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彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2018.5.6 「制度の代表者」

2018/05/06

 人が生きて生活していれば、絶えず何かを
消費しながら活動しているのは誰にとっても
同じことだが、消費しながら利益を上げるに
は交換を行わないと手に入るものがなく、そ
の交換に際して利益を上げないとならないわ
けで、得るものと失うものの差額がプラスに
なればそれが利益となるわけだが、得るもの
は交換の相手から奪うものとなり、失うもの
は相手に差し出すものとなれば、より多く奪
えばそれだけ利益が大きくなるという理屈に
なるわけで、実際に特定の相手から奪うだけ
なら搾取になってしまい、普通は奪われてい
るだけなら得るものがなく、それでは生活が
成り立たず、普通に生きていればそんなこと
はあり得ないわけだが、資本主義経済の中で
は多くの人から微量に奪って、それを塵も積
もれば山となるほど大量に集めているから、
結果として莫大な利益となるわけで、しかも
奪っている過程においても消費を伴うわけで、
消費しながら生産して、生産しながら流通し
て、流通しながら販売して、販売しながら消
費していて、それらの活動が入り混じってい
て、そこから利益が出ているとすれば、結果
的にその大元においては自然から搾取してい
ることになるわけで、途中の過程で人と人の
間で奪ったり与えたりしている分は、そのほ
とんどが相殺されてしまうだろうし、実際に
自然から搾取した分が人が構成する社会の中
に行き渡っていることになるのだろうが、そ
れも理屈の上では交換の相手に価値の安いも
のを与えて、相手からは価値の高いものを奪
えば利益が出るわけだが、たとえ価値が安く
ても大量に集めて、それを合計すれば価値が
高くなるだろうし、お互いに相手に与えても
困らない程の少ない量を与えれば、いくら交
換によって奪われても大したことにはならな
いわけで、そしてそうした少ない量でも大勢
の人から少しずつ集めれば大量になり、結局
は多くの人たちが交換によって利益を奪われ
ているとしても、それが一人が奪われる量は
少ないから大したことにはならず、また普通
に生活が成り立つ程度には糧を得ているから、
実際に暮らしていける実態があるわけで、大
雑把に言えばそういうことにはなるだろうが、
実際に活動に従事して金銭的な賃金の類いを
受け取っている形態が、その活動の種類によ
って偏差があり、ごく少数の人たちが多額の
金銭を受け取っている一方で、その他の大勢
の人たちは少額の金銭しかもらえないから、
そこから貧富の格差が生まれるのは当たり前
のことなのだが、そこでいかにして多額の金
銭を受けっている実態を正当化するかに関し
て、権力の行使が行われていて、そのことに
関して文句を言わせないような制度が構築さ
れているわけで、そこに至る過程で様々な経
緯から交渉や取引が積み重ねられた末にそう
した制度が構築されるわけで、それは今も絶
えず交渉や取引が行われつつ制度が維持され
ながら、その交渉や取引の結果に応じて変容
を被っていて、それらは絶えず変動を伴うよ
うな動的な制度となっているのではないか。

 人はそうした制度的な構築の過程で思考を
巡らせて、自らが社会の中で有利な立場を占
めようとしていて、その有利な立場というの
が、その中の条件の一つとしては制度的に多
額の金銭を受け取る少数者の立場であり、他
にも優先的に何かを行える立場というのが様
様にあるわけだが、そうなる過程で競争が起
こって、その競争に勝ち抜いた少数の者がそ
の立場を占められるわけだが、そうした立場
も社会の中の役割分担としてそうなっている
に過ぎず、別にその立場を占めたからといっ
て、そのこと以外で何か特別な存在になった
わけではなく、それに関してはそういう立場
を勝ち取ったのだから、他よりは優れている
と思いたいだろうし、実際に何か他より優れ
た面があったから少数の者がその立場を獲得
したと考えられるわけだが、それがその立場
を占有している人の存在を正当化できる理由
となれば、その立場を獲得できなかった他の
人たちも納得するかもしれないが、当然それ
に関して不満がある人たちは納得しないだろ
うし、自分たちが選ばれなかった否定的な理
由を想像してしまうわけで、そんなところか
ら社会の中で軋轢や対立のきっかけが生じる
のかもしれないが、なぜ制度的にそうした立
場が必要なのかといえば、制度が人々を代表
して何かをやる役割を設けているから、その
代表者が制度の中で優遇される傾向になるわ
けで、そうした代表者を制度が必要としてい
るわけだが、代表者が誰でも構わないわけで
はないだろうし、他の大勢の人々を代表する
立場であるからには、それらの大勢の人々か
ら支持されるような人でないと困るわけで、
そうでないと人々が代表者の言うことを聞い
てくれないだろうし、そうなると制度が立ち
行かなくなってしまうわけで、要するに代表
者は自らが代表となった制度に人々を従わせ
る役割を担うわけで、代表者が制度に従うよ
うに仕向けるから、その代表者を支持する人
人が制度に従うことになると言えるわけだが、
では代表者としての役割がない制度であって
も、人々は制度に従うことになるかという疑
問も湧いてくるのだが、果たして代表者のい
ない制度が世の中に存在するだろうか。結局
制度というのはそれに従って人々の活動が伴
うわけで、そこに何らかの制度があれば、必
ずその制度の存在を世の中に知らしめる役割
を担う人が必要だろうし、その制度の存在を
知らせてその制度へと人々を誘い込む役割を
担う人が必要となるわけで、そうした役割を
担う人がその制度の代表者だと言えるだろう
し、また特定の制度を管理運営する主体とし
て何らかの団体が設立されれば、当然その団
体の代表者が必要となるだろうし、制度が人
や集団によって管理運営されている限りは、
その代表者の存在が必要不可欠となってくる
のではないか。そしてそれが制度ではなく慣
習となると、その中で一定の役割を担う人が
特別な存在でなくても構わない事態も想定で
きるが、そんな慣習を世の中に広めようとす
る活動が生じてくると、そうした活動を担う
団体が結成されて、やはりその団体の代表者
が必要となってくるわけで、それが別に広め
ようとしなくても自然に世の中に広まってし
まうような慣習なら、特にそうした団体が存
在する必要もないわけで、団体が不要ならそ
れを代表する役割も不要となってくるわけだ。
 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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