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彼の声

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彼の声 2018.5.25 「批判の限界」

2018/05/26

 国の体制というのは政治体制を指すわけだ
が、政治体制といっても政府による行政を管
理統括する仕組みといえば、どこの国でも大
して変わりはないだろうが、問題は民主的な
選挙によって選ばれた代表者が政府や議会を
構成しているか否かで違いが出てくるはずだ
が、それが形ばかりの形式的なものであろう
と、一部の特殊な王国を除いたほとんど国で、
選挙によって代表者を選んでいることには変
わりないのかもしれず、そうした制度によっ
て国の管理統治が行われている限りで、民衆
の要望を含んだ民意も制度に則った形で国政
に反映するわけだが、そうした成り行きの中
で形成される民意というのも、誰か特定の人
が抱いているような要望ではなく、行政の官
僚機構がお膳立てするような政策を議会の場
で審議する過程で、何かそれらしい意見や主
張などが議員によって発せられて、それが政
府側の答弁者との討論の中で何らかの傾向を
伴って、おぼろげながら民意との兼ね合いが
議論されるわけだろうが、はっきりしたこと
は今ひとつよくわからないような内容となっ
ている場合が多いだろうし、結果的に政府側
の要望がそのまま何の修正もされずに議会で
議決されるわけでもないのだろうが、大体は
玉虫色の決着となって、何かしらこれまでの
制度に若干の変更が施されたような感じにな
れば、それで改革が成し遂げられたことにな
ってしまうだろうし、ほぼ現状維持に近いよ
うな政策や法案の内容であっても、それを批
判する側からすれば、すぐに改悪だとか主張
せざるを得ないような内容だとみなされてし
まうのかもしれないが、そうやって何かしら
議会で決めたことが政府を通して実行される
と、制度的には一応の格好がつくわけで、そ
れが実質的に大した効果も上がらなければ現
状維持となるわけだが、政府の行なった政策
によって世の中に劇的な変化が起こることは
あまりないだろうし、それを批判する側から
は、何らかの悪法が制定されて民衆の苦しみ
が増えたような主張がされるわけだろうが、
そんなふうに実際に政府の政策によって世の
中に何らかの弊害がもたらされているとすれ
ば、選挙で政権批判をする勢力に有利な結果
がもたらされればいいわけだが、そうならな
ければ制度的には政府の政策が民衆の信任を
得たことになってしまうわけで、そうした単
純な制度的な理屈を踏まえておけば、その途
中で民意を捻じ曲げるような屁理屈を煽動す
るような主張を真に受けずに済むのかもしれ
ないが、メディアから伝わってくるのはそう
した屁理屈がほとんどかもしれないし、屁理
屈を考慮せずに普通に考えれば、政府の政策
を信任できなければそれを批判している勢力
に投票すればいいだけのことなのだろうが、
たぶんそれができない人が多ければ現状維持
的な選挙結果になるだろうし、別にそれが悪
いことではなく、制度的に選挙結果が現状で
政権を担当している政治勢力に有利な結果と
なれば、政府が信任されたことになるわけだ
から、それ以外のことではないと捉えておく
のが無難なところなのではないか。まかり間
違ってもそうした結果を政府を批判している
勢力のせいにしてはまずいだろうし、政権批
判をしている勢力を批判するのは構わないが、
そうであるなら政権を支持していると表明す
ればいいことなのかもしれないが、それがで
きない人が多すぎるのかもしれない。

 そうやって制度的には単純な選択しかでき
ないわけだが、考えていることは制度とは交
わらないのかもしれず、民衆が個人として制
度的な民意に従う必要はないのかもしれない
し、メディアなどが行う世論調査を通じても
たらされる民意が選挙結果を左右することが
あるとしても、個人的には選挙とは無関係に
生きているつもりの人もいるだろうし、国の
政治体制とどれほど結びつきを意識したとこ
ろで、政府の政策とその人の生活が無関係に
思われるようなら、そう思っている限りで政
治的な無関心を装えるのかもしれず、そうや
って何とか政府から逃げ切れたと実感できれ
ば、その実態がどうであろうと、意識の上で
は政治とは無関係な生活を送っていけるのか
もしれないし、それが思い違いや勘違いであ
っても、そう思っている限りでそうした姿勢
を維持できるだろうし、実際に世の中が平和
で経済的にも恵まれた環境の中で生きていれ
ば、普通に考えて政治的な要望のない心境で
いられるわけで、そんな人なら政府批判をし
ている勢力を支持しなくても構わないのかも
しれず、実際に批判勢力が問題視しているよ
うな、政府の政策によって弊害を被っている
人たちがほんの少数に過ぎないとしたら、や
はり批判勢力の支持者も少数派にとどまるの
かもしれず、そうなれば選挙で批判勢力が躍
進することはあり得ないだろうし、実際に政
府を批判しているのはいつも少数派にとどま
ってしまう情勢なのかもしれないが、中には
政府の政策によって弊害を被っているわけで
はないが、弊害を被っている人たちに同情し
て批判勢力を支持している人もいるだろうし、
そんな人たちが世の中の多数派を構成できれ
ば、批判勢力に票が集まって議会で主導権を
握れるような勢力に躍進して、政権を担うよ
うな成り行きにもなるのかもしれないが、そ
うなるにはいかにして多数派を味方に引き入
れるかが課題となってくるわけで、もちろん
そんな課題があるとは意識できない場合もあ
って、ただ政府の政策の問題点を指摘するこ
とだけに情熱を傾けてしまうような成り行き
になってしまうこともありうるわけで、そう
なるとそれに対抗して自分たちで独自に掲げ
ている政策にも何かしら問題点があることを
見落としてしまうのかもしれないし、何かし
ら不都合な点のない政策などあり得ないのか
もしれず、現状で不都合な点があるから現状
を改革しようとしていることが確かだろうが、
改革しようとする過程でも何かしら問題点が
出てくることはあり得るだろうし、そうした
点を改善しながら現状を改革していかなけれ
ばならないだろうし、不都合な点を直せば改
革が成功するとは限らないところが、改革の
難しいところだろうし、政府の政策の問題点
を指摘している段階ではまだそこまで至って
いないわけで、それだけでは広く民衆の支持
を得るには至らないだろうし、そして民衆の
支持を得るにはどうしたらいいかという問い
に正しい答えなどないのかもしれず、ただ言
えることは現状で政治的な主導権を握ってい
る勢力が、制度的には民衆の幅広い支持を背
景として政権を担っていると言えるだけで、
それらの勢力も政権を担うにはどうしたらい
いかという問いに対して正しい答えを持って
いるわけではないし、成り行き上そうなって
いることに対して、ではどうすればそうなる
かという問いを立てることはできないのかも
しれず、だから政府批判を行なっている政治
勢力にしても、現状で行なっている以外こと
はやりようがない状況なのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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