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彼の声

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彼の声 2018.4.20 「持続的な効果」

2018/04/20

 行き過ぎた経済至上主義からもたらされる
のは、人も物も情報もひたすら効率的に機能
させる仕組みの追求となるのかもしれないが、
その一方で何のために経済効率を追求してい
るかに関して、その目的が利益を上げること
以外にはあり得ないだろうが、その利益が誰
にとっての利益となるかについてはよくわか
らない面があるのかもしれす、企業が利益を
追求しているとしても、企業内で働いている
労働者にも商品を買う消費者にも利益がもた
らされないとは考えにくいだろうが、実態と
しては企業自体やその経営者や株主などの利
益を最大限に確保しようとすると、そのしわ
寄せが労働者や消費者に及んでくるのは明ら
かかもしれないが、労働者はともかく消費者
が商品に満足しなければ買ってくれないだろ
うし、少なくとも消費者には利益がもたらさ
れていると思いたいところだが、そう思わせ
るために企業が力を入れているのが商品の広
告宣伝だろうし、それについて悪い言い方を
すれば消費者を騙して買わせるようなやり方
にもなりかねず、もちろん企業側でもそれな
りの販売努力を行なっているわけだから、騙
している感覚にはなれないわけだが、営業担
当者が必死の売り込みを行なった甲斐あって、
商品が売れて利益を上げることができれば、
どう考えても正当なやり方で利益を出してい
るとしか思えないだろうし、そうした成り行
きが正当化されるのは当たり前のことなのだ
ろうが、果たして利益とは何なのかについて、
金銭的な利益以外にはありえないとは思えな
いのかもしれず、では他に何が利益なのかに
ついて何か説得力のあることが言えるかとい
うと、それは人の受け止め方にもよるだろう
し、そんなものが利益であるわけがないと言
われてしまえば、その通りとしか言えないか
もしれないが、例えば心理的な余裕が確保さ
れる状況がもたらされると、何か豊かさを実
感できるかもしれないし、またあくせく働か
なくても暮らしていけるなら、そうした生活
を実現していること自体が、そこに何らかの
利益がもたらされているから、余裕のある暮
らしが送れていることになるわけで、それも
具体的には金銭的に余裕があるからそうなっ
ているといえば、その通りだとしか言えない
だろうが、たぶんそれほど物質的に豊かでは
なくても、ほどほどのところで余裕を持って
暮らしていける場合があるだろうし、その辺
は気持ちの問題でしかないのかもしれないが、
広告宣伝に煽られてクレジットカードなどを
使って必要以上に商品を買い込んでしまい、
生活がぎりぎりのところでかろうじて成り立
っているような場合は、物質的には豊かかも
しれないが、経済的に余裕がないことは確か
であり、またその余裕のなさが心理的にも追
い詰められている感覚をもたらすだろうし、
そうなると商品を過剰に購入することによっ
て利益を奪い取られていることになっている
のではないか。

 結局は労働者としても消費者としても余裕
のない暮らしを強いられていること自体が、
心の余裕という利益を経済活動によって奪い
取られていることになるのかもしれず、一般
市民があくせく働いて商品を大量に購入させ
られている実態が、商品を製造して流通させ
て販売している企業とその関係者に利益をも
たらしていることは確かだろうが、そうなっ
ていないと金銭的な利益が生じないことも確
かであり、その金銭的な利益が一部の人たち
に偏ってもたらされているとすれば、ごく一
部の人たちには豊かな暮らしがもたらされて
いる一方で、その他大勢の一般の民衆には経
済的にも心理的にも余裕のないぎりぎりの暮
らしがもたらされていることになるのかもし
れないが、それも程度の問題でしかないのか
もしれないし、商品の購入を煽る広告宣伝を
真に受けないで、必要以上に買い込まないよ
うに心がけている人なら、人並みの収入しか
なくてもそれなりに余裕のある暮らしを実現
できているのかもしれず、そうであるなら単
純に収入の多い少ないとは別に、支出の多い
少ないも豊かさを実感できる尺度となるのか
もしれないし、また生活に関しての価値観の
違いによっても豊かさの実感が左右されるだ
ろうし、極端に収入の少ない貧困層でない限
りは、大半の人たちがそれなりに暮らしてい
ける程度の状態が保たれていれば、暮らし方
の工夫次第で余裕のある生活が実現できるの
かもしれないが、例えば結婚して家族が増え
て住宅や車などのローンを抱えている状況で
あれば、心理的な余裕などは生まれにくいだ
ろうが、それでも生活の充実感がもたらされ
ている場合はあるだろうし、仕事もせずに暇
を持て余している人との間で価値観の相違が
あるとしても、どちらの生活がいいかは人に
よって異なるかもしれないし、また広告宣伝
に煽られて欲しいものを買っていると思い込
んでいる人も、それなりに充実感や豊かさを
実感しているだろうし、そんなふうに生活の
質や内容に関して人によって傾向が異なるよ
うだと、それだけ多種多様な暮らしがあり、
その豊かさや充実度にも違いが生じているこ
とにもなるだろうが、そうやって価値観が人
によって異なる傾向を示していることが、世
の中の文化的な多元性を生じさせる可能性も
もたらすだろうし、しかも価値観が異なって
いても、それを巡って対立や争いが起こらな
ければ、平和な世の中が実現していることに
もなるのだろうが、広告宣伝や政治宣伝など
を利用して煽っている側からすれば、人々が
それを真に受けて一つの価値観に凝り固まっ
てくれた方が、より大きな利益にありつける
と考えているだろうし、実際にそれを目指し
て盛んに煽動しているわけだろうが、年がら
年中騒いでいると疲れてしまうだろうから、
やはりそうした煽動の効果も一時的なものに
しかならないのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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