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彼の声 2018.4.19 「出来事に絡んだ商機」

2018/04/19

 人が経済活動から利益を得ようとしている
のは当たり前のことだが、物や情報やサービ
スを売ったり買ったりすることだけからしか
金銭的な利益が得られないことも当たり前の
ように思われるだろうが、それ以上に経済活
動から何がもたらされているのかといえば、
金銭以外ではそれとの交換によって普通に物
や情報やサービスがもたらされていて、人々
がそれを一方では提供しながら、また一方で
は享受している現状の中で、人の暮らしが成
り立っているわけだが、それらの全てが売買
されているわけではなく、売買を介さないで
提供されているものもあり、また売買を介さ
ないで享受されているものもあって、全ての
活動が売買を通して成り立っているわけでは
なく、中にはただで提供されていたり、ただ
で享受されているものもあるだろうし、また
提供されたり享受されたりといった概念では
表現できないような活動もあるのかもしれず、
さらに活動とは呼べないような動作もあるか
もしれないし、そういう動作は動作として意
識されずに行われていて、人がそこで生きて
暮らしているだけでも何かやっているわけで、
それが売買などの経済活動には結びつかない
ことをやっている場合の方が多いのかもしれ
ず、そういったものはただ生産されて流通し
て消費されているだけで、それが売買を介さ
ないから金銭的な利益には結びつかないのだ
が、そうした利益を得られないからといって、
やりたいことをやっている限りで満足感を得
られ、また別にやりたいとは思わないことも
やっている場合さえあり、何かをやっている
という意識もなしにやっている動作もいくら
でもありそうで、そうした動作を金銭の授受
に結びつけることはできず、要するに商売と
しては成り立たないようなことを多くの人た
ちが現に行なっているわけだ。そしてそんな
利益をもたらさない行為を支えているのが、
売買を伴った経済活動だと言えるのかもしれ
ないが、逆にそんな行為によって経済活動が
支えられている実態もあるわけで、例えば人
が生まれたり死んだりすること自体は売買と
は無関係だが、そのような出来事に絡めて経
済活動が行われている実態もあるだろうし、
そういった便乗ビジネスが経済活動の全てだ
と言えなくもなく、もともとは何らかの出来
事を伴った人の活動に絡めて物や情報やサー
ビスなどを提供しようとするのが、商売の基
本だったわけで、世の中で何か出来事が発生
する度にそこに商機が生まれたわけだが、そ
れが資本主義経済が発達していくにつれて逆
転現象が起こったわけで、現代ではそこで商
売を成り立たせるために、何らかのイベント
を起こそうとするわけで、何か興味深そうな
出来事を人為的に発生させて、それに絡めて
物や情報やサービスの売り込みが行われるよ
うになったわけだ。

 たとえそんな歴史的な経緯があるとしても、
世の中で起こっている全ての出来事が商売に
結びつくわけでもないだろうし、資本主義的
な経済行為の担い手たちの活動内容がそうい
う傾向にあるとしても、民衆の中には出来事
を商売に結びつけようとする行為には反感を
覚えるような場合も出てくるわけで、さらに
商売に結びついている行為を妨害して、そこ
で商売が成り立たないようにしてしまう行為
も現にあり、またそこで行われている商売か
ら利益を掠め取って、自分たちが主導権を握
っている別の商売に利用しようとする行為ま
であって、それが商売となってしまうと利益
を奪い合う仁義なき戦いが繰り広げられてし
まうわけだろうが、果たしてそのような商売
に倫理を持ち込むことが可能かと言えば、や
りすぎを規制する立場の政府としては、一方
では産業を振興しておいて、もう一方では行
き過ぎた経済至上主義の蔓延に歯止めをかけ
る役割が求められているのだから、両義的な
ことをやらなければならないだろうし、それ
に対する最低限の対応として法律違反を取り
締まることが行われているのだろうが、さら
に特定の商売を保護する法律とか消費者の利
益を守る法律とかの制定となるわけだが、そ
れは議会と連携して行われることになるだろ
うし、そのような法整備には選挙などに絡ん
で民衆の支持を取り付けなければならないわ
けだが、そうした制度的な対応だけでうまく
いくわけではなく、最終的には民衆の自覚に
負うところが大きいだろうし、結局は民衆が
商売とは無関係な政治活動をどこまで支持で
きるかにかかってくるのかもしれず、それが
商売に絡んだ政治活動との間でどこまで区別
がつくかも問題となってくるのかもしれない
し、世の中の全ての出来事が商売に結び付け
られてしまうのが不快なら、少なくとも利益
を出さない政治活動を行なっている勢力を支
持するしかないだろうし、政治活動によって
経済的な利益を上げているような勢力は支持
すべきではないことになるのかもしれないが、
果たしてそれらの間で区別がつくのかと問わ
れるなら、たぶん現状で経済的な利益を上げ
ている勢力が政治的な実権を握っている状態
であるとすれば、区別がつかないどころか、
経済至上主義を民衆の方でも支持している実
態があるだろうし、そんな状況を不快にも思
わない風潮が世の中に蔓延していることにな
るのかもしれないが、それ以前に何でもかん
でも金儲けに利用されている実態に気づいて
いない面の方が大きいのかもしれず、それも
あからさまに金儲けしている感覚ではなく、
広告宣伝料だとか手数料とかの、世の中に広
く浅く満遍なく少額の利益を徴収するやり方
が普及していて、それが塵も積もれば山とな
るような類いの利益の出し方として確立され
ていて、そうやって利益を上げているのがグ
ローバル企業と呼ばれる一部の大企業なのか
もしれないし、またそうした大企業が提供す
る物や情報やサービスを、民衆が大した違和
感も抵抗感もなく享受できる仕組みが、世界
的に構築されている実態もあるのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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