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彼の声

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彼の声 2018.2.8 「政治とメディア」

2018/02/08

 社会の中で主導権を握っているということ
は、政治的な面でも経済的な面でも主導権を
握っているだろうし、政治的な主導権を握っ
ている政党や行政と経済的な主導権を握って
いる企業や各種の業界団体などが連携して利
権複合体を構成するのが、程度の差こそあれ
近代的な国家体制の中ではよくありがちな傾
向でもあるのだろうが、その中で政党がどの
ような役割を果たすのかといえば、企業や各
種の業界団体と行政との仲介を担うような役
回りとなるのかもしれないが、一方で政党は
一般の民衆の支持を得て選挙で議席を獲得し
て議会内で勢力を築くのであり、そういう面
では政党と一般の民衆との仲介を担うのが各
種メディアとなるのだろうし、メディア上で
政治宣伝や世論調査結果などを公表すること
で特定の政党が民衆の幅広い支持を得ている
ように装われるわけだが、普通の認識として
は装われているのではなく、実際に支持を集
めていると信じるしかないだろうし、その通
りだと思っている人が世の中のほとんどだと
するなら、それだけメディアが民衆から信用
されていて、民衆がメディアを信用している
からこそメディアが行う政治宣伝や印象操作
が民衆の政党への支持に関しては無視できな
い影響力を持つわけで、結局なぜ民衆が特定
の政党を支持するのかといえば、メディアが
政治宣伝や印象操作を行っているからと考え
れば、完全には正しくはないがそれほど間違
っているわけでもないのではないか。そうい
う意味で一部のメディアを除いてその報道内
容があからさまに特定の政党への支持を表明
しているわけではないものの、肯定も否定も
しない内容で特定の政党に関する報道の頻度
が多ければ、より多くメディアが取り上げて
いる政党への民衆の関心が集まるだろうし、
それが別にあからさまに批判している内容で
なければ、当然のことながら民衆は関心のあ
る政党に選挙で投票するだろうし、特定のメ
ディアが特定の政党をあからさまに批判して
いる場合は、その逆の効果を狙っているわけ
だが、そうでなければ普通は政権を担当して
いる政党の報道の方が自然と多くなるわけで、
そうなっている時点でメディアの報道は政権
を担当している政党に有利に働くのだろうし、
その逆に議会で議席数のほとんどない少数政
党の報道などほとんどなければ、民衆の方で
もその政党への関心はないだろうし、たとえ
どんなにメディアが公正中立な報道を心がけ
ても、自然と現状維持的な世論へ誘導するよ
うな傾向となってしまうわけだ。そして別に
それが悪いことではないだろうし、そういう
意味ではメディアによる公正中立を心がける
ような政治報道が世の中の安定に一役買って
いる面があるのではないか。もちろん主要メ
ディアはそうであっても一部のメディアはあ
からさまに政権批判を行なっているし、政権
政党や政府を連日のように批判しているメデ
ィアも中にはあるかもしれないが、またその
逆に政権側を擁護しながら政権批判をする野
党や反体制メディアを連日のように批判して
いるメディアもあるのだろうし、そうやって
全体として現状維持のためにバランスを取っ
ているとも言えるわけで、意図してそれを狙
っているわけではないとしても、結果的にそ
うなっていればそのような傾向があるとしか
言えないわけで、そこで世の中に構造的な力
が働いていることになるのではないか。

 構造的な力は事後的にそれが働いているよ
うに見えるだけで、何か特定の意図や思惑が
働いているわけでもないだろうが、そうでは
ない水準では特定の政治勢力やメディアなど
の意図や思惑が交錯して複雑に入り組みなが
ら状況に影響を及ぼしているだろうし、そん
な意図や思惑から陰謀論的な想像力も働いて
しまうのかもしれないが、結果から見ればど
うしても意識の作用によって恣意的な物語が
構成されてしまい、それがそれほど間違った
認識とは言えないのかもしれないが、そうい
う認識が一部で流行って何らかの世論が構成
されてしまう場合もあるわけで、多くの人の
意識がそういう世論に取り込まれてしまうと、
そういう固定観念にとらわれてその外へ出ら
れなくなってしまうだろうし、それがマイナ
ス効果となって反体制派を世の中の主流を構
成する人々から隔離してしまうわけで、そう
なるとそのような勢力がそれ以上は世の中に
広がらなくなってしまい、否定的な意味で現
状の安定に貢献してしまうわけだ。だから極
端なまでに世の中の主流をなして主導権を握
っている勢力を憎悪してはいけないのであり、
憎悪するのではなく主流を構成する人々の意
識を変えない限りは、政治的な変化の可能性
がなくなってしまうのだろうし、民主的な政
治制度に従うなら武力を用いて主流派を構成
する人々を大量虐殺するわけにはいかないだ
ろうし、憎悪すればするほど孤立するしかな
いわけだ。逆に主流派からすれば反体制派が
主流派への憎悪をむき出しにしてくれた方が
助かるわけで、だから憎悪を掻き立てるよう
なことをわざとやってくるのだろうし、そう
いう挑発に乗って強い調子で罵詈雑言をがな
り立てれば、どちらも支持しない無党派層の
人々から相手にされなくなってしまうわけだ。
そうでなくても社会が資本主義経済に浸され
ていると、悪く言えば正直者が馬鹿をみる世
界がそこに構成されているわけで、意図して
やっているわけではないとしても、結果的に
他人を騙して金儲けしているような成り行き
の中で、誰もが裕福になることを夢見ている
わけだから、建前としてはそういう世の中に
批判的な姿勢でこれ見よがしな善意を語る人
がメディア上で幅を利かせているかもしれな
いが、そういう人たちの欺瞞性や偽善性は誰
よりも一般の民衆の方がわかっているのかも
しれないし、それは理解しているというより
は肌で感じているという表現が当てはまるの
かもしれず、普通に仕事していれば何かと理
不尽な事態に直面するだろうし、自分が悪い
とも思わないのに立場的に上のひどい人たち
に謝らなければならなくなった時とかは、な
るほどそこに権力関係が構成されていること
を痛感するだろうし、その手のメディアでは
確かに罵詈雑言を言い放っていられるわけだ
が、実際にそこで仕事が絡んでくると何も言
えなくなってしまうわけで、やはりそういう
ところから大して利害関係もないのに世の中
の主導権を握っている人や勢力を支持するこ
とが、仕事で理不尽な謝罪をさせられるよう
な社会の構造に囚われていることと同じであ
ることに気づかされるのかもしれず、無理に
そういう構造に逆らえとは言えないが、でき
れば逆らえる機会を捉えて逆らわないと、い
つまで経ってもそういう構造に囚われて主体
的な活動ができなくなってしまうだろうし、
現状でも主体的な活動が何なのか理解できな
いのではないか。 

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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