文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

全て表示する >

彼の声 2018.2.1 「政党の役割」

2018/02/01

 世の中で活動する様々な集団的な組織形態
を伴った勢力の中で、議会で活動する政治勢
力として政党があるわけだが、特定の政党や
それと連携する他の政党と合わせて議会で過
半数を超える議席を占めて政治的な主導権を
握ると、議院内閣制の下では首相や大臣など
政府の主要な閣僚を議員たちが兼務すること
にもなり、それが大統領制でも議会で主導権
を握っている政党から大統領が選ばれること
が多いだろうし、形式的には議会と行政の間
で権力の分立が成り立っているはずだが、政
党がその両方とも主導権を確保すれば、行政
と司法と立法の中で行政と立法の二つの権力
を握ることになるわけで、さらに司法は行政
の管理下に置かれることも多いわけだから、
実質的には政党が国の全ての実権を握ること
にもなるわけだが、独裁者的な人物が政党の
指導者として実権を握り、またそれが民衆の
間で人気を博して大統領などになると、まさ
に政治的には独裁体制が確立しているように
見えるだろうし、実際にそのような体制は過
去にも現在にも程度の差こそあれ世界各国で
見られるだろうが、そのような権力の独裁体
制を築く上で政党は欠かせない形態だろうし、
また議会の中で意見の集約を図る上でも何ら
かの立法手続きを実現させる上でも、特定の
政党が議会の中で主導権を握っていれば実効
性を伴った結果をもたらすことができるだろ
うし、そういう面で議員が民主的な政治活動
を行う上で政党の果たす役割が重要となって
くるのではないか。結局は非民主的な独裁体
制を築く上でも民主的な議会運営を行う上で
も政党が重要な役割を果たしていて、どちら
の面でも政党の活動が介在してくるとすれば、
政治の面では政党が万能な組織形態であると
考えられてしまうが、政党自体が民主的な国
家形態に対応して現れてきた勢力であり、そ
こで主導権を握るために組織化された集団で
もあるわけだから、それが社会の中で犯罪活
動を組織的に行う中で次第に頭角を現してき
たギャングやヤクザなどの集団と似ている部
分があるだろうし、社会で何らかの利益や利
権が生じていれば、必ずその独占を目指した
集団的な組織形態が生じるのかもしれず、そ
のような利益や利権の獲得を目指しているこ
とに関しては、市場経済の中で企業が生じて
きて行政の中では官僚機構が生じてきたのと
同じように、議会の中では政党が生じてきた
わけで、その中でも政党は民間の企業と行政
の官僚機構との間で利害の調整や橋渡しを行
うような役割もあるのだろうし、そこに場合
によっては大衆の世論誘導などに関してはメ
ディアなどの報道機関が絡んでくるだろうし、
さらにギャングやヤクザなども非合法的な活
動を行う必要が生じてくれば絡んでくるだろ
うし、結局世の中で生じている様々な勢力が
何らかの利害に絡んで連携や対立などの関係
を形成してくるわけだから、その中で政治に
関係する面での利害に関しては政党が主導権
を握ることになるわけだ。だから特定の政党
が政治的な利害を独占することになれば、他
の様々な分野から行政にアクセスするにはそ
の政党を介さないとならなくなってしまうだ
ろうし、そうなるとその政党の政治的な権力
がますます強力になってきて、それが恒常的
な関係となれば一党独裁的な政治体制が出来
上がるわけだろうが、そうなると民衆にとっ
ては他に政治的な選択肢がなくなってしまう
わけだ。

 そういう意味で政党に議会や政府内で政治
的な主導権を握る目的があることは当然だと
しても、それが一般の民衆にとって利益とな
るか否かは、政党の活動がもたらす成り行き
や結果によって異なるだろうし、民衆の間で
も立場や境遇に違いがあって、政党が利益誘
導している対象となっている世の中の何らか
の勢力の関係者であれば、政党の活動から直
接の利益を得ていることになるだろうが、そ
ういう人は民衆の中では限られてくるだろう
し、そういうことよりは民衆が漠然と政治に
望んでいるのは、民衆全員に分け隔てなく利
益がもたらされるような最大公約数的な利益
になるだろうし、そのような利益が実感を伴
ってもたらされるのは難しいだろうが、たぶ
んそれは金銭的な利益というよりは、自由に
ものが言えたり自由に活動できるような環境
をもたらすことが、リベラル的な政治を望ん
でいる人たちの理想でもあるのかもしれない
が、もちろんそうなるには現実問題として金
銭的な利益も絡んできて、その辺で理想と現
実の間で落差が生じてしまうのは仕方のない
ことかもしれないし、そういう漠然とした利
益を夢想している人々にとっては、特定の政
党による一党独裁的な政治体制の確立は望ま
しくないだろうし、しかもそういう政党が社
会内の特定の勢力に対して利益を誘導してい
る実態が批判的なメディアによって暴露され
ようものなら、そのような政治体制の解体を
望むようになるだろうし、そういうところで
民衆にとっての利益が何なのかについては、
実体の定かでない漠然とした価値観が生じて
いるのかもしれず、それが特定の政党の活動
とは相容れない面があるだろうし、またその
ような価値観に迎合するような政党にとって
は、自分たちの政治理念と現実の経済的な功
利性を追求する風潮との間で相容れない面が
あって、それが悪影響して広範な民衆の支持
を得られずに議会内で主導権を握れない事態
となっているかもしれないし、民衆の間でも
どの政党を支持すればいいのかに関しては、
はっきりした判断がつかない現状もあるのか
もしれず、しかもそもそも政党の政治活動が
民衆の利害に直結しているのかについては、
よくわからない面が多すぎるのかもしれない
し、ただ言えることは社会の中で様々な勢力
が集団的な組織形態を伴って、その集団の利
益を得るために活動している実態があるわけ
で、それの延長上に政党もあることは確かで、
政党の利害と民衆の利害とは重なる部分も重
ならない部分もあり、少なくとも政党の利益
が最大限に大きくなるような一党独裁体制の
ような政治体制が築かれれば、世の中で自由
にものが言えたり自由に活動できるようなリ
ベラル的な価値観が実現できなくなってしま
うだろうし、そういう価値観を実現すること
が民衆の利益になると信じている人たちにと
っては、一党独裁的な政治体制を目指す政党
とは利害が異なるわけだ。しかもそういうリ
ベラル的な価値観を重視する政党であっても、
議会の中で絶対的に優位な立場を得るような
議席を獲得してしまえば、自然と一党独裁的
な傾向になるだろうし、最低でも二大政党制
になっていればリベラル的な価値観が保たれ
るかもしれず、理想を言えば複数の政党が離
合集散するような状況が望まれるのかもしれ
ないが、そうなると政党で構成する議会より
行政に巣食う官僚機構の方が強くなってしま
う可能性が出てくるだろうし、そうだとする
とリベラル的な価値観自体に政治的な権力も
その有効性も弱くしてしまう作用があるのか
もしれない。 

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。