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彼の声 2018.3.3 「管理統治の対象」

2018/03/03

 国家としてその力の源が経済力や軍事力に
あるように思われるのはごく一般的な認識に
なるだろうが、軍事力の強弱を測るには装備
の質と量や兵士の数などが挙げられるが、そ
れも一般的にはその国の経済力に見合った軍
事力になるだろうし、軍事力を維持するには
それなりの国家予算が必要であり、予算を確
保するには経済活動が必要となって、そうな
ると結局は経済力と軍事力は比例関係になる
だろうし、それも国家体制によってそれなり
の偏差はあるものの、一般的には経済力があ
れば軍事予算も確保できて軍事力もそれなり
に規模も内容も充実させることができるわけ
だ。実際に戦争を行う必要がない限りは警備
的な軍事力となるのだろうが、それは国内の
治安維持のための警察権力や消防や救護など
とも重なる部分もあるだろうし、その方面で
実質的に活動している限りは、特に国家権力
に絡んでくることもないわけだが、国内で政
情不安があると俄然軍事力のある軍部を味方
につけることが、そこで争っている政治勢力
が主導権を握る鍵となることもあるだろうし、
軍部が主導している勢力が政治的な主導権を
握ると軍事政権が誕生するわけだが、そうな
ると民主的な政治制度ではなくなるだろうし、
それに反発する活動家などが逮捕されて投獄
されるような成り行きとなるのではないか。
そうなっては困るから国内の治安を維持でき
ないような争いの激化は避けなければならな
いのかもしれないが、国によっては宗派間対
立や民族対立が深刻化している情勢もあって、
警察力では抑えきれない争乱を終息させるた
めに軍隊の力を借りなければならなくなって、
夜間外出禁止令などの戒厳令が出されるよう
な状態になってしまえば、軍隊が治安維持の
全面に関わってくるのだろうが、なぜそうい
うことが起きるのかといえば、簡単にいえば
国内での勢力争いが激化するからであり、そ
こで特定の利害関係を伴った特定の勢力が生
じてしまうから、そんな利害関係を通してそ
れに敵対する勢力も生じてしまうし、両者ま
たは複数の勢力の間で争いが激化すれば内戦
状態にもなるわけで、それが軍事的な衝突で
はなく民主的な選挙で決着が図られるような
成り行きになれば、軍隊の出番もなくなるわ
けだが、国家というのはその形成過程におい
て激しい内戦を経て特定の勢力の主導権が確
立した後でないと民主的な政治制度も実現で
きないのかもしれず、現状の世界の中で内戦
状態の地域でもそういう過程を経ている最中
である可能性はあるだろうし、それが必ず通
過しなければならない過程であるわけでもな
いのだろうが、実際に現状で比較的治安が良
好な平和な地域でも過去に激しい内戦の歴史
があったところはいくらでもあるだろうし、
そのような血なまぐさい歴史の上に民主的な
国家が築かれている状態には、それなりに過
去の反省が生かされている面があるのかもし
れないし、それが歴史的な重石となっていて、
簡単には過去の騒乱の時代へは逆行しないよ
うな成り行きが生じているのではないか。そ
れは国内事情でしかないかもしれないが、周
辺諸国などの脅威論などに対しても、すぐに
戦争が起こるような危機感を抱く気にはなれ
ないのかもしれず、それよりは様々な戦争や
争乱を経験してきた歴史的な積み重なりの方
にリアリティを感じるのかもしれない。

 現状の政府による国の管理統治にしても、
法的にも制度的にも何らかの合理的なシステ
ムが動作している状態が保たれていることが、
何かそうなっていて当然に感じられてしまう
面もあるだろうが、その状態が自然に自動的
に維持されているわけではなく、世の中の様
様な方面からの様々な作用が及ぼされた結果
として、何らかの均衡状態が成り立っている
ように感じられるのだろうし、それらの作用
のうちのどれか一つでも途絶えてしまったら、
たちまち見せかけの均衡が崩れて流動的な情
勢が生じてくるのかもしれないし、そもそも
現状が均衡状態であると同時に流動的な状態
でもあるかもしれないし、その状況の流動性
に気づいている人もいるし気づいていない人
もいるかもしれないが、少なくとも現状で起
こっている様々な出来事が事態の流動性を示
していることは確かだろうし、そんな中でも
歴史的な経緯を感じ取れる人にはそれなりに
現状に対する謙虚さが備わっているのかもし
れず、安易な煽動や宣伝には動じない認識も
持ち合わせているだろうが、それに対してい
つの時代でも時流に乗っているつもりで世の
中の流行現象に惑わされている人もいくらで
もいるだろうし、そのいくらでもいる人の中
からほんの一握りのわずかな人が、時流の中
で何らかの成功を手にするわけだろうが、そ
の他大勢の成功を手にすることのない人たち
は、そうした成功者の応援団に所属するよう
な成り行きになるわけで、それが大衆市民社
会の中ではありふれた消費者になるのかもし
れないが、たぶんそういう区分けや役割分担
ではうまく説明できないような成り行きも生
じているのかもしれず、そもそも世の中で成
功するとか失敗するというのはそれ自体が単
体で起こっていることではなく、人がそこで
何かやっていてそのやっていることが、ある
人にとっては成功だと思われることが別の人
にとっては失敗だと思われるようなこともあ
るのかもしれず、結局そういう成功とか失敗
とかいう評価さえ得られないままで何かをや
り続けている人までいるのだろうから、すで
にそういう評価とは無関係に何かをやってい
る状況があり、そこで人の活動が成り立って
いる限りでそんな状況が生じていて、そのや
っていること自体がそこで起こっている出来
事となり、その大半は世間的な評価とは無関
係に行われていることなのではないか。そし
てそんな活動の中で金銭的な利害に関係する
ものは経済活動となるのだろうが、それ以外
の活動もいくらでもあるだろうし、経済活動
に支えられてそれ以外の活動が成り立ってい
る面もあるのだろうが、やっている人の意識
の中では区別はないだろうし、経済活動以外
の活動もその人にとってはなくてはならない
活動である場合もあるわけだが、そのような
活動の全てが政府による管理統治の対象とな
っているわけではないのは当然だろうし、そ
んな活動まで政府の側で把握しようとは思わ
ないだろうし、政府が把握しようとするのは
結局はそこから金銭的な利害を伴うような活
動と法律上や治安上で問題が生じるような活
動となるのではないか。それは政府の活動と
関係する活動となるだろうし、そのような活
動が管理統治の対象となるわけだろうが、で
は他の活動は野放しになっているのかという
と、それは世の中の制度や慣習に関係する部
分で何らかの規制や規範が働いて、それが許
容する範囲内でそれらの活動を可能にしてい
るのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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