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彼の声 2018.2.10 「民主的な理念と功利主義」

2018/02/10

 少なくとも特定の政党や複数の政党が連立
することで政権を担った場合、他の政党を支
持する民意が国政に反映しづらくなることは
確かで、普通に考えれば政権を担った政党を
支持する民意が優先的に国政に反映されるわ
けで、そうでなければ政党が政権を担う意味
がないわけだが、それは各政党間で外交や防
衛などの安全保障や経済政策などが異なって
いる場合は、確かにどの政党が政権を担うか
で差異が生じるだろうが、その一方で行政機
関の力が強い場合は、どの政党が政権を担っ
ても実質的に国家を管理統治している行政機
関の意向を無視できず、行政機関に逆らうよ
うな政策を推し進めようとすればたちまちあ
らゆる方面からの抵抗に直面して、行政機関
と連携したメディアの批判キャンペーンなど
も展開されたりして、その結果何もできない
まま支持率が下がって選挙で大敗して政権交
代せざるを得なくなるような事態になってし
まうのかもしれず、また民主的な政治制度が
機能していない国では、国政の混乱に乗じて
軍部によるクーデターが頻繁に発生するよう
な事態もよくあることだろうし、そうやって
結局は行政機関の意向に従う政党が選挙で勝
って政権を担うような予定調和の成り行きに
なりやすいのかもしれず、すでに民主的な政
治制度が十分に確立されていない段階で行政
の意向に沿うような形で主要政党が結成され
て、その政党が選挙で有利となるような制度
が構築されてから形ばかりは民主主義を装う
ように選挙が行われる成り行きも、実際に世
界の様々な国で行われていることかもしれな
いし、民主的な政治制度が確立して機能する
以前に行政機構に迎合するような体制が確立
されているとすれば、民主主義の理想など幻
想に過ぎなくなってしまうのかもしれないが、
そういう状況では民衆の側が長い時間をかけ
て徐々に民主的な理想に状況を近づけるよう
な努力が必要なのかもしれず、しかもそうい
う努力の担い手がなかなか有力な社会勢力と
して育たない傾向にもあるのかもしれないし、
それともそんな理想など端からいらないので
あり、ただ現状で社会の主導権を握っている
人たちが支持する政党が政権を担っていれば
いいだけで、結果的にそうなっていれば世の
中が安定して、社会の中で主導権を握ってい
る勢力も安心して活動ができるということか
もしれないし、理想を追求する勢力は常に少
数派にとどまり、現実の利害を優先させる勢
力が世の中の主導権を握っているという当た
り前の結果がもたらされているだけかもしれ
ないが、それでも功利的な利害を超えた理念
を持ち出す人が絶えることはないだろうし、
たとえ少数であってもそういう犠牲者の役回
りを演じる人が出てこないと、金儲け主義が
はびこって世の中が荒廃してしまうのかもし
れないし、その辺で行き過ぎた利益の追求を
抑えるような作用が働く構造が生じていて、
そんな人たちがいるから社会の均衡が保たれ
て世の中の平和が維持されるような具合にな
っているとすれば、政治活動を行う政党の中
にも少ないながらもそういう人が混じってい
る可能性はあるだろうし、それは他の行政機
関や企業などの勢力にも言えるのかもしれな
いが、宗教教団などはそういう理想を全面に
打ち出すことで信者を募っている場合がある
だろうが、そういう場合もお布施などの金銭
の請求と表裏一体の面もあるわけだが、理想
だけでは社会が成り立たないが、功利的な利
益の追求だけでも世の中が荒廃してしまうだ
ろうし、相反する価値観の両方ともに必要な
ところが微妙な現状を構成しているのではな
いか。

 社会のそういう面は止揚しようとしてもで
きないだろうし、相反する価値観が社会の中
で共存しているからそれらのせめぎ合いが行
われている限りでかろうじて均衡が保たれて
いるわけで、どちらか一方に振れてしまうと
社会そのものがおかしくなってしまうだろう
が、社会の混乱期にはしばしばそういうこと
が起こるのだろうし、そういう時期には軍事
的な暴力が優先される傾向にもなるだろうし、
それも平和時にはない状況であるわけだが、
要するに様々な価値観やそれを体現する制度
を護持する勢力同士の抗争がエスカレートす
れば、最終的には軍事衝突に行き着くわけで、
そこまで至らない段階でかろうじて力の均衡
が保たれているのが平和な状況といえるのか
もしれず、平和な状況が保たれている限りで
民主的な理想を追求しようとも功利的な利益
を追求しようともできるのかもしれず、どち
らもできるとしても相反する価値観の片方を
根絶やしにすることはできないだろうし、や
ってしまうとどちらの価値観も存在できなく
なってしまうから、結局は両方の価値観がせ
めぎ合っている状況を保たないとならないわ
けで、しかもそれらとも異なる価値観が生じ
ている可能性もあるだろうし、一見相反する
ように見えながらも様々な傾向の価値観やそ
れを体現する制度などが共存している状況が
維持されていないとうまく平和な状況を保っ
ていけないのかもしれず、しかもそういう均
衡状態の保持は人為的な思惑や意図を超えて
実現するものかもしれないし、その辺が人為
的な思惑や意図を伴う政治活動に含まれる法
律の制定や改変や制度の構築などとは重なら
ない面もあるのかもしれない。それに関して
は平和を維持するような内容の憲法があり、
それに伴って平和を維持する仕組みを伴った
制度が確立されているから、結果的に平和が
実現していると普通に考えても構わないのだ
ろうが、歴史的な順序を考えれば、戦争をや
って破局的な状況をもたらしたから、そのこ
との反省から平和の維持を目指す憲法が作ら
れて、それに基づいて平和を維持するような
仕組みの制度が構築されたわけで、その場合
は人為的な思惑や意図を超えて実現されたの
が破局的な状況だったのであり、そのような
状況に対応するために人為的な思惑や意図に
基づいて法律や制度が整備された経緯があり、
政治活動も現にある状況に対応するために行
われるものだろうし、別に法律や制度の整備
などの政治活動が全く無効というわけではな
いだろうが、政治的に世の中の全ての事象を
操作できるわけでもないだろうし、そういう
ところでそれなりに謙虚な姿勢を保っていな
いと、行き過ぎた行為や活動から破局的な状
況がもたらされることは十分に考えられるだ
ろうし、現に世界各地で過去でも現在でもそ
うなってしまった地域が数多くあるわけで、
それ自体が自然からもたらされる作用でもあ
るわけだが、現状が人為的に保とうとして保
たれるような状況ではなく、社会の中で活動
する様々な勢力の間のせめぎ合いから結果的
に保たれている状況でもあるだけに、政治活
動でもその他の活動でも絶えず状況に対応す
るようなことが求められているのかもしれず、
しかも現状に対応しながらも自らの意志を状
況に反映させようとしているわけで、それが
主体性の発露ともなるのかもしれないが、そ
ういうところであまりにも功利的な戦略や戦
術に傾斜しすぎると理念を忘れて行き過ぎた
対応をしてしまうのだろうし、そこで踏みと
どまるべき判断の基準が民主的な理想を実現
しようとする理念の中に含まれているのかも
しれない。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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