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彼の声

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彼の声 2018.3.7 「見識の問題」

2018/03/07

 行政と企業の関係というと企業が行う事業
に関係する様々な許認可権を持つ行政の方が
立場が上であり、また公共事業に関しても仕
事を発注したり、その際に指名競争入札など
を行ったりするのだから、企業は行政に対し
て頭が上がらない印象があるだろうが、一方
で行政は民間の企業に収益を上げてもらって
雇用や税収を確保したい思惑があるだろうし、
そのためには景気を良くしなければならない
だろうから、お互いに持ちつ持たれつの関係
にあることは確かだろうし、それに関連して
何かと企業に便宜を図っていることも確かで
あると同時に、さらに一方では企業による脱
税などの様々な違反行為を行政側が取り締ま
らなければならない立場でもあるだけに、持
ちつ持たれつの関係にありながらも時には敵
対する場合もあるわけで、その辺が日本の場
合だと官僚の天下り問題なども絡んできて一
筋縄ではいかない複雑な関係となっているわ
けだが、どちらも集団的な組織形態としては
政党やメディアなども含めて、利害関係に応
じて連携や敵対や癒着などの様々な関係が想
定されるだろうし、組織の中でも様々な部署
や部門があるわけだからそれぞれの部署や部
門のレベルでも特有の関係が生じるかもしれ
ず、ある部門では敵対関係にあっても別の部
門では連携関係にあったり、あるいは共通の
利害を通じて癒着していたりする場合もある
だろうし、それらの関係の組み合わせは何通
りもあるのかもしれないし、少なくとも単純
でわかりやすい関係ではないことは確かで、
それらをどう捉えても正確にはその全容を捉
えきれないのかもしれないが、部分的な関係
の全てを把握する必要もないのだろうし、そ
ういう面では同じ対応も対処もできないわけ
だ。そしてそれが何を意味するかというと、
行政の活動をチェックする役割の政治の側で
も、それら全てを把握することはできないだ
ろうし、できることはせいぜいが何か問題が
発覚する度に対処するしかなく、しかもその
対処に関しては政治と行政の関係が問題とな
っている場合も含まれてくるわけで、それが
政治の側で自助努力を要するような問題とな
ると、途端に利害関係が邪魔をしてうまくい
かなくなるのかもしれず、そういう面での問
題の解決や改善がうまくいかない場合の方が
多いのではないか。その手の問題そのものが
利害関係から生じている限りにおいて、問題
の解決や改善を目指す過程でその利害関係を
壊さなければならなくなるとしたら、そうし
た関係にある部署や部門による抵抗や妨害に
直面するわけで、そうなると解決や改善を目
指す部署や部門とそれに対して抵抗や妨害を
行う部署や部門との対立に発展するわけで、
結局はどちらの部署や部門の方が力を持って
いるかで、問題の解決や改善が図られるか、
それとも抵抗勢力に押し切られて失敗するか
が決まるような成り行きにもなるだろうし、
そうした面でも一筋縄ではいかない組織内で
の複雑な力関係から影響を受けるだろうし、
そうした集団的な組織形態が全体としては何
らかの傾向や方向性を持っているにしても、
その中の個々の部署や部門においては互いに
複雑に力を及ぼし合っている実態があるとす
れば、そうした組織内で生じている問題につ
いては、同じ組織内の自助努力によって解決
や改善を目指すのには困難を極める面がある
のではないか。

 それに対して会計検査院などのように外部
から問題を指摘ができるような制度もあるに
はあるが、それも問題の全てを指摘できるほ
どの権限はなく、特定の問題について特定の
やり方で指摘がなされるにとどまるだろうし、
そういう問題を外部から指摘して、場合によ
っては提訴を行う弁護士グループなどもある
のかもしれないが、提訴したからといって裁
判で勝てる保証もなく、それも行政に関係す
る不正行為などに限られるなら、合法であれ
ば提訴はできないだろうし、合法的ににやっ
ていることから問題が生じているとすれば、
政治の側からしか問題の解決や改善を目指す
しかないだろうし、そうなると議会での政党
間の力関係において少数の議席しかない勢力
だと無理になってくるし、議会で主導権を握
っている多数派の勢力を味方につける以外に
はやりようがなくなってくるわけだが、その
問題に議会で主導権を握っている勢力が絡ん
でくるようだと、結局はそれらの勢力の自助
努力に期待するしかなくなってしまうだろう
し、そういうところで世論を味方につけて選
挙で問題の解決や改善に尽力する勢力が勝っ
て主導権を握るような成り行きになればいい
のだろうが、それも世論を味方につける以前
に、その問題を取り上げて報道してくれるよ
うなメディア勢力を味方につけないと、世論
喚起にまでも至らないわけで、主要なメディ
ア勢力までが議会で主導権を握っている政治
勢力やそれとつるんでいる行政の官僚機構と
懇意の関係にあるなら、やはり問題の解決や
改善を目指すのは困難になってしまうのでは
ないか。もちろんそういう方面だけが問題な
のでもないし、何かと問題を指摘したがる批
判勢力の側も特有の問題を抱えていて、部分
的な問題をいくら指摘しても政権を担う力を
得るには至らない状況があるのかもしれず、
どうすれば政権を担う力があることを世間に
向けてアピールできるのかといえば、特にそ
れに対する明快な答えがあるわけでもないだ
ろうし、そういう問い自体が愚問なのかもし
れないが、民衆の意識を変えるようなきっか
けをつかむには部分的な問題指摘だけなく、
民衆に向けて全体的な将来の構想や展望を語
るしかないだろうし、それが実現可能で説得
力のある内容になればいいのだろうが、それ
を実現させるために何をやるべきかも具体的
に示さなければならないだろうし、またそう
いう構想や展望に対する質疑応答などでまと
もな受け答えをできる必要が出てくるし、そ
うなるとそれなりにプレゼンテーション力が
問われてくるだろうが、そんなことをやって
いくうちに宣伝メディアなどが間に入り込ん
できて、おかしな成り行きになっていってし
まうのかもしれず、その手の広告宣伝を専門
とする企業などのペースにはまってしまうと、
実態の定かでない空疎な宣伝文句ばかりの内
容になってしまう可能性があるだろうし、そ
ういうところでそれらの政治勢力の見識が問
われてくるかもしれないが、たぶん大衆メデ
ィア社会の中で誰もが暮らしていて、そこで
日々大量の広告宣伝に接しているわけだから、
そういう宣伝の虚妄性に慣れ親しんでいるこ
とも確かであって、それは批判勢力に属して
いる人たちも同じであるだろうし、それらの
人たちがそんなに大層立派な見識を持ち合わ
せているとは思えないし、そういう意味で批
判している側と批判されている側の間で、そ
れほど意識に差がないとしたら、たとえ批判
している側が主導権を握ったとしても状況が
改善したり問題が解決する可能性は低いのか
もしれず、単に攻守が入れ替わっただけとな
りかねないところが根本的な問題なのかもし
れない。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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