のかもしれず、またそうした誤解によって行
政の力やその政治的な権力を過大評価してし
まう傾向も出てくるのではないか。

 普通に考えるなら政府は法律に基づいて活
動することしかできないだろうし、もちろん
そこには法律を破る行為も含まれてくるわけ
だが、制度を維持するためには時には法律を
破る必要も生じてくるわけで、そこで生じて
いる権力関係の中で権力を行使する時には、
そこに関わってくる人や集団が権力の行使に
関して同意する限りで権力が行使されるわけ
で、同意しなければ抵抗が生じて、権力の行
使を阻止しようとする動作も生じてくるわけ
で、そうなるとその場で力の強い方の行為が
勝るわけだろうが、それも時には法律に照ら
して行為の正当性を主張する場合もあって、
権力が行使される成り行きにも、何事も有無
を言わせぬ強引なやり方が勝るわけでもなく、
中にはやろうとしていることに関して論理的
な整合性に訴えかけて、同意を形成するよう
な成り行きもあるわけで、あからさまな武力
行使にしても、武力行使が可能な条件を満た
さないと行使をためらう場合も出てきて、そ
こにも決まりを守るように仕向ける動作が生
じるわけで、条件を満たさないのに武力行使
をしてしまうと、それを正当化できなくなっ
て、場合によっては罰則規定に該当して懲戒
の対象にもなるだろうし、そういう意味で無
制限な権力の行使というのはあり得ず、その
ほとんどはあらかじめ決められた条件に合う
限りで、権力の行使が認められるわけで、そ
れ以外では権力の行使自体が違法であったり
過剰であったりする場合が出てきて、そうな
ると正当性のない行為となって、違法な権力
を行使した側が罰せられる事態も出てくるわ
けだ。そしてそういう意味では政治的な権力
は万能ではなく、そうであるからこそ、それ
をやるに際して同意を求められることが多い
わけで、そうした面では何よりも合法性や合
理性が求められて、やっていることの論理的
な整合性も周囲の関係者の同意を形成する上
で有利となるだろうし、できるだけやってい
ることに関して同意してくれる味方を多く集
めた側が、有利に事を進められる成り行きに
もなるわけで、そして味方となってくれた人
や団体には、何かの時に特別な取り計らいを
するような成り行きにもなってくると、味方
となってくれた信頼できる仲間との間で親密
な関係を維持することが、権力を行使しやす
くなるような環境の整備にも役立ち、そうな
ってくるとやっていることの合法性や合理性
に代わって、便宜供与などの利害を共有する
ことの方が優先されてくるだろうし、そうい
うところから不祥事などの原因となる不適切
な関係が生じてくるのであり、そういう成り
行きが高じると、場合によっては法律を捻じ
曲げてまで、懇意の関係者に有利な取り計ら
いをするような事態にもなってきて、それが
合法性や合理性よりも優先されることについ
ては、特に罪悪感も感じられなくなってしま
うのかもしれず、そういうところからも政治
的な権力を過大評価してしまう傾向が出てき
て、本来なら法律や制度に基づいて行使され
る権力が、肝心の法律や制度よりも優先され
るようになってくると、それが本末転倒な事
態であるとしても、やはり感覚が麻痺してく
るわけで、何か権力の万能性を信じてしまい、
それが周囲の人や団体などの同意に基づいて
行使されている実態を忘れてしまうわけだが、
そうした仲間内だけで通用している論理が有
効な範囲は意外と狭く、その期間も思ったほ
どは長続きしないのかもしれない。 

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。