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彼の声

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彼の声 2018.2.2 「政党の理想」

2018/02/02

 政党に関して理想的な組織形態としては、
特定の経済的な利害にとらわれずに社会全体
を公平で平等な視点で見ることのできる人た
ちが集まって政党を結成すれば、特定の利権
団体や圧力団体とは違った偏りのない政治活
動を行うことができるかもしれないが、その
公平で平等な視点というのが本当にそうなの
かはそう思っている人の恣意的な価値判断が
介在してくるだけに、そうは思わない人にと
っては必ずしも公平だとも平等だとも思えな
い場合があるだろうし、その辺で曖昧なニュ
アンスを伴って客観性を欠いてしまいがちに
なるのかもしれず、結局は社会の支配的な価
値観に囚われた判断が公平で平等な視点をも
たらしているように思われてしまうわけで、
それに関してはそのような価値観に囚われた
社会の主流を構成する人たちの支持を得られ
るような人々が集まって政党を結成すれば、
その政党により多くの支持が集まるだろうし、
そういう政党が議会選挙などで多数の議席を
確保して議会の多数派を占めれば、民衆の支
持もそれなりに得られることになり、実際に
世界の中で民主的な政治制度が確立している
国々ではそういう成り行きになっているとこ
ろが多いだろうし、制度的にはそれ以上の改
良を加える必要はないのかもしれない。つま
り民主的な政治は社会の支配的な価値観に囚
われてその社会で主流を構成する人々の支持
を前提として行われるわけで、それ以上の理
想を求めることはできないだろうし、できる
ことは社会の主流を構成する人々の価値観が
理想に近づくように啓蒙活動などを行なって
いくしかないのかもしれないが、その理想の
中身が特定の政治的な主義主張や経済的な利
害にこだわりがあるようなら、理想とは名ば
かりの偏った価値観となってしまうだろうし、
しかしどう考えても人の考えている中身には、
その人の社会的な立場や境遇から生じる何ら
かのこだわりがあるわけで、そうであるなら
特定の人物の考えだけではなく、その社会の
中で様々な立場や境遇を占めている人々の意
見を聞いて総合的に判断するしかないだろう
し、実際に政党の理想としてはできる限り市
民集会などを開いて、大勢の人から様々な意
見を聞いて政策や法案などの立案や作成の参
考にするしかないわけで、そういうことをや
った結果が社会の主流を構成する人々の支持
を得たり、またそれらの人々との市民集会な
どでの議論のやり取りを啓蒙活動として活か
すことにもなるのかもしれず、そうやって絶
えず政治活動の理想を追い求める過程を維持
することが政党としての政治活動になるのだ
ろうし、それは理想的な活動の結果を求める
のではなく、活動の中にとどまり続けること
が政治活動となるのではないか。そして世の
中の様々な方面から意見を聞く過程で特定の
意見に傾斜するのではなく、相反する意見や
対立する意見の間でどう調整を図るのかも重
要となってくるだろうし、また時には世の中
の主流をなす意見に逆らうような判断をしな
ければならない場合も出てくるだろうし、そ
うなった時にはそのような意見を持っている
主流派の人たちをどう説得するかも政党の政
治的な力量として試されるところでもあるか
もしれず、そういうところで主体的な判断や
活動を行わなければならない事態が生じてく
るわけだ。

 そうは言っても過ちや誤りは付き物だろう
し、間違った判断や決定を下してしまうこと
も多々あるだろうし、そんなことの積み重な
りが現実の状況をもたらしているわけで、結
局はその場その時の状況に応じて判断や決定
を下していくしかなく、またそれが間違って
いると判断されるような結果を招いたら、そ
れなりに活動を修正していくしかないだろう
し、それに関しては一定の傾向に凝り固まら
ずに柔軟な対応が求められるのだろうが、そ
のような対応ができている限りでまだ良くな
る可能性があるのかもしれないし、また同時
に悪くなる可能性もあるわけだが、案外市民
の支持や賛同を得られる上で大切なのは、正
しい判断や決定を下すことよりも間違った判
断や決定を下した後の修正力の方かもしれず、
下手に一定の傾向に凝り固まってしまうとそ
の傾向を支持する人々の支持や賛同は得られ
るとしても、他の傾向を求める人々は支持も
賛同もしてくれなくなるわけで、結果的に少
数の支持しか得られていないのにその傾向を
いくら推し進めても支持が他へと広がってい
かないだろうし、そういうところで一定の傾
向に凝り固まらずに柔軟な対応が求められる
わけだろうが、それでも今までの主義主張を
簡単に捨てて別の主義主張に衣替えするわけ
にはいかないだろうし、できることは自分た
ちとは異なる主義主張の人たちとできるだけ
対話し議論を交わし意見交換をすることかも
しれないし、またそんなところから今までの
主義主張とは違った方向が生まれてくるのか
もしれず、またそこからさらに進んで特定の
主義主張とは異なるやり方を模索することが
肝心になってくるのかもしれないが、それに
関しては政治の場でできることは行政の行う
ことを制御し調整して場合によっては変更を
加えることであり、それをやる上で必要な法
整備を行なったりそのための予算を付け加え
たり削減したりすることであるだろうし、そ
ういった法整備や予算の増減などを行う必要
性に関して議会で審議したり議論したりする
のが政治的に行えることなのだろうから、特
定の主義主張にこだわらずに個々の懸案に関
して合理的な判断や決定を下せばいいわけで、
実際に議会ではそういうことが審議されてい
るのだろうが、それ以上ではないことに関し
てはあまり幻想を抱くべきではないのかもし
れず、そういった審議を議会で行なっていく
以外にはやりようがないだろうし、そのよう
な審議の過程で政党の固有の主張を表明する
わけだろうし、まず固有の主張がありきでは
ないだろうし、審議内容に関して合理的な判
断や決定をもたらすような努力が優先される
わけで、それが議会で主導権を握っている側
や行政側の意を汲んだ強引な議会運営によっ
て妨げられるようなことにでもなれば、それ
に対して非難や批判がされる成り行きになる
わけだが、そうなってしまった経緯について
も詳細な説明をしなければならないだろうし、
そういったことがメディアを通じて民衆に正
確に伝わるような配慮も求められているわけ
だが、体制翼賛的なメディアがそれを妨害し
てくるような成り行きも一方では生じるかも
しれないし、そういうところで日頃から行な
っている市民集会での一般市民との交流の成
果がものを言ってくるのかもしれず、より多
くの様々な立場や境遇の人々と交流して、そ
れらの人々との対話や議論や意見交換などを
通して親睦を深めてそれらの人々から信用を
取り付けていれば、いざという時にそれらの
人々からの支持を期待できるわけで、それを
やらないで特定の主義主張に凝り固まった特
定の傾向の人たちとしか交流してこなければ、
いくら筋の通ったことを主張しても広範な支
持を得られないわけだ。 

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創刊日:2001-03-26  
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