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彼の声 2018.4.29 「機械の改良」

2018/04/29

 機械が決まり切った動作を繰り返すと、そ
こで想定内の成り行きが生じるわけだが、人
が機械の動作に求めているのは、想定した範
囲内で物事が動くことであり、想定を超えた
事態が起こることではないのだが、時として
想定を超えた事態が起こると、それは事故の
類いとみられることが多いわけで、そんな機
械的な動作がもたらす結果としては、想定内
の正常な動作と想定を超えた異常な動作の二
種類の動作となるわけだが、機械からもたら
される結果がそうだとしても、そこに人の思
惑が絡んでくると、何かそれ以外の結果をも
たらそうとする動作が生じてくるわけで、人
は機械を使って当初には想定されていなかっ
たことをやり始めるわけだ。要するに機械を
改良して、それまで以上の結果をもたらそう
とするわけだが、そんなことを行う過程にお
いて思わぬ副産物が出てくることもあるだろ
うし、それは異常な動作でも事故でもなく、
正常な動作であるのに想定とは違った結果が
もたらされて、しかもその結果がこれまで以
上の結果をもたらせば、結果的に機械の性能
が改良されたことになるだろうし、また副産
物としてもたらされた物事に利用価値があれ
ばなおのこと機械の改良に伴って成果が上が
ったことになるわけだ。そうやって人は機械
を使いながらも常に機械そのものを改良しよ
うとするわけで、いったん機械が出来上がっ
てしまったらそれで終わりではなく、絶えず
その機械を点検しながら改良の可能性を探っ
ているわけで、その機械自体が決まり切った
動作を繰り返すにしても、その機械が改造さ
れたり、あるいは改良された新しい機械に入
れ替えられると、それまでとは違った動作が
加わって、場合によっては当初の想定をはる
かに超えた結果がもたらされることもあるだ
ろうし、また何かの拍子にそれまでにはなか
った新機能が加わって、新たな成果がもたら
されることもあるかもしれず、さらにそうし
た改造や改良に伴って蓄積された技術を応用
して、全く別の用途の機械が生み出される可
能性まであるだろうし、そうやって機械自体
の進化や変化が起こるわけで、それはその機
械が使われ出した当初の状況からすれば想定
外の事態であり、誰も予測していなかった事
態がもたらされていて、しかもそうした想定
外の事態にも機械を作る側も使う側もそれな
りに対応しているわけで、対応しているから
こそそうした機械が作られて使われている実
態があるわけだ。要するに機械の進化や変化
とともにそれを作る側も使う側も変わってき
ているわけで、ただそれに気づいていないだ
けで、それが対応できる範囲内での変化だか
ら気にとめる必要さえなく、それは当たり前
のことだが、作ることが可能で使うことが可
能な機械がそこに存在しているわけで、それ
以外の機械が存在できるはずもないわけだが、
フィクションの中では人の想像力の赴くまま
に奇想天外な機械が夢想されるだろうし、中
にはそんな夢の技術を実現しようとしている
人もいて、稀にそうした技術が実用化されて
人の生活様式の大変革をもたらすこともある
わけだ。

 結局機械というのは作っているうちも新た
な必要が生まれるし、使っているうちにも新
たな必要が生まれて、それが機械の改造や改
良の場にフィードバックされるわけで、人は
機械を作りながらも使いながらも、機械の新
たな可能性を模索しているわけで、また人は
機械を作り続けながらも使い続けながらも、
機械を作ったり使っている人自身の変化が促
されるわけだ。そうやって機械の動作に対応
しながらも、そこから逸脱する新たな可能性
を模索しているわけだが、それが意図してそ
うしているわけではなく、何らかの思惑があ
ってその思惑通りに事を運ぼうとしているわ
けでもなく、機械を作っているうちに、そし
て機械を使っているうちに、何かそれまでに
はない新しい発想が生まれてきて、それを実
現するために機械に改造や改良を加えるわけ
で、また機械の使い方を工夫して、それまで
にはなかった結果をもたらそうとするわけで、
そうした成り行きの中ではかえってこれまで
通りの意図や思惑にこだわっていると、機械
の改造や改良や使い方を工夫する機会を逃し
てしまうわけで、そうしたこだわりをいった
ん捨てないと、なかなか新たな発想を思いつ
くには至らないわけだが、たぶん意識してそ
うしようとしているわけではなく、機械を作
っているうちに、そして機械を使っているう
ちに、自然とそうした創意工夫がもたらされ
るような成り行きが生じてくるのだろうし、
それは実際に機械を作ったり使ってみないこ
とにはそういう成り行きにはならないわけだ
から、そうした実践活動の中から何らかの変
化が生じてくるわけだ。そしてその変化が思
惑通りの変化ではないのはもちろんのこと、
自分自身をその変化に対応させなければなら
ないわけで、変化に対応できればそれが何ら
かの成果となって現れてくるのだろうし、そ
うしているうちにもその場で起こっている事
態や成り行きへの対応力が身について、それ
が状況の変化に対応できる柔軟性となって、
それがその人が身につけた新たな機能にもな
るわけで、それだけ技術的にも以前よりは高
度な動作が可能となっていることにもなるの
ではないか。そうやって機械の改造や改良と
ともに創意工夫を伴った実践活動が行われる
わけだが、一方でそれはそうした技術革新の
停滞とともに人の動作もマンネリ化してしま
う危険性も含んでいて、同じ機械を延々と作
ってそれを同じ使い方で延々と使っていると、
それ以上の創意工夫が望めないわけだが、そ
れは安定を求める意識と並行して生じる動作
なのかもしれず、意識して固定観念の中に留
まろうとしたり、意識して固定した動作から
外れないように心がけたりして、そうしたこ
だわりを守っていれば済んでしまうような環
境が生じてしまうと、そこで進化も変化も止
まってしまって、それ以上の変化が期待でき
ないような成り行きになってしまうのかもし
れず、そうした風潮を助長しているのが、集
団的な同質化の蔓延だろうし、変化が生じる
ような萌芽を片っ端から摘み取ろうとして、
何とか現状を維持しようとするわけだろうが、
少なくともそうしたやり方にも限界があるこ
とは確かであり、周辺の状況が変わってくる
と、意識して現状の維持に努めようとしても、
周囲との交流を完全に遮断できないわけだか
ら、そうしたところから必ず現状維持の姿勢
が破綻してくるのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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