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彼の声

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彼の声 2018.3.2 「三権分立の枠組み」

2018/03/02

 政府というと広い意味で行政と司法と立法
の三権を合わせた国を統治する機関の全体を
指すことになり、裁判官も議員も公務員には
違いなく、それらを一括して公務に携わる人
員としてみなせば、行政府と司法府と立法府
の区別をつける必要もないのかもしれないが、
権力の源である三権を分立させて相互に干渉
し合うシステムにしておかないと権力の濫用
に歯止めがかからなくなってしまうから、理
想としては三権分立体制が望ましいだろうが、
そうだとしても実際には制度の運用次第で相
互に連携したり癒着してしまう可能性が常に
生じているわけで、またある程度はそういう
面がないと政府としての統一性や整合性がと
れなくなってしまうのかもしれないし、そう
いう意味でも制度をあまりにも杓子定規に解
釈してはいけないだろうし、確かに制度には
合理的に作られている面があるが、その運用
に関してはある程度の柔軟性や運用主体の恣
意的な裁量も考慮されているだろうし、実際
にそうやっている運用主体を批判する段にな
ると、いつも決まって杓子定規な制度解釈か
ら批判してしまうことが多くなり、批判の内
容が実際に運用されている実態からかけ離れ
ていたりするわけで、そうなると結果的に批
判が空回りしてしまってうまく批判として機
能しなくなってしまうだろうが、だからと言
って制度を運用している側の恣意的な裁量を
無条件に許してしまえば、制度が本来の役割
を果たせなくなってしまうだろうし、どちら
にしても制度が形骸化する可能性があり、そ
ういう作用が常に生じているから制度そのも
のもその恣意的な解釈や運用から変化してい
ってしまうのかもしれず、そこに法律や制度
を伴って政府という国家を統治する機関があ
ることは確かだが、それがいかに合理的な設
計のシステムで動作していようと、それを動
作させている人や集団には必ずしも合理的な
判断ができるとは限らないわけで、そこでは
必ず恣意的な解釈や運用が付きまとい、実際
にそのような作用からシステムの設計や動作
を変更させる動きが生じてきてしまうわけで、
もちろんそれが良い方向での変更に結びつけ
ばいいわけだが、それも必ずしもそうなると
は限らない面があるだろうし、それによって
政府がどのような変質を被るとしても、政府
全体で一気にそうなることはあまりないだろ
うし、絶えず様々な作用を外部からも内部か
らも受けながらも、何か特定の勢力の思惑か
らは外れた変化がもたらされて、思いもよら
ぬ成り行きになるのかもしれないが、それが
枝葉末節な変化にとどまることも多いのかも
しれないし、全体の枠組みとしての三権分立
的な大前提が維持されている限りで、政府と
してもそれなりに機能するのだろうし、いっ
たんそういう状態で安定すればその状態を維
持継続させるような慣性の法則もそれなりに
働くだろうから、そのような大前提を守りな
がらも部分的なところで融通を利かすための
各部署での裁量が許されるような成り行きに
は落ち着くのではないか。だから制度的に変
更を加えるというよりは制度の運用の面で恣
意的な裁量を拡大させるようななし崩し的な
作用は常に生じてはいるものの、そのような
実態に合わせるためにいざ制度を抜本的に変
更しようとすると、それに逆らう各方面から
の反対に遭って、結局は玉虫色の決着や骨抜
きの改革などがもたらされることで、抵抗勢
力である各方面との妥協が成立する運びとな
るのではないか。

 そういう妥協によっても制度の形骸化が進
行するのだろうが、それに伴って生じる各方
面での制度の恣意的な運用の拡大は多様性や
多元性ももたらすだろうし、それなりに権力
の分散傾向も生じさせて、政府として統一性
や整合性がなくなってくるのかもしれないし、
それが統治機能を低下させることにもつなが
るのかもしれないが、そういう傾向が一方的
に進行していくのではなく、絶えずそれに対
する反作用も生じてきて、綱紀粛正などの呼
びかけとともに規律や秩序を取り戻そうとす
る試みも生じてくるだろうし、そうした揺れ
動きの中で政府という管理統治機構が維持継
続されるわけだろうが、それに関してそうし
た管理統治機構としての政府の存在をどうす
るということではなく、政府の存在を前提と
しながらもその枠組みの中で改革を目指すの
が政治活動になるのだとすると、逆に言えば
政治活動は政府の存在を前提としないと成り
立たないものになるわけで、それが政治の制
度的な枠組みになるのだろうが、たぶんそう
いう枠組みを超えているのが資本主義的な経
済活動であり、そうした経済活動に政府が依
存している実態があるとすると、制度的な枠
組みに縛られた政治活動では経済を完全に制
御することはできないだろうし、理想的な三
権分立体制をいくら維持したとしても、その
ような枠組みでは捉えきれない経済活動から
権力関係が生じてくることにもなるわけで、
その経済活動から生じる権力関係から三権分
立体制が常に脅かされているのではないか。
それが典型的に現れるのが公共事業に絡んだ
贈収賄事件だろうし、またそれをめぐる業界
の談合体質も経済的な権力関係から生じてい
るのであり、そこでは必ずしも権力の源が国
家から生じているわけではないことを示して
いて、そういった国家権力も本を正せば経済
活動から生じる権力関係であり、簡単に言え
ば経済活動を軍事力によってその支配下に置
くことで国家権力が生まれるわけで、もちろ
ん世界には多数の国家があるわけだから軍事
力も多種多様にあって、そんな軍事力の隙間
を縫って経済活動が行われている実態もあり、
中には軍事力を有する国家権力には捉えきれ
ない経済活動もあるわけで、しかも常に軍事
力によって脅迫や実力行使をしているわけで
もないだろうし、実際に軍力を行使すれば経
済が滞ってしまうわけだから、そのほとんど
は威嚇目的で軍事力を誇示しているわけで、
要するに実際に使うよりはその装備を見せび
らかせることで、国家権力の存在を暗黙の了
解事項として世の中に周知徹底させているの
だろうし、そこから実際に軍事力を行使する
までの過程にはかなりの回りくどい紆余曲折
が介在しないと、軍事力の行使を正当化する
ことはできないわけだから、経済活動から生
じる権力関係を国家権力によって制御するの
は困難を極めるのではないか。だからそこで
国家に関する制度を形骸化させる要素がある
としたら、そのほとんどは経済活動から生じ
ているとも言えるだろうし、人や集団が経済
的な利益を求めようとすれば、どうしても制
度を恣意的に運用しようとしてしまうだろう
し、また場合によっては制度の裏をかいたり、
制度が想定していなかったようなやり方で特
定の人や集団に利益をもたらそうとするわけ
で、それは公的な制度が求めているような公
平で公正で平等な傾向とは相容れないやり方
になるだろうし、要するに他を出し抜かない
と利益を得られないのが経済活動の特性なの
ではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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