文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

全て表示する >

彼の声 2018.2.15 「批判の無効性」

2018/02/15

 歴史的に事の成り行きを捉えるなら、民主
的な政治制度の確立と資本主義的な産業の発
展は同時に進行してきたことは確かだろうし、
両方の現象の間には緊密な連携関係さえ想定
できそうだが、その一方で行き過ぎた資本主
義的な利益の追求に歯止めをかける役割を民
主的な政治制度が担っている面もあるわけで、
そういう意味で民主的な政治制度は資本主義
的な産業の発展を必要としていて、それを利
用しているにも関わらず、時として資本主義
的な経済活動をある程度は抑えてそれに規制
を課すようなことも、政治と行政が連携して
やらなければならないだろうし、経済活動を
推進するか抑えるかのどちらを優先させるべ
きかということではなく、両方をバランスよ
く行わなければならず、そういう面が一般の
民衆にとってはわかりにくいところかもしれ
ないが、実際に政治や行政に携わる政治家や
官僚などにしても本当のところはよくわかっ
ていないのかもしれない。ただ世の中に不都
合や不具合が出てきてそれが経済活動に起因
するものならそれに対処しなければならない
だろうし、それが経済活動を推進しようとす
る対処なのかあるいは経済活動の行き過ぎに
歯止めをかけるような対処となるのかは、そ
の場の不都合や不具合の内容にもよるだろう
が、そのような対処がうまくいく時もいかな
い時もあるだろうし、うまくいかない時はま
た新たな対処が必要となってきて、そんなこ
とを延々と繰り返すようなことが政治活動や
行政活動となるのかもしれないが、たぶん制
度的にはそういう成り行きになって、そうい
うことしかできないとも言えるのかもしれな
いし、経済活動は行き過ぎても滞ってもどち
らにしても不都合や不具合が生じてくるわけ
で、そういうところで制度を管理運営する側
に求められているのはバランス感覚や調整能
力と言えるのかもしれず、制度的に規制を強
めたり緩和したりしながらほどほどの状態を
保っていくしかなく、政治活動や行政活動も
それ以上の何かを求めるようには制度的にで
きていないのではないか。それに関してはあ
まり問題を解決できるような幻想は抱かない
方がいいのかもしれないし、問題が経済活動
そのものにあって、そこには良い面と悪い面
の両面が表裏一体となって含まれていて、う
まくいっている面を伸ばせばそれに伴って弊
害も大きくなるだろうし、それに対応して弊
害を抑え込もうとすれば今度はうまくいって
いる面も縮小してしまうのかもしれず、そう
いう面をごまかしきれないのが資本主義経済
の特徴かもしれないし、そうであるから経済
活動を推進する側も批判する側も自分たちの
主張をいつまでも押し通すわけにはいかず、
それに関して一方的な方向への主張ではやっ
ていけない面があり、その辺で修正主義や折
衷主義のような意見にしてゆかないと、状況
から言説が遊離してしまって、述べている内
容がリアリティを失ってしまうのかもしれな
い。もちろん政治活動や行政活動は言ってい
るだけはなく、実際に何らかの対処をしなけ
ればいけないわけだから、経済活動を推進し
ようとして産業振興のようなことをやれば、
それを行うことに伴って生じる弊害を指摘さ
れたり批判されることになるわけで、また何
らかの規制を強化すれば、それに対しても規
制緩和を求める側から批判されるわけで、ど
ちらにしても弊害が出てくるし、それに対す
る批判もつきものとなるわけだ。

 また経済活動を管理できる面と管理できな
い面があり、制度に従う面では管理できるが
制度に逆らう面では規制しなければならない
だろうし、規制を逃れる面を取り締まったり
すると、思わぬところから抵抗に直面するわ
けで、その抵抗の内容によっては規制を強化
したり緩めるような判断も迫られるだろうが、
強化するにしても緩和するにしてもどちらか
一辺倒というわけにはいかず、その場の状況
に合わせて判断していくと判断の一貫性や整
合性が失われてくるわけだが、そういうとこ
ろで制度が硬直化していると柔軟な対応がで
きなくなってしまい、うまく対応していかな
いと管理しきれずに制度の形骸化が顕著にな
ってくるわけで、そういう場合は制度そのも
のの改変や改革が求められるのかもしれない
が、結局は現状に対応した制度にするしかな
くなってくるのだろうし、そうでないと制度
そのものの効力がなくなってしまうのだろう
が、ではそもそも制度そのものがいらないよ
うにも思われてしまうわけだが、ある程度は
現状を現状のままに固定しておかないと、常
に変動して流動的な状況の中では一定の活動
が困難となってくるわけで、そういう意味で
は現状の中で一定の動作を成り立たせるには、
現状をある傾向や方向に固定しておくのに制
度が必要となってくるわけで、社会の中でそ
んな制度を管理運営する担い手である主要な
勢力の一つが行政機関であって、その行政機
関に対して民衆の側から働きかけるのに必要
な手段として政治制度があるわけだが、それ
も一つの制度であるだけに放っておくと世の
中の変化に対応できなくなって硬直化してう
まく機能しなくなってしまったり、制度を都
合のいいように利用したい勢力によって変質
させられてしまったり、気づいてみれば民主
主義の理想からは程遠い実態となってしまっ
ている可能性もあるのだろうが、たとえその
ようになっても社会の中でそれなりに機能し
ている面があれば維持継続していくわけで、
今度はそのような制度の歪みに対して批判が
される成り行きにもなるのだろうが、批判だ
けでは変わらないだろうし、実際に制度の弊
害を改めるような活動が求められて、それを
担うのが政治家であり政党だとすると、特定
の政党の下に世の中の批判勢力を結集するよ
うな意向も働いてくるのだろうが、そういう
ところで批判の正しさだけで世論からの支持
を期待してもその期待は裏切られるだろうし、
そこでも批判している制度がそれなりに機能
していて、その制度に従っている人が世の中
の主流を占めていれば、それが世論を担う多
数派を構成していて、制度の歪みを指摘する
ような正しい批判にはあまり反応しないだろ
うし、結局それらの人たちは制度によって構
成された人々であり、制度に依存している限
りで制度には逆らえずに制度の一部となって
しまっているのではないか。ではそういう状
況の中でどうすれば状況を変えられるのかと
なると、制度の形骸化を促すより方法はない
のかもしれないが、どうやれば制度の形骸化
が促されるのかもよくわからないかもしれな
いが、すでに制度の歪みが批判されているの
だからそれなりに形骸化を被っているだろう
し、世の中の主流派もその形骸化に対応して
変質を被っていて、その結果民主的な理想か
らかけ離れたことをやっている勢力を支持し
ているわけだから、そういう状況自体が制度
の形骸化そのものと言えるわけで、少なくと
もそのことは自覚しておいた方がいいのかも
しれない。 

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。