文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2018.3.19 「制度の運営」

2018/03/20

 人が日々同じ動作を繰り返していられる限
りは、そこで安定した生活が成り立っている
わけだろうが、安定を望む人は同じ状態を保
つことを望んでいるかもしれないが、経済的
な利益を求める人はより大きな利益を得るこ
とを望んでいるだろうし、少なくとも生きて
いけるのに足りる程度の利益だけでは不満な
のではないか。だがそこで機能している制度
は同じ動作を繰り返すことを念頭に作られて
いるわけで、公的な制度を管理運営している
行政も、そこで法律に則った同じ動作が繰り
返されることを望んでいるだろうし、それら
は基本的には現状を維持するための制度とな
るわけだが、資本主義的な経済活動に関わっ
ている人や集団は現状をより発展させるため
に利益を求めているのだろうし、できれば事
業を拡大させてより大きな利益をもたらした
いのではないか。そしてそれとは無関係に思
われるかもしれないが、現状の政治や行政に
不満を抱いて日々批判している人たちも、現
状を批判しながらもより良い方向に導くよう
に現状が改革されてほしいと思っているのだ
ろうし、そのために制度改革や意識改革を訴
えているのかもしれないが、制度は同じ動作
を繰り返すための制度であり、制度が固定さ
れていればそこからの改革も発展性もないわ
けだが、そうなると制度改革を求めている人
たちは絶えず制度を変えるように求めている
ことになるだろうし、実際にひっきりなしに
めまぐるしく制度が変われば、制度が求める
ような同じ動作を繰り返すことができなくな
るわけだが、一方で資本主義的な経済活動の
方でも絶えず発展的に事業の拡大を目指すと
なると、いつか必ず成長が頭打ちになって発
展が限界に達する時が訪れる可能性が出てく
るかもしれないが、そこに同業他社との競争
があれば、現状維持だけでは他社に追い抜か
れる可能性が出てくるわけだから、絶えず新
たな事業展開を模索しなければならなくなる
だろうし、そういうところは改革を目指す政
治勢力と似た点があり、両者ともにひっきり
なしに現状を良くしようとするわけで、そう
いう傾向が終わりなき労働をもたらしている
とも言えるかもしれないが、そこに現状維持
では済まない衝動が生じていて、そういう衝
動に駆られて資本主義経済も発展し続けよう
とする宿命が生じていて、一方で政治的に改
革を目指す勢力にもより良い未来を築くため
に絶えず制度改革を目指す傾向が生じている
のかもしれないが、現状で何が問題なのかと
いうと、そこに何らかの不都合や不具合が生
じていて、それを解決または改善して問題を
なくすことが現状の改革につながると思って
いるのだろうが、そういうところで見逃され
がちなのが制度の運営を調整して効率や利便
性を改善させることかもしれないが、ではど
うやって制度の運営を調整するのかといえば、
合法的な範囲内で運営を担当する人の裁量を
拡大することにあるのかもしれず、要するに
融通を利かせるような制度運営を行うことに
なるだろうし、何に融通を利かせるのかとい
えば、利用者へ融通を利かせることになるわ
けで、利用者がうまく制度を活用できるよう
に助言したり誘導することが、公的な制度の
運営には欠かせない行為となるのかもしれな
い。

 それが企業などが運営する民間の制度だと、
運営する企業の利益が優先される仕組みとな
っていて、甘い宣伝文句によって利用者を誘
い込む手法には手が込んでいるだろうが、利
用者の利益は二の次である場合が多いだろう
し、下手に手を出すと企業の食い物にされて
しまう危険もあるわけだろうが、少なくとも
公的な制度は利用者に利益をもたらす制度に
しないと、利用者である民衆からの支持が得
られないだろうし、それも一般の民衆ではな
く企業に利益をもたらすような制度だと、企
業を儲けさせるために税金が使われるような
理不尽な状況となってしまうわけで、確かに
そんな制度は改める必要が出てくるかもしれ
ず、現実に公共事業によって企業を儲けさせ
ている実態もあるわけだが、普通は一般の民
衆のための制度であれば民衆を助けるための
制度となるべきかもしれないし、それが公的
な健康保険制度や医療保険制度や失業保険制
度や年金制度や生活保護制度などになるだろ
うが、それ以外の制度も行政には必要となっ
てくるだろうし、具体的には行政活動を維持
継続させるための制度として、徴税のための
税制があるのだろうし、借金するための国債
などを発行する制度もあるだろうし、また国
土防衛のための軍事的な制度もあるし、治安
を維持するための警察などの制度もあるわけ
だが、それらが民衆を守るためというよりは
行政機構の権益や利益を守るために動作する
ことも時にはあるわけで、それは企業が利益
を得るために民衆を利用するやり方と似通っ
ている面もあり、行政機構にも時として国を
守るためとか国民を守るためと称して、自己
保身のために警察や軍隊を動員して民衆を弾
圧するような場合も出てくるだろうし、そう
なった時には民衆を敵に回していることにな
るわけだが、それでもそんなことを行う口実
としては一部の民衆が暴徒化したから止むを
得ず治安を維持するために軍隊や警察を動員
したことになり、実際に大多数の住民は平静
を保っていると伝えられるだろうし、暴動の
原因が政府に対する不満であっても、秩序を
乱したのが暴徒化した群衆になるわけだから、
それを武力鎮圧する大義名分は行政側にある
ことになるわけで、民衆の方でもそうした事
態を避けるには平和的なデモにとどめなけれ
ばならない事情も出てくるだろうし、制度的
にも平和的なデモ行進や抗議集会などを開催
することができるわけで、そうやって行政側
も民衆の側も互いに妥協や調整がうまくいけ
ば収拾のつかない混乱が避けられるわけで、
そういうところでも制度を運営する側の裁量
が求められると同時に、制度を利用する側も
運営する側に対して配慮する成り行きにでも
なれば、双方の連携によって破局的な事態に
なるのを回避することができるわけで、そう
いうことを考えてゆくと制度をうまく機能さ
せるには敵対的で一方的な権力の行使という
ようなやり方ではなく、運営する側と利用す
る側がお互いに歩み寄って連携することが重
要となってくるわけで、それを欠いた制度の
運用や利用は必ず双方の対立や軋轢をもたら
すような結果を招き、そこに争いが起こって
制度そのものが機能不全を起こしてしまうだ
ろうし、だから制度を改革すべきだと主張し
ても、それが喧嘩腰の関係である限りはどん
なに改革を行なってもうまく機能するはずが
ないのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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