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彼の声

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彼の声 2018.4.1 「経済活動がもたらす矛盾」

2018/04/01

 近代から始まった国民国家的な国の統治形
態は産業の工業化の進展とともに世界中に広
がっていったわけだが、工業化はそれまでの
農耕や牧畜が中心の産業構成から工業や商業
が産業の中心になっていく過程で生じたわけ
だろうが、それに伴って農耕や牧畜も工業化
の進展に伴って機械が導入されて、機械化さ
れた農耕や牧畜の形態が主流となってゆき、
それは他の第一次産業である林業や水産業で
も同じように機械化されたわけだが、同時に
国民国家の統治機構も機械化されていったわ
けで、それに伴って戦争の形態なども目まぐ
るしく変化して、人を大量に殺傷したり建物
や施設を大規模に破壊する技術が急速に進歩
した挙句に、原子爆弾や水素爆弾の発明によ
って、もうそれ以上大規模に破壊しても意味
がないほどの極みに達した後には、そこから
もっと限定的な規模で効果的に敵の戦力を無
効化する技術やシステムの開発の方へと、戦
略の重心が移っていくような経緯も生じてい
るわけで、それは産業の機械化に伴う国家的
なシステムの機械化にも規模の拡大が行き着
くところまで行き着いた先には、限定的な範
囲内で管理統治の綿密化が進展する傾向も生
じているのかもしれないし、20世紀末の情
報革命以後は情報処理技術の進歩とともに、
社会の隅々にまで管理統治の対象を広げてい
くような成り行きが生じてきたわけだろうが、
一方ではそれがうまく機能せずに、逆に情報
処理技術の進歩が社会を混乱させるような作
用も及ぼしていて、世界中に張り巡らされた
情報網を通じて、ネットワークに障害を引き
起こさせるような攻撃が蔓延している状況も
招いてしまったわけで、結局は技術の進歩が
諸刃の剣のような効果を生んで、便利になっ
た反面でその便利さをもたらした技術を逆用
して混乱を引き起こす行為も可能となったわ
けで、国家機構によるに管理統治技術の進歩
にしても、それを利用して統制を強めて人々
の自由を奪うような危険性も同時に生じてい
るわけで、産業技術は使い方次第で良い方に
も悪い方にも利用可能であるから、それを使
う側の倫理が求められているのかもしれない
が、実態としてはそれよりも経済的な利益を
得るために利用されている度合いの方がはる
かに大きいだろうし、現実に産業の機械化の
進展を促したのが経済的な利益の追求にあっ
たわけだから、使う側に倫理を求めるような
機運が生じることはあまりなかったわけで、
それでも原爆や水爆などの核兵器の使用に関
しては、倫理を求める世論が強いから実戦で
はほとんど使われていない状況となっている
わけだが、戦争に関してはそうかもしれない
が、経済的な利益と倫理のどちらを優先させ
るかとなると、無論経済的な利益を優先させ
ている実態があるから、その結果として世界
的に富の不均衡な状態が出現していると言え
るのではないか。そうだとしてもでは倫理を
優先させればどうなるのかというと、そんな
ことは誰にも想像がつかないのかもしれず、
どのような状態が倫理を優先させた状態なの
かがよくわからないわけで、それについての
明確な定義などないだろうし、ただ行き過ぎ
た経済論理の追求が世の中を荒廃させるよう
に思われるから、それについては経済的な利
益の追求によって不利益を被っている人や集
団を助けようとしている人や集団が存在する
ばかりなのではないか。

 その経済的な利益を追求する論理がどこか
ら生じているのかといえば、端的に言ってそ
れは物や情報やサービスなどの商品の売買か
ら生じているわけで、それも安く買って高く
売れば儲けが出るという単純な論理であり、
それを詐欺とは言わせないような制度が世界
中に張り巡らされていて、それを制度と言っ
ては語弊があるかもしれないが、普通に考え
て商品と貨幣を交換する行為は一つの約束事
であり、それを制度と言ってもそれほど間違
っているとは思えないわけだが、別にそれを
国家が定めているわけでもないし、むしろそ
れに依存して近代的な国家が成り立っている
と言えるだろうし、売買によって儲けが出て
それが利益となるから、国家がそれに課税で
きるわけで、国家に税金を払ってもまだ手元
に金銭が残っているから、どう考えてもそれ
は商品を安く買って高く売ってその差額が生
じていることになるわけで、そのような売買
が違法では国家による課税が成り立たなくな
ってしまうだろうし、実際にそのような行為
によって国が栄えて人々の暮らしが成り立っ
ているわけだから、どう考えても詐欺や違法
行為ではあり得ないわけだが、なぜそういう
仕組みが成り立っているのかというと、制度
というよりは商慣習として昔からそうした行
為が行われてきた経緯があって、それが世の
中で定着している実態があるから、結果的に
そのような行為が普通に行われているだけで
しかないわけだが、どうやってその仕組みが
成り立っているのかとなると、なかなか上手
く説明できない面があり、誰もが安く買って
高く売れるわけがないだろうし、当然その中
には儲けている側と損している側が同じ数だ
けいるような気がして、一見辻褄が合わない
ようにも思われるのだが、時間経過に従って
徐々に商品の価格が高くなっていく実態があ
るだろうし、それが物価の上昇を示している
わけだが、世界には物価がほとんど上昇しな
いような状況に悩まされている国もあるわけ
で、そういう場合はどうなるのかというと、
その国ではそうであっても商品を輸出してい
る国で物価の上昇が起こっていればそこから
利益が得られるわけで、世界全体として物価
の上昇が続いていれば交易によって利益が確
保されるような成り行きになり、そうなって
いる限りで経済的な利益の追求が行える状況
にはなっているわけだが、それは結果的に生
じていることであって、人の心理状態として
はとにかく少しでも安く商品を買いたいわけ
で、またいつでも商品を買えるように十分な
額の金銭を持っていたいわけでもあり、その
ためにはなるべく買わずに節約して貯蓄した
いという思いも生じているわけで、そういう
傾向の思いが人々の間で強くなると物価の上
昇が鈍ってくるわけで、また労働によって十
分な額の賃金が支給されないようだとさらに
その傾向が強まるだろうし、労働もサービス
的な労働力商品である面があるわけで、労働
者は安く商品を買って高く自らの労働力を売
りたいわけで、自らの労働力を企業などが高
く買ってくれなければ、それだけ商品の購買
力も下がってくるのは、安く買って高く売る
理屈に照らし合わせれば当然であるわけだが、
企業の方でも安く労働力を買って高く商品を
売りたいわけだから、そういうところで労働
者の利害と企業の利害が背理してくるのは当
然かもしれないが、それに関してはたぶん世
界のどこかで詐欺的に騙されている部分が露
出しているのかもしれないし、それが低賃金
で長時間労働の多い国であるか、あるいはテ
ロや内戦で国土が荒廃してしまった国である
かは、おそらくはその両方の国の中で資本主
義経済がもたらすひずみが顕著に表れている
のかもしれない。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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