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彼の声 2018.2.16 「見当違いの正しさ」

2018/02/16

 特定の政党と行政の中の官僚機構が合体し
たあり方はそのような利権複合体への権力の
集中をもたらすのだろうが、それとは別の面
から見ればどちらの勢力でも主体性が欠如し
ていることを示しているのかもしれず、その
ような利権複合体の中で政党が主導権を握る
のでもなく行政の官僚機構が主導権を握るの
でもなく、両者の間に優劣を示す階層構造が
形成されておらず、どちらがどちらを制御し
ているのでも押さえつけているのでもないし、
お互いにお互いを利用し合っていることは確
かなのだろうが、少なくなくとも強烈な個性
を持った独裁者のようなはっきりとした核が
あるわけではないだろうし、権力の中枢があ
ってそこから必ず命令が下されるのでもなく、
形式的には組織的な指揮命令系統があるかも
しれないが、それが絶え間なく動作している
というよりは、確かに政党の方からも官僚機
構の方からも何らかの働きかけはあるだろう
が、それが決まり切った一定の手順を踏んで
おらず、その中で誰が働きかけを主導してい
るのでもないような事態が生じていて、要す
るにそこに権力が集中していることは確かか
もしれないが、特定の誰が権力を行使してい
るのでもないのに、結果的にそこに権力があ
るかのようなことになっているのかもしれず、
そうなっているから一見優柔不断に感じられ
るのかもしれないが、論理的な正しさなどと
は無縁で、外からいくら的を射るような批判
をされても内部で動揺など起こりようがない
ので、利権複合体が内部崩壊することはない
だろうし、確かに組織を代表する誰かがはっ
きりした主義主張をすることもあるのだろう
が、他のメンバーにとってそれは方便のよう
なものであり、そのような主義主張で組織全
体がまとまっているわけではなく、その主義
主張の内容が稚拙に思われるとすれば、外部
からそんな稚拙な主義主張などいくらでも批
判できることは確かであるにしても、内部で
もそう思われているとみなしておいた方がい
いだろうし、実質的に利権の共有でまとまっ
ているのだから、いくらリーダー格の人物が
お粗末な主義主張を唱えていてもそれほど問
題視されないのであり、かえってお粗末な人
物を周りが利用できるぐらいに思われている
かもしれないし、その辺が批判する側の思惑
とは合致しないところだろうし、たとえリー
ダー格の人物を批判して論破しても組織が崩
壊することはないだろうし、お粗末な主義主
張自体が組織内では織り込み済みの要素だか
ら、それをいくら批判されても痛くもかゆく
もないわけだ。そしてそのような利権複合体
自体がそれまでの歴史的な経緯を反映してい
ることは言うまでもなく、意図的にそうなっ
たわけではくても何らかの試行錯誤を経てそ
うなっているわけだから、過去の失敗の反省
をそれなりに生かしているわけで、それだけ
批判勢力が過去の再来として危機感を煽るよ
うな過去の一時期の組織形態よりはそれなり
に進化しているのではないか。もちろんその
進化の方向がより独裁権力が強まるような進
化ではないことは確実で、権力を強めて独裁
色を濃くしなくても構わないような組織形態
が編み出されたわけで、それが民衆の幅広い
支持を集めるような成り行きを伴っているの
ではないか。

 特定の主義主張を基としてではなく構造的
なまとまりとしての利権複合体が形成されて
いる場合、しかも特に自らの権力基盤の強化
を目指しているのでもなく、別にそれを目指
さなくても対抗してくるような勢力がいない
のだから、あとは単に構造的なまとまりを保
っていればいいわけで、そのようなまとまり
を保つ上で必要なのは組織内で下手に自己主
張しないことが肝要だろうし、それが主体性
の放棄につながるわけだが、あからさまにそ
うやっているわけではなく、外部に向かって
は自己主張しているように見せかけるわけで、
しかも自己主張の内容が簡単に批判されたり
論破されるようなことであり、要するに意図
してそうしているわけではないものの、わざ
と撒き餌のようにお粗末な自己主張を振りま
いて、批判勢力がその餌に食いついてくるが
ままにさせておくわけで、そうやって批判疲
れを誘いながらも、そんなことは意に介さず
に淡々と議会で多数決を行使しながら法案を
可決していけばいいのだろうが、その法案や
予算案なども別に斬新であったり画期的な内
容ではないだろうし、いつも通りの例年通り
の内容に終始して、それによって世の中の情
勢が変化して良くなったり悪くなったりする
わけでもなく、当然批判勢力は政府側の凡庸
な政策を批判して情勢が悪くなっていると主
張するわけだが、それが世論に響かないよう
になっているわけで、なぜそうなっているの
かといえば、それらの政策が世の中の変化を
もたらすような政策ではないから、現状が維
持されている限りで世論にも変化は起こらな
いだろうし、そうなっている時点で政治的な
行為が無効となっているかもしれないし、し
かも無効だからこそ何をやっても情勢の変化
は起こらないという逆説が成り立っているの
ではないか。要するにそれは形だけの権力の
集中であって、そこで何をやっても虚構的な
権力の行使にしかならないわけだが、その虚
構の作用に民衆が騙されて世論が反応しない
のではなく、民衆の方でも騙されている感覚
はないだろうし、実際に騙しているのでもな
く、権力のありのままの姿がそこに出現して
いるわけで、たとえそれが無為無策のように
思われても、そこで何かが行われているとい
う現実があることが重要であり、何かが行わ
れていることによって世の中の安定が醸し出
されているような物語を信じていれば安心で
きるのであり、無理に安心しようとしている
のではなく、実際に安心を実感しているから
何となくそんな体制を支持できるのだろうし、
それはその国の体制だけではなく近隣諸国の
体制との比較も影響してくるだろうし、全体
的な世界情勢の中でその国の情勢を考えてみ
れば、あまり贅沢なことは言っていられない
ような気になってくるのではないか。そうい
うところで民意も妥協を強いられてしまい、
また利権複合体の中でも妥協を強いられてい
るだろうし、誰もが遠慮してしまうからいく
らお粗末なことをやっても許されるような状
況が成り立っているのではないか。しかもそ
れで世の中の安定がもたらされていると信じ
ていれば安心できるのだから、それに関して
あまり物事を深刻に考える必要さえなくなっ
ているのかもしれないし、全てがそうやって
うまく回っていることになってしまうわけで、
それが悪循環とは到底思えないわけだ。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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