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彼の声

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彼の声 2018.4.2 「機械の部品」

2018/04/02

 投資には資金が必要であり、資金は経済活
動によってもたらされるわけだが、資金がど
こで集められるかというと主に銀行や証券会
社などの金融機関で集められることになるわ
けで、銀行は預金者が預けた金を融資に回す
のであり、事業資金が必要な企業に融資する
ことで、その資金を企業が返済する時に受け
取る利子が銀行の収益となるわけだが、そう
した資金の貸し借りが企業が行う事業を支え
ていて、企業は機械化された設備がないと商
品の生産ができない事情があり、設備を整え
るには多額の資金が必要で、それは商品の生
産だけでなく流通にも販売にも必要なのだが、
企業が行う経済活動には機械設備が必要不可
欠な面があり、資財を投資して生産設備を用
意してからでないと生産が始まらないわけで、
それなりの生産規模の設備を整えるには自己
資金だけでは賄えない場合は銀行から融資を
受ける成り行きになるわけだが、他にも株式
や社債の発行によって資金を確保する方法も
あって、いずれにしてもまとまった資金を得
るためにそのような金融関連の制度を利用す
るわけで、資本主義経済の担い手である企業
活動には多額の資金が前もって必要であり、
その資金を用意するのが金融機関の役目とな
るわけだが、金融機関も機械化された設備が
必要であるのは同じで、多額の資金を使って
金融業に必要な設備を整えないと活動が成り
立たない事情があるのは他の企業と変わらな
いわけで、その設備を整えるために必要な資
金も、他の金融機関からの融資によって得る
場合もあるかもしれないが、どのような経済
活動を行うにしてもまずはそれを行うための
設備が必要であることが、多額の資金を必要
とする事情となるわけで、資本にそれらの設
備も含まれているのは当然だが、その設備を
伴った制度が人をそこにつなぎとめておく仕
組みを作っているわけで、その設備を建設し
たり制作するのに人手を必要としていて、ま
た出来上がった設備を駆動させて何らかの経
済活動を行うにも人手が必要とされるわけで、
そうやって何らかの設備を伴った制度が人を
必要としているわけだが、そうした制度が現
代人を構成しているとも言えるだろうし、何
か特定の機能に応じて人が構成されているか
ら、そのつなぎとめられている制度の中で有
効に機能していれば、他のことはなおざりに
されてもいいわけではないが、それに関して
人として備わっているべき普遍的な価値観が
欠けていても構わないような風潮が世の中に
蔓延している可能性を指摘できるかもしれな
いし、その普遍的な価値観とは何かというと、
他人に共感する能力に関連する価値観であり、
もっというなら他人の境遇に共感する価値観
というと、利己的な行為を戒めるような成り
行きが想像できるのだが、その戒めが利かな
い人たちがそうした制度によって構成されて
いるのかもしれず、制度の外部に意識が存在
できないから制度に同化できるわけで、そう
なると制度の仕組み通りに動作しているだけ
で、それでは制度に逆らう理由が生じないか
ら、制度の外部に位置する人たちの境遇に共
感することができないわけだが、そうなると
制度から生じる利害関係が自身の利害と一致
して、それ以外の利害関係を共有することが
できなくなって、そうした制度から疎外され
た人たちの境遇には共感できなくなるわけだ。

 その場に生じている制度上の特殊な利害関
係にしか興味のない人は、その利害関係が外
れた人たちや利害関係の中で敵対している人
たちを思いやる心が欠けていて、その制度が
構成する利害を共にする共同体の中だけで凝
り固まって活動することになるわけで、そう
なるとバランス感覚も他と利害調整を行う能
力も養われないだろうし、要するに交渉や取
引ができない人たちとなるわけだが、そうい
う人たちを使う側からすれば便利な駒として
重宝されるかもしれないし、設備の付属物や
機械の部品といった取り扱いになるわけで、
もはや人間扱いされないということだが、そ
れで何が困るかというと、その制度が世の中
の全てではないということであり、そして制
度が世の中の全てでもなく、制度から外れた
ところで生きてゆけなくなるだろうし、制度
から外れた対応がとれなくなるから制度外の
常識が通じなくなるわけだが、しかし制度外
にどんな常識があるかというと、制度が常識
を作るという感覚からは考えられないだろう
が、それは世の中の一般常識というのとは少
し違うのかもしれず、むしろそれは制度に逆
らうことに生じてくるような常識と言えるの
かもしれないし、それについてわかりやすく
言うなら制度の問題点を指摘する行為は制度
に逆らうことによってしか可能ではないわけ
で、制度に付き従うだけの人には制度の問題
点など指摘できないだろうし、制度のある部
分に問題があると気づくこと自体がすでに制
度に逆らっているわけで、そこで言う常識と
は制度の外に身を置いてみて初めて気づくよ
うなことでもあるのだろうし、制度の内部で
凝り固まっている人たちには気づけないこと
であり、それらの人たちは制度に外部がある
なんて思いもつかないだろうが、それらの人
たちが気づくのは自分たちに敵がいるという
ことであり、敵が制度の外部にいるわけでは
なく、敵対し合う関係自体が制度を通して構
成されるわけだから、敵も制度の一部であり
敵も何らかの制度に従っているから敵として
認識できるわけだが、制度に逆らうと言うこ
とは敵が従っている制度にも逆らうというこ
とであって、敵対し合うどちらかの制度に逆
らうが、どちらかの制度には従うという態度
ではなく、ただ制度の問題点を見つけるため
に制度の外に身を置いて考えるような態度の
ことであり、哲学用語ではそれを超越論的な
態度と呼ぶのかもしれないが、別に難しい哲
学用語など使わなくても、外の思考は常識と
して制度に逆らって考えることを示している
だろうし、制度外の他人に共感を示すには自
分のこだわりを捨てないと共感できないわけ
で、そのこだわりがどこから生じているのか
といえば、制度に従っていることからこだわ
りが生じてくるわけで、同じ動作にこだわっ
ているとすれば、それは制度の仕組みに従う
ことから自然と同じ動作を繰り返すことにな
るわけで、それが型にはまった動作となり、
そのような動作が制度内の常識ともなるわけ
だが、そういう常識であれば制度と共にある
といえるだろうし、世間の一般常識というの
も世の中の多数派が従っている制度から生じ
てくる常識となるわけだが、それとは反対に
制度の外で考える態度には常識にとらわれな
い思考が要求されるわけで、制度外の常識は
制度内で通用する常識にはとらわれない態度
から生じることになるわけだ。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
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