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彼の声 2018.4.4 「制度と宣伝」

2018/04/04

 企業活動は物や情報やサービスの生産と流
通と販売と消費の過程の中で、部分的にしろ
全面的にしろ販売を経由する部分に関わって、
そこから何らかの収益を上げることによって
成り立っているわけだが、民間の経済活動は
物や情報やサービスのいずれかか、あるいは
それらが入り混じった商品を売ることによっ
て収入を得るわけだから、企業自体がそのよ
うな行為を集団的な組織形態によって制度化
しているとも言えるわけで、それは行政機構
が企業とは異なって税を徴収する行為を集団
的な組織形態によって制度化しているのとは
対照的な活動なのだが、どちらの組織形態で
も売買益を上げることや税を徴収することだ
けが活動の全てではないだろうし、それらを
糧として人々が興味を持つような物や情報や
サービスを提供することが活動の主な内容と
なり、人々が期待しているのもそういうとこ
ろにあるのだろうが、欲しい物や欲しい情報
や欲しいサービスが企業や行政からもたらさ
れるなら、買える範囲内で喜んで買うだろう
し、税金も払うかもしれないが、人々は買っ
たり税金を払うことによってもたらされる以
外の物事も求めているだろうし、そうした物
事の中には制度的なやり方でもたらされるの
ではない物事まであるのかもしれず、そうい
う面では企業や行政などの制度的な活動は人
の生活の中では部分的な範囲内にとどまるだ
ろうし、それらだけが全てではないことはわ
かりきったことかもしれないが、一方で制度
からもたらされる物事には決まりきった形式
的な動作を通してもたらされることから生じ
る特有の性質があって、それを利用者が使う
だけでも制度的な意図が反映されて、制度的
にもたらされる物事から心身に影響を及ぼす
ことになり、そうやって制度を担う集団的な
組織形態の活動に巻き込まれていってしまう
わけだ。しかしそれが問題であるとか悪いこ
とだというわけではなく、現代文明の中で生
活していればそれは当然の成り行きなのだが、
当然であるだけに気にも留めないことでもあ
って、それがどうしたわけでもないと言って
しまえばその通りなのだが、人々が欲しい物
事を提供するのがそうした制度的な集団の使
命であると思われる以前に、それを欲しがら
せるような成り行きを制度が作っている可能
性があるわけで、そうしたことをやるのがメ
ディア的な宣伝や煽動などの行為となるわけ
だが、それを多くの人が欲しがって欲しいか
らそういうことが行われるわけで、なぜ欲し
がらせるように仕向けるのかといえば、それ
が民間の経済活動ならそれが多く売れれば利
益が得られるからという理由が成り立つわけ
だが、それが行政の活動なら事情も違ってき
て、行政的なサービスの利用者が増えるとそ
れが行政活動の拡大に結びつくわけで、要す
るにそれだけ勢力が拡大して活動の領域が広
がるということであり、それが何を意味する
のかというと行政機構の膨張につながるとい
うことだろうし、それは民間の企業でも言え
ることで、取り扱う商品が多く売れれば利益
が得られて商売が繁盛して事業規模も大きく
なって、やはり勢力が拡大して活動の領域が
広がるわけだ。

 単純に欲しいものを提供するのが制度の役
目であり、人々にとって必要な物事を提供す
るのが行政の役目だと解釈できるレベルがあ
ることは確かだろうが、その一方で制度は欲
しがらせるように仕向けたり必要だと思わせ
たりする仕組みも兼ね備えているだろうし、
それが公的な制度なら誰にとっても必要な物
事を提供するのが使命だと活動を正当化した
いところだろうが、その誰にとっても必要に
なってしまう成り行きを制度によって作るよ
うな活動も、行政としては目指しているのか
もしれないし、日本ではその典型的な事例が
原発であり、誰にとっても原発が必要となる
ような電力供給システムを行政が主導して作
り上げてきたわけだろうし、それが大規模な
原発事故が発生して疑問に思う人が多くなっ
てきた今でも、なおそうしたシステムを維持
したいがためにあれこれと画策しながら推進
勢力が立ち回っている現実もあるわけだが、
そうやって組織の都合を世の中に反映させる
のも制度の役目である面もあるわけだから、
あまり単純かつ肯定的にそれらの活動を解釈
するわけにはいかなくなるわけで、それ以前
にそこに誰の都合が反映しているのかを見極
めることも大事となってくるのだろうが、ま
ず認識しておかなければならない前提として
は、利用者の都合が反映された制度であるよ
うに装うのはどんな制度にも言えることで、
利用者が利用しにくい制度であれば利用した
がらないから廃れてしまうだろうし、公的な
制度を強制的に利用させるのにも限度がある
だろうし、その点は合理的な認識や見解に落
ち着くだろうが、そういうレベルでは確かに
そうであっても、それ以前に制度を多くの人
に使わせたいという意図や思惑が必ずあるこ
とも事実だろうし、制度を利用してほしいと
いうことは、利用してくれれば都合がいいと
いうことであり、そこに制度を管理運営する
側の都合があることも確かだろうし、そうし
た都合を反映させたものが制度であり、その
都合が利用する側よりも管理運営する側を利
することも明らかなのかもしれず、そうでな
ければ制度を作るメリットがないだろうし、
管理運営する側にとって都合が悪く、利する
よりも害をもたらすような制度を好き好んで
作って運営するはずがないわけで、制度を利
用しようとする前にまず考えなければならな
いのはそういうことであり、何かそこに思い
違いがあるとすれば、それに関して宣伝や煽
動は誰のために行われているのかというと、
それは宣伝している側や煽動している側を利
するために行われているわけで、宣伝や煽動
を真に受けた人たちを利用したいがためにそ
んなことをやっているわけで、要するに制度
の利用者は制度を利用していると思っている
わけだが、制度を管理運営する側は制度の利
用者を利用して利益を得ようとしているわけ
で、それが必ずしも両者を利することになる
とは言えない場合があって、そして制度を利
用するように呼びかける宣伝や煽動があまり
にも頻繁かつ大規模に行われるようなら、逆
に裏がある思われても仕方がないだろうし、
要するに利用者に危険や害が及ぶ可能性の高
い制度であるほど、それを悟らせないように
するために大々的な宣伝や煽動を繰り返すわ
けで、そういう制度は利用者が求めているよ
うな制度ではない可能性が高いとみなした方
がいいのかもしれない。
 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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