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彼の声

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彼の声 2018.3.26 「制度的な実践」

2018/03/26

 世の中で活動している人や集団のうちで何
らかの制度を設けることによって特定の人や
集団を優遇するようなことを行う成り行きが
あると、その人や集団を優遇させるための特
殊な事情が生じていて、逆に特定の人や集団
を差別したり弾圧するために何らかの制度を
設ける時にも、そうするための特殊な事情が
生じていることになり、そして制度を設ける
ことによっても新たに特殊な事情が生じてく
ることにもなるわけだが、制度を設ける以前
に何らかの特殊な事情が生じているから、そ
の事情に対応するためにその人や集団を対象
とした特殊な制度を設けるような成り行きに
なったのだから、そうした制度を設けること
自体も特殊な事情そのものになるわけだが、
制度を設けることによって特定の人や集団を
優遇したり冷遇したりすること自体が差別と
なることは明らかかもしれないが、例えば世
の中の慣習として特定の人や集団を冷遇する
ような慣わしがあるとすれば、そういう人や
集団を助けるためにそれらの人たちを優遇す
る制度を設ければ社会の中でバランスがとれ
るだろうし、そういう制度の代表例としては
虐げられた先住民を保護するための制度とか、
戦災や事故死した人の遺児や母子家庭などの
社会的な弱者を援助するような制度とかもあ
るかもしれないが、逆に制度によって不利益
を被る人や集団が出たらまずいわけで、そう
いう制度はなくしていくかなるべく不利益を
被る人や集団が出ないように改善するしかな
いだろうが、制度以外で特に不当な差別や弾
圧を受けているわけでもないのに、制度によ
って特定の人や集団が何の理由もなしに優遇
されるようなことがあってもまずいだろうし、
何か理由があって優遇されるような事情が生
じるとすれば、それは試験に合格したり選挙
で当選したりする場合だろうし、それ以外で
特に何もなければ、特定の人や集団を制度に
よって優遇したり冷遇したりする必要は生じ
ないのかもしれないが、たぶん社会的な慣習
として特定の人や集団を優遇するような傾向
があるとすれば、それが制度面でも反映され
てしまうような傾向も生じるのかもしれず、
それは直接あからさまに仕組みや法的な面で
特定の人や集団を優遇するというよりは、制
度を運用していく中でそのような傾向となっ
てしまうことがあるだろうし、そういうこと
に関しては逆に自分たちが冷遇されているよ
うに思われる人たちにとっては不満材料にな
るわけで、例えば特定の学歴や経歴を持った
人でないと採用されにくい職種というのがあ
るだろうし、また経済的に恵まれた家庭の出
身者が特定の学歴や経歴を持つのに有利であ
ったり、さらに特定の学歴や経歴を経た人に
はそれだけ採用に有利な情報を受け取る機会
も増えて、結果的にそのような職種に採用さ
れやすくなる場合も出てくるのかもしれない
し、そのような制度を管理運営している側で
も自然と高学歴で高収入な人たちに有利とな
るような配慮が生じてしまう可能性もあるわ
けで、それは制度を管理運営している側の人
たちもある程度は高学歴で高収入な人たちで
あるから、特にその点を意識していなくても
自分たちの学歴や経歴の中で身につけた価値
観を制度に反映させてしまうのかもしれず、
そうなるとそれ以外の人たちにとっては利用
しにくいような制度となってしまい、結果的
にそれらの人たちに不利に働くような制度と
なってしまうのではないか。

 そんなことまで考えてゆくと社会の中で制
度と慣習がある程度は連動していて、慣習か
ら生じる不都合を制度が補完したり、その逆
に制度の問題点を慣習が補うような成り行き
にはなりづらい面があるのかもしれないが、
実際に民族や人種などの差別を制度によって
改善しようとしたり、社会的な弱者を制度に
よって助けたりする面も一応はあって、そう
いう方面での努力を推進していくような傾向
もあることは確かで、それだけではないのが
制度の実態であるとしても、そのような制度
的な実践を否定するわけにはいかないだろう
が、たぶん普通に社会の中で活動していても
制度に従っているだけでは済まない事情も生
じてくるわけで、何から何まで制度任せには
しておけないのはもちろんのこと、少なくと
も自力で何とかできる範囲内では制度に助け
てもらおうとは思わないだろうし、そうであ
るなら自力ではどうにもならなくなった時に
制度の助けを借りて何とかなるような具合に
なれば、それだけ制度のありがたみも実感で
きるのだろうが、特に制度を意識していない
しその自覚もないのに制度に助けられている
こともあるのかもしれないし、制度にも様々
な傾向や種類もあることだから、世の中の全
ての制度を意識できるわけでもなく、それは
普段から社会の中で働いている慣習を意識し
ないのと同じようなことかもしれないが、そ
れについては制度や慣習から生じる不具合や
不都合や問題点を自力で何とかしようとした
り、あるいは集団の助けを借りて克服しよう
としたりする場合も出てくるだろうし、実際
に制度や慣習を変えようとする行為や活動は
そうした成り行きを伴っているわけで、その
中で制度の改善や改革を目指すには政治家や
政党などの政治勢力の助けを借りないとでき
ないことがあるだろうし、政治家や政党が直
接それを行おうとしている場合も多いのだろ
うが、制度を管理運営している官僚の側でも
それを目指すような動きがないわけではない
だろうし、結局は世の中のあらゆる立場を超
えて絶えず制度や慣習を改善したり改革しよ
うとする機運が生じてくるだろうし、少なく
とも現状を維持するために制度や慣習を頑な
に守ろうとする人や集団が存在するというよ
りは、それらの改善や改革を目指しているよ
うに振る舞う方が一般受けするだろうし、そ
の内容はともかくメディア上で行われる政治
宣伝の類いには必ずそんな主張が含まれてく
るだろうし、それが宣伝ではなく実質的な成
果を伴っているかというと、疑念を抱いてし
まうようなことばかりかもしれないが、その
中で何を守り何を変えようとしているのかを
理解しないとならないだろうし、いくら言葉
で改革を訴えていてもその裏で実際に守って
いる何かがあって、それが利権であったり権
益であったりするのだろうが、それらを言葉
にすれば悪いイメージが湧いてくるだろうが、
別に改革を訴えている勢力があからさまに利
権を守ろうと主張したり権益を確保しようと
訴えるわけがないだろうし、要するに敵対す
る勢力を批判する時には利権だとか権益だと
か悪いイメージを伴うような言葉を駆使して
批判する一方で、自分たちがやろうとするこ
と訴える時には改革だとか推進だとか良いイ
メージを伴うような言葉を駆使しながら世間
に訴えかけるわけで、そんなうわべだけの言
葉に騙されるなと警鐘を鳴らすようなことも
批判専門の人たちが訴えかけるわけだろうが、
それらの訴えかけをどのように理解しようと、
実際にそれらの人たちが何をやっているのか
を把握できない限りは判断しようがないこと
も確かなのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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