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彼の声

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彼の声 2018.6.10 「現状の妥当性」

2018/06/11

 人は社会の中で様々な制約を受けながら暮
らしているはずだが、制約というのは関係か
ら生じるわけで、人と人との関係、さらに人
と集団との関係、そして集団といっても、何
らかの組織形態や仕組みや制度を伴った機構
と関係することから制約が生じてくるわけだ
ろうが、中には人為的な関係ではなく人と自
然との関係とか、どうにもならないような関
係もあるだろうが、そうした関係の中で利益
や糧を得ているところでは、関係を解消する
わけにはいかないだろうし、解消するのと引
き換えに利益や糧を失うことになるわけだか
ら、どうしても関係を解消したいのなら、他
との関係から利益や糧を得なければならない
事情が生じるだろうし、そうやって新たな関
係を構築できても、そこからもそれなりの制
約が生じてくるわけで、結局自分の側に有利
な関係を構築したいのだろうが、それは相手
の方でもそう思っているだろうし、そうなる
と関係を結ぼうとする双方の間で平等な関係
を構築できればいいのかもしれないが、そう
なるとそうした関係から利益や糧が生じるこ
とになるかというと、その辺が難しいところ
だろうし、人為的な関係から搾取することが
できなければ自然から搾取する成り行きにな
りそうだが、自然から搾取するにしても人為
的な関係を構築して、そこから協力して自然
から搾取するような成り行きになれば、人為
的な関係の部分でなるべく平等な関係になる
ような努力が求められるわけだろうが、何ら
かの機構を伴った関係になると、当然のこと
ながら機構側が有利となるような関係になら
ざる得ない面が出てくるだろうし、そうでな
いと機構側がその利用者を管理できなくなる
わけで、そんな機構に管理されることになっ
た人は、それなりに機構から制約を課されて、
それを遵守しないと機構を利用できないこと
にもなるだろうし、そんな関係から機構が成
り立つ限りにおいて、人と何らかの機構との
関係の中では平等とは言えない面が必然的に
出てくるわけだが、機構側もそれを管理する
側の人の労働によって成り立っている面もあ
るわけだから、管理する側の人と利用する側
の人とが協力して、なるべく双方にとって不
都合が生じないような機構の仕組みを作って
いけばいいのだろうし、政府や地方自治体な
どの公的な機構でもそうした試みが浸透して
いけばいいのだろうが、ただ漠然とそんなこ
とは言えるかもしれないが、具体的に何をど
うするかでなかなか実現が難しくなってくる
だろうし、実際に公的な機構が徴税によって
利用者から搾取を行なっている実態があるだ
けに、根本的には両者の間で対等な関係とは
なり難い面があるわけで、そうしたところで
不平等な関係を改めるわけにはいかない事情
が生じているわけだが、現状の関係というの
が様々な面で均衡状態にはなっているだろう
し、確かに他から搾取されている面があると
しても、他を搾取している面があるから均衡
を保っていられるだろうし、しかも実質的に
利益や糧を得ているわけだから、現に生きて
いて生活も成り立っていて、そういう現状を
考慮すれば、搾取されている面より搾取して
いる面の方がまさっているわけで、そうした
人間が世界中で数十億人もいるわけだから、
人間同士では不平等な関係が成り立っていて
も、全ての人為的な関係を相殺してもなお自
然から搾取している部分があるから、現実に
人がそれほど多く生存できているわけだ。

 そうだとしても人も自然の産物に過ぎない
わけだから、人為的な部分からの搾取と自然
からの搾取を区別すること自体が、あまり正
当性のあることとは言えないのかもしれず、
人為的な部分のからの搾取を悪いことだとは
言えない面もあるだろうし、そういうことに
関する判断が微妙になってくるのかもしれな
いが、一応の判断基準として、法律や制度な
どに関する面からは人の同意を経ない暴力的
な搾取は認められないところだろうし、また
契約などの同意を経た上での搾取であっても、
理不尽な面があれば非難されるだろうし、具
体的にどのような面が理不尽なのかと言えば、
搾取によってひどい境遇に追い込まれたり、
搾取する側が暴利を貪っていると判断されれ
ば、そうした搾取に正当性が生じることはな
いのだろうが、その一方で合理的かつ正当な
搾取によって巨万の富を蓄えることに成功し
てしまうと、そうした成功者と他の人との間
に貧富の格差が生じてしまうから、そうした
状況が好ましくないと判断される傾向もある
だろうし、結局は何事も極端な状況になって
しまうと好ましくないわけだろうが、社会の
中で人が何らかの成功を収めることは、その
極端な状況を作り出すことにつながるわけで、
そうやって成功を目指すことが奨励されてい
る一方で、その結果として格差社会になって
しまうと好ましくないと判断されるわけだか
ら、それに関しても微妙な認識や判断が求め
られるわけで、表立って両者の間に矛盾が生
じているとは見なされないだろうし、それと
これとは別々のことであって、何らかの分野
で成功を収めた人が世間から賞賛を浴びるの
は当然のことであり、その一方で極端な格差
社会が出現するのも問題とされるわけで、な
るべく両者を絡めて語らないようにすればい
いわけだろうが、それよりは巨大なグローバ
ル企業が節税対策によって税金の支払いを逃
れていることが問題視されたり、金儲けに成
功した人たちがタックスヘイブンを利用して
徴税逃れをしていることも問題視されること
になるわけで、とりあえず金儲けに成功する
ことは許せるが、課税を逃れることは許され
ないというところでコンセンサスを得るのが
妥当なところとなって、それが徴税を行なう
行政機構の立場や正当性を反映した論理とな
るわけだろうが、そうした行政機構の存在が
民衆の同意を得ていることが、制度面でも法
律面でも強調されるところだろうし、民衆の
同意を背景として行政機構が徴税を行なって
いることになっているわけで、それが選挙で
選ばれた民衆の代表者たちが議会や政府の実
権を握っていることに表れているわけだろう
し、そういう仕組みを維持する上でも選挙で
民衆の代表者を選ぶことが必要となるわけだ
が、確かに理屈としてはそうなのだろうし、
何かそれが筋の通った理屈だと言えないこと
もないわけだが、現状に至るまでの成り行き
が理屈通りのことを示しているのかというと、
必ずしもそうは言えない面もあって、それは
現状を正当化するために後付け的に理屈が編
み出されてきたとも言えるわけで、そうした
理屈が大前提となって現状を成り立たせてい
るわけでもなく、その証拠に選挙の当選者が
民衆の代表者と言えるかどうかも怪しいとこ
ろだろうし、政府や地方自治体が民衆の同意
を得て徴税を行なっているという建前も、特
に同意しているとは思っていない民衆が大勢
いるだろうし、そんなところで疑問や疑念を
抱いていたらきりがないわけだが、少なくと
も現状で成り立っているある程度の均衡状態
を壊す必要も壊せるわけでもないだろうし、
そうであるなら後付け的に加わっている現状
を正当化する論理にも、ある程度の妥当性が
あるとみなしておいても構わないわけだ。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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