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彼の声 2018.3.6 「政治の管理統治」

2018/03/06

 行政による管理統治の手法に関して政治と
の関係でいうと、政治は行政の活動をチェッ
クする役割を担っていて、チェックして修正
する点が見つかればそれを必要な法整備とと
もに改善しようとするのだろうが、原理的に
は改善点が見つからなければ政治の出る幕は
ないだろうし、そうなると政治家は行政のお
飾りとなってしまって、官僚の言うことを聞
いているだけとなってしまいそうだが、官僚
機構が望んでいるのがそう言う状況だとして
も、それでも政治家が何らかの形で活躍して
いるような状況を官僚の側で演出しようとす
るだろうし、そのような演出が行政による政
治に対する管理統治となるのではないか。簡
単に言えばそれは政治家が演説する原稿を官
僚機構の側が用意することになるわけで、そ
の演説の内容が何らかの改革を目指すような
ことなら、そのお膳立てを官僚が準備するこ
とになって、それはあくまでも政治家が主体
的に何かやるように演出することになるだろ
うし、改革を行う主体があくまでも政治の側
にあるように見せかけるわけだが、それでは
当然のことながら行政の側の想定を外れるよ
うな大胆な改革とはならないだろうし、行政
の権益を損ねない程度の内容となるのかもし
れないが、それが何を意味するのかといえば
行政側にとっては現状維持か、場合によって
はさらに行政の権限を強化するような内容に
なれば、行政にとってはメリットが大きいだ
ろうし、実質的には行政の側の思惑通りに事
が運んでいることになるのかもしれないし、
そのような改革を政治主導で行なっているよ
うに見せかけるのが、行政による政治への管
理統治の手法として定着しているのかもしれ
ないが、たぶんそれはあからさまに誰もがわ
かるようにそうなっているのではなく、政治
家が行おうとしていることが自然に行政側の
思惑と重なるように、日頃から官僚などの助
言などによって仕向けられているのかもしれ
ないし、政治家の方でも官僚の助言を頼りに
している面があるだろうし、そういうところ
で政治が行政をチェックするというよりは、
行政が政治を誘導している面の方が大きいの
かもしれず、下手すると官僚が用意した原稿
を読んでいれば政治家としての職務が勤まっ
てしまうような成り行きになっている可能性
もあるのだろうし、下手に暴言や失言を繰り
返して窮地に陥ってしまうよりは、そちらの
方がメディア受けも一般受けも良い印象を得
られるなら、そうしておいた方が無難に思わ
れるのではないか。そしてそういう傾向が何
をもたらすのかというと、政府の方針は官僚
機構の側で用意されていて、政治家がその方
針に沿った発言をしている限りで官僚機構の
側でもできるだけサポートしてくれるかもし
れないが、いったんそれに逆らったり方針に
異を唱えたりすると途端に何らかの不祥事が
明らかになったりして、その政治家が閣僚で
はいられなくなってしまうのかもしれないし、
そうでなくても不祥事などが相次いで政権運
営が行き詰まってくると、政権そのものが官
僚機構から見限られて政権交代を余儀なくさ
れるような事態も生じてくるのかもしれない
し、場合によっては新たに官僚機構の言うこ
とを聞くような政治勢力が組織されて、メデ
ィアの側でもそのような新勢力を積極的に応
援するように加担してくれば、官僚機構にと
ってより操縦しやすい政権が誕生することに
なるのではないか。そうしたことは何か策士
のような人が黒幕として暗躍するのとは少し
成り行きが違うのかもしれない。

 それが特定のどの国の事情に当てはまるか
は何とも言えないところかもしれないが、多
少の違いはあるにしても大なり小なり政府が
普通に機能している国であれば、どの国でも
官僚機構が政権に何らかの影響力は持ってい
るだろうし、それに対して政治家の主体的な
活動がどれほど効果的に機能しているかは、
良い影響というよりは独断偏向的な面で悪影
響を及ぼしていればたちまちメディアで話題
となるだろうし、それ以外の面で政治家の活
動として評価の対象となることはまずないの
かもしれず、政治家が批判されていればそれ
は官僚機構に逆らっているから批判されてい
ることが多く、そういう意味ではメディア自
体も官僚機構的な価値観に支配されている面
もあるのかもしれないし、どうすれば政治家
が評価されるかについてその評価の基準がメ
ディアの側でもよくわからなくなっているの
かもしれない。例えば果たしてその国の経済
が好調なのは政治家が主体的に関わった政策
のおかげなのかというと、どうもそうではな
いように思われてくるだろうし、また政治家
が個人的に和平交渉などの場で活躍して、テ
ロや内戦などを伴う紛争を解決することがで
きるのかというと、やはりどうもそうではな
いように思われるだろうし、逆に政治家とい
うと独裁的な体制を築き上げたり強硬な発言
で和平交渉を決裂させたりして、トラブルメ
ーカー的なことをやってメディア上で注目さ
れることの方が多いだろうし、そうやって評
価されるよりは非難される方が圧倒的に多い
わけだから、かえって何もやらないで人道的
な発言ばかりを繰り返していれば左翼的なメ
ディアからは支持されるのかもしれないが、
それでは何も解決できないことは明らかだろ
うから、保守的なメディアからは無能者扱い
されてしまうのかもしれないし、そういう面
で政治家は厄介者のトラブルメーカーである
か人畜無害な無能者であるかのどちらかの印
象しか残せないのかもしれず、それでも結果
的に経済が好調な国では建前として政治家の
経済運営の手腕が評価される成り行きもある
かもしれないが、それも実質的に何をやって
いるかはよくわかっていないのかもしれず、
その一方で行政の側は法律や制度に基づいた
管理統治を着実に行なっているわけで、一応
は平和な状況がもたらされていれば行政的な
管理統治能力が取り立てて評価されることは
ないにしても、その活動が有効に機能してい
ることにはなるだろうし、そういう場合はや
はり個人的なスタンドプレーというよりは、
集団的な組織形態が効果的に動作しているこ
とになるわけで、少なくともそれは政治家が
行う主体的な判断や決断が功を奏してそうな
っているわけではないだろうし、企業の最高
経営責任者がメディア上で脚光を浴びるよう
には政治家が脚光を浴びることはないのでは
ないか。唯一脚光を浴びるのは外交的な駆け
引きとなるのかもしれないが、それも政治宣
伝と表裏一体な面があるだろうし、国威発揚
的な政治宣伝ばかりの特殊なメディアなら贔
屓の政治家の国会での発言や外交の場での発
言を大げさに取り上げて、そんな発言をする
だけでも大成果であるかのような宣伝を繰り
返しているのかもしれないが、それは一部の
偏った主義主張の人たちの間だけで通用して
いることだから、他の大多数の民衆がそのよ
うな政治宣伝を真に受けているとは思えない
し、そういう傾向からしても、世界的に政治
家が行う活動がうまく機能しない状況が出現
しているのかもしれない。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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